【技業LOG】
技術者が紹介するNTTPCのテクノロジー

2019.09.25
その他

ICTのスポーツ分野での活用 < 後編 >

沼尻 大輝

スポーツIoTアドバイザー

沼尻 大輝

スポーツで取り組まれている近未来の技術

前編では、自分が昨年までプレーをしていた、ラグビートップリーグに所属のNTTコミュニケーションズ「ShiningArcs」で取り組んでいる、ICTの技術を紹介いたしました。

後編では、ラグビー以外のスポーツで取り組くまれているICT技術や、開発が進められている近い未来の技術などを紹介していきます。
スポーツへのICT導入の目的には2つのパターンがあります。
1つ目は選手や、チームの競技パフォーマンス向上を支援することです。
2つ目はその競技を観戦する人達が、より楽しんでもらう為にエンターテインメント性を向上させることです。
選手達のパフォーマンスがICTの力で向上し、その高いパフォーマンスを、ファンや、サポーターがもっと分かりやすく、もっと楽しみながら観戦してもらうエンターテインメント(演出)をICTで支援いたします。
そうした取り組みが、どんどん進んできています!

「体操」採点支援システム

それではまず初めに紹介する技術は、富士通が取組んでいる「体操」の採点支援システムです。
こちらの技術は、1秒間に約200万回のレーザーを、競技中の選手へと照射し、選手の動き(技)をマーカーレスで360度正確に捉えます。そしてセンシングしたデータから骨格の動きを数値化し、技のデータベースと照合し、体操競技の審判の判定を支援するものです。
実際に、今年4月の体操のワールドカップや、10月の世界選手権での検証や演技データの取得を重ねて、今後開催される国際的なスポーツイベントで本格的な導入を目指しています!
選手のパフォーマンスは、どんどん進化しています。その進化を確実に採点へ反映することで、選手は更なる技術を追い求めます!選手とICT技術双方のシナジーによって、人間の限界をどんどん塗り替えていくことが出来るでしょう!

画像:「体操」採点支援システム
画像:「体操」採点支援システム

ゴルフ選手の緊張度合いを可視化

2つ目に紹介するのは、NTTぷららの技術です。
提供している映像配信サービス「ひかりTV」のゴルフ中継において、今年7月の「ひかりTV 4K・FUNAIダブルゴルフ選手権」を独占生中継し、その映像解析からショットやパットを打つ選手の緊張度合いを可視化し、放送される画面への表示を行いました。
可視化のカギを握るのは、男子ゴルフ大会の生中継で初となる4K映像です!選手が映った高精度映像から血管の収縮・緊張による肌の色の変化を分析して脈拍数を推定するものです。
選手へは何も装着させない「非接触バイタルセンシング」の為、プレーには支障をきたさしません。
ウィニングパットを決める直前のパターを握る選手の脈拍を見ることで、視聴者も緊張感を高めながら中継を楽しむことができます。
また、スウィングのスピードの表示や、複数のカメラで撮影した動画を合成し、リプレーの映像配信時にさまざまな視点からプレーを見ることができる自由視点映像技術もあります。
「4D REPLAY」も活用し、生中継後にはドローンからの映像配信や、キャディーが装着したウェアラブルカメラからの映像コンテンツも提供することで、様々な角度からのスポーツを楽しんでもらえる工夫が多くなってきています。

画像:ゴルフ選手の緊張度合いを可視化

「スマートグラス」でスタジアム試合観戦

最後に紹介するのは、NTTドコモが提供するスタジアムでの試合観戦を拡張するテクノロジーです。
「スマートグラス」を活用して、実際の試合の様子に加えて、別の角度からの生中継映像も同時に見ることができます。さらに、チームや選手プロフィール、試合状況の解説などのテキスト情報も表示されるため、試合観戦時に得られる情報量が格段に増えます。
スマートグラスに表示されるコンテンツを操作するのに、コントローラーは必要ありません。
操作には、手を目の前で動かすだけでコンテンツの位置を調整できるNTTドコモの「空間インターフェース技術」が用いられています。今後5G時代になれば、伝送される映像がより高画質になり、スタジアムでの観戦がもっと楽しくなると思います!

画像:「スマートグラス」でスタジアム試合観戦

まだまだ、紹介したい新しいテクノロジーは沢山あります。

そして、今年9月から日本で開催されるラグビーW杯、来年のオリンピックとスポーツイヤーが続きます。
このタイミングで、多くのICT技術がスポーツへと注ぎ込まれるでしょう!
私達も、スポーツへ注ぎ込まれる最新のICT技術の動向を意識し続けながら、少しでもスポーツの発展にICTの技術で貢献していきたいと思っています。

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