労働環境問題とみまもりがじゅ丸®の関わりについて

【技業LOG】技術者が紹介するNTTPCのテクノロジー

2024.11.05
その他
茂野 健太郎

プロダクトオーナー、ソフトウェアエンジニア
茂野 健太郎

取得資格:Certified ScrumMaster®

1. はじめに

今回は、働く人をとりまく環境において、避けては通れない課題について、紹介します。一般的なお話であり、かつ、技術的なお話ではありませんが、ご一読くださいますと幸いです。

2. 高齢化社会

ご存じの通り、日本社会は少子高齢化が進んでいます。これは、将来的に労働人口が減少していくことを示しています。

労働人口の推移

(出展)内閣府 令和6年版高齢社会白書(全体版)

この問題は、いずれの業種業態でも避けては通れない社会課題となります。
超高齢化社会を迎えるといわれる2025年には、日本人口の5人に1人が75歳以上の後期高齢者になるといわれています。
この問題のひとつの解決策として、定年年齢の底上げにより、労働者の確保を行う流れも見えています。当然、高齢者の方の業務従事者が増えることにより、健康面での企業のサポートが重要になってきます。
また、企業のみならず、全国的な労働力の減少、医療などの問題解決に向けた様々な取り組みが求められており、社会保障制度を維持するためには、一人一人の健康を維持することが大きな課題としてあげられています。

3. 社会制度の変化

2019年4月より、「働き方改革関連法(働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律)」が順次施行されています。
この関連法は、労働基準法・労働安全衛生法をはじめ、様々な労働に関係する法律の改正が含まれています。
この中で、2024年度問題といわれている問題にかかわることが、「時間外労働の上限規制」となります。
一部の業種・業態については、すでに、この規制の対象となっていますが、2024年度からその対象が広がり、「自動車運転業務・建設事業・医療」が対象となりました。

業務内容が変わらず、時間外の規制がかかることにより、従業員が健康を害することによる業務への影響が大きくなることも懸念され、企業は、より従業員の健康に留意をすることが求められています。

また、「2.高齢化社会」とも関連をしますが、2025年度から高年齢者雇用安定法が改正され、下記いずれかの対応が義務化されます。

  • 65歳までの定年の引き上げ
  • 65歳までの継続雇用制度(再雇用制度など)の導入
  • 定年の廃止

これにより、高齢者の雇用がさらに増えることになります。

2025年度から義務化。高年齢者雇用安定法により現場での高齢者活用が本格化

4. 熱中症問題

地球温暖化の影響によるものかは、議論の余地もある状況ではありますが、日本においてもここ数年は猛暑が続いています。今年(2024年)は特に猛暑日の連続日数が過去最多・更新をした観測点が211地点にのぼりました。
暑さに関係する問題として、熱中症対策が存在することは説明するまでもないと思います。
熱中症対策は、通常の生活でも強く求められることではありますが、企業においても、特に屋外での作業が多く発生する業種・業態では、大きな課題となります。
ここ数年、各企業も取り組みは進めているものの、職場における熱中症罹患者は増加傾向となっています。

職場における熱中症による死傷者数の推移

(出展)厚生労働省「令和5年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)」

5. NTTPC社の取り組み

ここまで記載をした各種課題は、1つの特効薬ですべて解決をするものではありません。しかしながら、何もしなければ、問題は問題のままでなにも改善はしません。

企業は、このような問題の解決を行うために、様々な取り組みをしています。
「みまもりがじゅ丸®」のような、バイタル情報を収集して、従業員の体調をみまもるような対策も、効果的な対策の1つとなっています。

我々は、このような社会課題の改善の一助になるサービスを1つでも多く、お客さまに提供していきたいと考えております。

  • 「みまもりがじゅ丸」は、NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。

技業LOG

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みまもりがじゅ丸

フィールドの様々な場所で働く方々の「安全」と「健康」をみまもる、ウェアラブルヘルスケアサービス

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