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NVIDIA RTX PRO Blackwell GPUシリーズ徹底解説 - RTX Ada Lovelace GPUシリーズからの進化とは?
2025.11.25

GPUエンジニア

生成AIやリアルタイムでの物理シミュレーションが当たり前になった現代において、プロフェッショナルの現場ではかつてないレベルの計算能力が求められています。こうした要求に応えるべく、NVIDIAは最新のBlackwellアーキテクチャーを搭載した、新世代のプロフェッショナル向けGPU「NVIDIA RTX PRO™ Blackwellシリーズ(RTX PRO)」を発表しました。
これは、単なる前世代からのスペックアップに留まらず、AI開発やビジュアルコンピューティングのワークフローそのものを根底から変革する可能性を秘めています。
本記事では、このRTX PRO について、データセンター、デスクトップ、ラップトップで展開される3つのラインナップの紹介、前世代からのアップデート、そして具体的な用途に応じたモデルの選び方まで詳しく解説します。
【目次】
- NVIDIA RTX PROとは?プロフェッショナルのための高性能GPU
- RTX PROの強みとその特長
2-1 高精度な演算:Blackwellアーキテクチャー
2-2 高解像度映像出力・高速データ転送
2-3 実効性の強化:NVIDIAエコシステムとの統合 - 【フォームファクター別】NVIDIA RTX PRO シリーズの紹介
3-1 データセンター向けNVIDIA RTX PRO
3-2 デスクトップワークステーション向けNVIDIA RTX PRO
3-3 ノートPC向けNVIDIA RTX PRO - 【用途別に考える】RTX PROの選定ポイント
4-1 生成AIモデル学習/推論環境としてのGPU構成
4-2 大規模3DCG・VFX制作に対応する高負荷向けGPU
4-3 建築・製造系CAD/BIM設計に対応する省スペースGPU - まとめ
1. NVIDIA RTX PROとは?プロフェッショナルのための高性能GPU
NVIDIA RTX PROは、最新のBlackwellアーキテクチャーを採用したプロフェッショナル向けGPUシリーズです。RTX Ada Lovelace GPUの後継に位置付けられていますが、前世代から大幅なスペックアップを実現しました。
AI/ディープラーニング開発、3DCG制作、CAD設計、物理シミュレーション、科学技術計算(HPC)など、高度な演算処理が求められる業務において従来世代を大きく上回る性能を発揮します。さらに、生成AIやAIエージェント、フィジカルAI、大規模なデータ処理など、これまで実現が難しかった高度なワークフローにおいても、ハードウェア上のボトルネックなく制作・開発を進めることができます。
2. RTX PROの強みとその特長
RTX PROの進化は3つの技術的支柱によって支えられており、単なるGPUではなく実務に直結する「プロフェッショナルツール」へと押し上げています。
2.1 高精度な演算:Blackwellアーキテクチャー
Blackwellアーキテクチャーを採用することで、前世代から大幅な性能向上を遂げています。プロフェッショナル向けの3D制作やAI開発といった高負荷な処理において、従来では実現困難だった高速かつ高精度な演算が可能となりました。これにより、ビジュアライズ用途だけでなく、LLM推論、AIエージェント、大規模ロボット基盤モデルの学習、フィジカルAIなど、クリエイティブワークフローの作業時間を大幅に短縮します。
【特長】
- NVIDIAストリーミングマルチプロセッサ: 前世代(Ada Lovelace:Ada)と比べて最大1.5倍高速なスループットを実現し、プログラマブルシェーダー内にAIを統合する新しいニューラルシェーダー(AI機能を組み込んだグラフィック処理プロセッサ)を搭載
- 第5世代Tensorコア(AI計算専用プロセッサ): 前世代比で最大 3 倍のパフォーマンスを実現。さらにFP4 精度に対応することで、LLM推論、リーズニングモデルの思考高速化に貢献します。
- 第4世代RTコア(レイトレーシング処理専用プロセッサ): 前世代の最大2倍のパフォーマンスを発揮し、RTX Mega Geometryによりフォトリアルで物理的に正確なシーンと複雑な3Dデザインを作成
- 大容量GDDR7メモリ(エラー訂正機能付きグラフィックスメモリ): ワークステーションタイプとサーバータイプでは最大96GB、ラップトップタイプでは最大24GBを搭載し、大規模で複雑なデータセットの処理に対応
各指標の詳細は次の関連記事をご覧ください。
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2.2 高解像度映像出力・高速データ転送
RTX PROは、演算性能が向上しただけでなく、プロフェッショナルな業務環境に不可欠なインターコネクト技術も拡充しています。高速データ転送や高解像度映像出力に対応しており、複雑化する業務ニーズに柔軟に応えられる設計となっています。
【特長】
- 第5世代PCIe(CPUとGPU間の高速データ転送規格): 前世代の2倍の帯域幅を提供し、CPUメモリからのデータ転送速度を大幅に向上
- DisplayPort 2.1(高解像度ディスプレイ接続規格): 480Hzで最大4K、165Hzで8Kの高解像度ディスプレイに対応し、プロフェッショナルな映像制作・シミュレーション環境を構築
2.3 実効性の強化:NVIDIAエコシステムとの統合
RTX PROは、NVIDIAが提供する幅広いソフトウェアと組み合わせることでさらに拡張性を高めることができます。ここでは、NVIDIAの主要なソフトウェアスタックを4つ紹介します。いずれもNVIDIA AI Enterpriseにバンドルされていますので、ライセンスをお持ちの方はぜひ使ってみてください。
① NVIDIA NIM™(NVIDIA Inference Microservices)
LLMなどの生成AIモデルを、API形式で簡単に呼び出せるようにしたコンテナ型マイクロサービスです。GPT、Meta Llama 3、Mistral、NVIDIA独自モデルなどが提供されており、随時最新バージョンにアップデートされています。NVIDIA GPUごとの量子化プロファイルが提供されているため、応答が速いことが特長です。
② NVIDIA NeMo™ Microservices
生成AIモデルをカスタマイズして展開するためのツールがまとまっており、モデルのトレーニング、ファインチューニング、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)機能などを提供します。顧客データを用いたモデルの適応やRAG構成を、セキュアな環境で実施可能です。
③ NVIDIA NeMo Agent Toolkit
AIエージェント開発に特化したキットです。通常、独自にAIエージェントを開発するためには、複数のLLMを組み合わせ、LangChainなどで細かいコーディングを行う必要がありましたが、本ツールキットを利用すれば、シンプルなConfigファイルを書くだけで、エージェントシステムを簡単に立ち上げることができます。エージェントの応答精度評価、メモリ保持、システム性能最適化などの機能も備わっています。
④ NVIDIA AI Blueprints
生成AIアプリケーションのひな形集です。ドキュメントQA、チャットボット、要約、コードアシスタントアプリなどのベストプラクティスがここに揃っています。
GitHubで公開されているため、すぐに試すことができ、要件にあわせてカスタマイズすることができます。
ユーザーはハードウェアだけでなくNVIDIAのソフトウェアを融合して利用することにより、開発環境の立ち上げスピードを短縮することができます。
高度なAI機能に加え、長期的な安定性を支えるISV認証や専用ドライバー、さらには3D制作の共同作業を加速するNVIDIA Omniverse™、ロボティクスプラットフォーム「NVIDIA Isaac™ GR00T」との親和性も備え、幅広いニーズに的確に応える環境を提供します。
【特長】
- AI開発を支えるNVIDIA AI Enterprise:NVIDIA AI Enterpriseにバンドルされるソフトウェアスタックと組み合わせることで、AIモデルの構築から展開までを大幅に効率化できます。PoC段階から商用実装まで、どのフェーズでも高い性能とスケーラビリティを発揮します。
- 共同作業を強化する3D制作基盤「Omniverse」:Omniverseとの連携により、複数のツールを横断した3D制作やリアルタイムレビュー、チームでの共同作業が可能になります。これにより、制作工程全体の生産性が大幅に向上します。
- ISV認証と長期サポート:主要アプリケーションとのISV認証により、業務での高い互換性と安定動作が保証されています。また、長期サポートドライバーが提供されており、アップデートやセキュリティ維持が可能です。
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これら3つの革新的な技術により、RTX PROは従来の処理能力や互換性の制約を打ち破り、複雑化・高度化するワークフローにも確実に対応します。
3. 【フォームファクター別】NVIDIA RTX PRO シリーズの紹介
RTX PROシリーズは、用途に応じて3つのモデルをラインナップ。
データセンター向け、デスクトップワークステーション向け、モバイルワークステーション向けのそれぞれで、電力設計・冷却方式・メモリ構成などが最適化されており、一部仕様が異なっていることも特筆すべき点です。
ここでは、フォームファクターごとのモデルラインナップを紹介するとともに、それぞれの設計思想や最適化ポイント、さらに具体的な仕様について解説します。
3.1 データセンター向けNVIDIA RTX PRO(Server Edition)
NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Editionは、データセンターやサーバー室内で稼働することを前提に設計されたプロフェッショナルGPUです。各メーカーが提供するラックマウント型サーバーへの搭載が可能です。
一般的なワークステーション用GPUとは異なり、サーバーラック内での密集配置に対応したパッシブ冷却設計を採用し、安定した長期運用を実現します。
下記の一覧は、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Editionの仕様表です。
| スペック項目 | 詳細 |
|---|---|
| GPUメモリ | 96GB GDDR7 ECC |
| AI性能 (FP4) | 4 PFLOPS |
| RTコア性能 | 355 TFLOPS |
| FP32 演算性能 | 120 TFLOPS |
| メモリ帯域幅 | 1597 GB/s |
| 消費電力 (TDP) | 最大600W |
| PCIe インターフェース | PCIe 5.0 x16 |
| マルチインスタンスGPU(MIG) | 最大4インスタンス |
| NVENC / NVDEC | 4基 / 4基 |
| 参考 | 公式データシート |
NVIDIA GPUならではの機能が、1つのGPUを最大4つの独立したインスタンスに分割できるMIG(マルチインスタンスGPU)技術です。これにより、複数の部署やプロジェクトが同一のGPUリソースを干渉なく共有でき、投資効率を大幅に向上させることができます。
分割数を欲張りすぎると1インスタンスあたりのメモリリソースが限られてしまうのがネックですが、RTX PRO 6000は96GBの大容量メモリを具備しているため、最大分割時(4インスタンス)でも14GBメモリ/インスタンスを確保することができます。
また、前世代のL40Sと比較して、LLM推論で最大約5.6倍、推薦システムで約1.7倍、画像/動画生成で約3.3倍、ゲノミクスで約6.8倍、Omniverseで約2.2倍、レンダリング&グラフィックスで約2.3倍のワークロード性能を提供します。

RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition:前世代L40Sとのワークロード性能比較
3.2 デスクトップワークステーション向けNVIDIA RTX PRO
デスクトップワークステーション向けのRTX PROは、個人のクリエイターから大規模な研究機関まで、幅広いニーズに応える5つのモデルで構成されています。これらは単にメモリ容量やスペックが異なるだけでなく、消費電力(TDP)、物理的なフォームファクター(スロット数)、リソース共有機能(MIG)の有無といった実用的な側面でも明確に差別化されており、ユーザーは自身の業務内容や設置環境に応じて適切な一枚を選択できます。
以下はデスクトップワークステーション向けモデル5つとその仕様表です。
| スペック項目 | RTX PRO 6000 Workstation Edition | RTX PRO 6000 Max-Q Edition | RTX PRO 5000 Workstation Edition | RTX PRO 4500 Workstation Edition | RTX PRO 4000 Workstation Edition |
|---|---|---|---|---|---|
| CUDA®コア | 24,064 | 24,064 | 14,080 | 10,496 | 8,960 |
| GPUメモリ | 96GB GDDR7 ECC | 96GB GDDR7 ECC | 48GB GDDR7 ECC | 32GB GDDR7 ECC | 24GB GDDR7 ECC |
| メモリ帯域幅 | 1792 GB/s | 1792 GB/s | 1344 GB/s | 896 | 672 |
| 消費電力 (TDP) | 600W | 300W | 300W | 200W | 140W |
| フォームファクター | デュアルスロット | デュアルスロット | デュアルスロット | デュアルスロット | シングルスロット |
| マルチインスタンスGPU(MIG) | 最大4インスタンス | 最大4インスタンス | 最大2インスタンス | - | - |
| 単精度性能 | 125 TFLOPS | 110 TFLOPS | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
| NVENC / NVDEC | 4基 / 4基 | 4基 / 4基 | 2基 / 2基 | 2基 / 2基 | 2基 / 2基 |
| 参考 | 公式データシート | 公式データシート | 公式データシート | 公式データシート | 公式データシート |
表にも示しているように、最上位モデルであるRTX PRO 6000には2つのモデルが用意されています。Workstation Edition(600W)は、単体での最高性能を追求した構成で、ハイエンドなレンダリングやAI開発に最適です。
このモデルでは、前世代のRTX 6000 Adaと比較して、LLM 推論で最大 3.8 倍、画像/動画生成で 2.5 倍、ゲノミクスで 7.1 倍、ビデオ編集で 15.2 倍、Omniverse で 2.5 倍、レンダリング&グラフィックスで 2.4 倍のパフォーマンス向上を実現します。

RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition:前世代RTX 6000 Adaとの性能比較
もう一方のモデルであるMax-Q Workstation Edition(300W)は、2つのファンを搭載することで消費電力を抑えつつも高い性能を発揮し、複数GPUを用いた大規模なAIトレーニングや分散レンダリング環境に最適化されています。
3.3 ノートPC向けNVIDIA RTX PRO
ノートPC向けRTX PROは、Blackwellアーキテクチャーをベースに、薄型筐体とバッテリー駆動という厳しい制約の中で性能を最大化するよう最適化されています。
その鍵となるのが、NVIDIAの「Max-Q(薄型ノートPC向けの電力効率最適化技術)」です。これは単なる一つの機能ではなく、電力制限、熱管理、そしてAIによる動的な最適化などを組み合わせ、薄型・軽量の筐体で最高のパフォーマンスと電力効率のバランスを実現するための包括的な設計アプローチです。
以下はノートPC向けモデル6つとその仕様表です。
| スペック項目 | RTX PRO 5000 Laptop | RTX PRO 4000 Laptop | RTX PRO 3000 Laptop | RTX PRO 2000 Laptop | RTX PRO 1000 Laptop | RTX PRO 500 Laptop |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CUDAコア | 10,496 | 7,680 | 5,888 | 3,328 | 2,560 | 1,792 |
| GPUメモリ | 24GB GDDR7 ECC | 16GB GDDR7 ECC | 12GB GDDR7 ECC | 8GB GDDR7 | 8GB GDDR7 | 6GB GDDR7 |
| AI TOPS (最大) | 1824 | 1334 | 992 | 572 | 440 | 294 |
| 単精度性能 (TFLOPS) | 49.8 | 38.7 | 29.1 | 17.7 | 13.6 | 9.2 |
| メモリ帯域幅 | 896 GB/s | 896 GB/s | 672 GB/s | 384 GB/s | 384 GB/s | 288 GB/s |
| 消費電力 | 95-175W | 80-175W | 60-140W | 45-115W | 35-115W | 35-75W |
| 参考 | NVIDIA公式:RTX プロフェッショナル ノート PC 向け GPU比較表 | |||||
4. 【用途別に考える】RTX PROの選定ポイント
スペック表だけでは、どのモデルが自分の業務に最適なのか判断に迷うこともあるかもしれません。そこでここでは、代表的な3つのユースケースを取り上げ、それぞれに適したRTX PROモデルの選び方を紹介します。ご自身のワークスタイルや使用環境に最も近いケースを参考に、適した型番を見つけるヒントとしてご活用ください。
4.1 生成AIモデル学習/推論環境としてのGPU構成
利用するモデルのパラメータ数や量子化手法によって必要なGPUメモリ、特に注目したい演算性能指標が異なります。ケースバイケースではありますが、以下に代表的な例を示します。
- 大規模なパラメータを持つ生成AIモデルの推論時や、同時実行ユーザー数の多いチームビルディングの場合
- 96GB GDDR7 ECC メモリを備えたRTX PRO 6000を利用することで、極めて高い処理要求にも余裕を持って対応できるでしょう。
- パラメータ数を抑えたLLMモデルでの推論、PoC・研究開発フェーズ
- RTX PRO 5000やRTX PRO 4500などを選定し、コストや設置環境とのバランスを考慮するのも良いでしょう
- 限られたリソースの中でも、安定した学習・推論環境を実現するために、ワークロードに応じたGPU選定が重要です。
4.2 大規模3DCG・VFX制作に対応する高負荷向けGPU
3DCGやVFXの制作では、扱うシーンの規模や複雑さ、レンダリングの負荷に応じて、VRAM容量とレンダリング性能の両方が重要な選定基準となります。
- 大規模かつ高精細なシーンを扱う制作環境や、Omniverseを利用した仮想空間シミュレーション、NVIDIA Cosmos™による合成データ作成などのワークフローでは、96GBの大容量VRAMを搭載したRTX PRO 6000 Blackwellが、有力な選択肢の一つです。複雑なエフェクトや長尺映像のレンダリングといった高負荷な作業でも、安定した処理性能を発揮します。
- 中〜高負荷のワークフローに対応しつつコストも抑えたい場合には、48GBのRTX PRO 5000 Blackwellで十分まかなえるケースもあります。
- より軽量な制作やレビュー用途には、32GBのRTX PRO 4500 Blackwellが性能とコストのバランスの取れた選択肢として検討できるでしょう。
4.3 建築・製造系CAD/BIM設計に対応する省スペースGPU
建築設計や製造設計の現場では、大規模アセンブリや複雑な3Dモデルを安定して表示し、スムーズに操作できる性能が求められます。同時に、設置環境に制約があるケースも多く、省スペース性や発熱・電力効率といった物理的要件もGPU選定の重要な基準となります。
建築設計や製造設計の分野では、大規模アセンブリや複雑な3Dモデルを安定して表示し、スムーズに操作できる性能が求められます。また、設計室や現場など設置スペースに制約のある環境では、GPUのサイズや消費電力も重要な選定基準となります。
こうした条件を満たすモデルとして、RTX PRO 4000 Blackwellは有力な選択肢の一つです。
- シングルスロット設計により、省スペースなワークステーションへの搭載が可能であり、24GBのメモリ容量も一般的な建築・製造系プロジェクトに十分対応します。設計から施工まで、幅広い業務環境にフィットするバランスの取れた構成です。
このように、ユースケースや求められる性能要件に応じて、RTX PROシリーズから最適なモデルを選定することが重要です。
5. まとめ
本記事では、最新のプロフェッショナル向けGPU「NVIDIA RTX PRO」について、その概要から中核となる技術的特徴、フォームファクター別のモデル紹介、そして用途別の選び方まで、網羅的に解説してきました。
Blackwellアーキテクチャーがもたらす第5世代Tensorコアや第4世代RTコアによる圧倒的な性能向上により、これまでデータセンター級の設備を必要としていた大規模なAI開発や、映画品質のレンダリングといった高度なワークロードも、個々のワークステーションやノートPCで現実的に実行可能な時代が到来しています。
この革新的なプラットフォームは、生成AI開発者、3DCGアーティスト、設計者など、あらゆるプロフェッショナルに対し、最先端のツールへのアクセス障壁を大きく下げ、それぞれの分野におけるイノベーションと創造性の飛躍を力強く後押しする存在となるでしょう。
最新のNVIDIA GPU導入をご検討の際は、ぜひNTTPCにご相談ください。お客さまのご要件に適したGPUソリューションを提案いたします。
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※NVIDIA、NVIDIA RTX PRO、NVIDIA Omniverse、NVIDIA Cosmos、NVIDIA NeMo、NVIDIA NIM、NVIDIA AI Enterprise、NVIDIA Isaac、CUDAは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。
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※本記事は2025年10月時点の情報に基づいています。製品に関わる情報等は予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。メーカーが公表している最新の情報が優先されます。







