【技業LOG】
技術者が紹介するNTTPCのテクノロジー

2019.01.24
その他

河川監視に求められるサービスについて

若松 繁

カメラサービスアドバイザー

若松 繁

はじめに

2018年平成最後の年の漢字は"災"となりました。
日本各地は豪雨、地震、巨大な台風などの被害にあい、家屋の倒壊や生命を脅かす被害までもありました。
技術の著しい進歩を遂げた現在でも未だ太刀打ちできない自然の脅威に、私自身身もすくむ思いでおりました。

ニュース・報道が連日流れる中、テレビやインターネット等のメディアでは、現場の状況や緊迫した状況を伝える為のツールとして、「ネットワークカメラ」が活躍をしており、現場の状況を離れた場所から映像でリアルタイムに確認できるため、文字だけではわかり難かった現場の様子や緊迫した状況などをモニター越しに確認しました。
我々、NTTPCコミュニケーションズが提供するサービス「セキュアカメラクラウド 河川監視パッケージ」は、まさに、ネットワークカメラの機能をフルに活かし、河川の監視、管理に携わる方のニーズに合わせて作られたサービスです。
サービスを設計・開発していくにあたり、 現在もユーザーでいらっしゃる岡山市役所様がお力添えくださいました。
2016年。現在ほど台風などの災害が多く賑わすより以前の時、カメラチーム内の技術エキスパート担当の斎木がすでにNTTPCで提供している「セキュアカメラクラウド」のサービスに着目をし、「さらにカスタマイズしていくことで、自治体の「悩み」を解決していく新たなソリューションを開発できる。」と提唱しました。

セキュアカメラクラウドサービス®

すぐさま岡山市役所様と連携をとり、徹底的なヒアリングを繰り返し、何度も現地の状況を確認しながら試行錯誤を繰り返していきました。
そうすることで、自治体が抱える悩みや重要事項を引き出していきました。
自治体が描く河川監視における課題点や重要項目に次のものがあげられます。

  • 時間問わず、深夜の暗い中でも鮮明に映ること
  • 水位の上昇を捉えるだけではなく、広範囲をきれいに残せること
  • 複数拠点を同時に監視できること
  • 災害時でも安定した通信が可能であること
  • 外出先でもモバイルPC、タブレットなどからアクセスできること

河川監視に求められる最低必要な上記の項目については、すでにセキュアカメラクラウドでは提案できるソリューションでした。
チーム内では一瞬、安堵の気持ちに包まれましたが、そう安心してはいられません。
逆を言えば、それらは他社ソリューションの中でも提案可能なものであるため、NTTPCならではの息吹はそこには感じられませんでした。
斎木がチーム先導の元、現場を徹底的に確認していく上で「こんなのがあればいい」というひらめきが多々生まれていきました。
チームはそのひらめきを信じ、さらにカスタマイズしていきます。
試行錯誤を繰り返し、何度も市の職員の方々にもお時間を割いてくださいました。

その結果、生まれたのが「セキュアカメラクラウド 河川監視パッケージ」です。
NTTPCの息吹を吹き込んだ「河川監視パッケージ」は次の特長があげられます。

  • 高感度センサー搭載により、夜間でも白黒ではなく「カラー」で鮮明な撮影が可能。
  • ネットワークカメラでありながら、最大600万画素での映像記録にも対応。
    詳細な場所まで鮮明に見ることが可能。
  • 1つの画面で最大100台までのカメラ映像を同時に表示可能。
    カメラを切り替える手間なく各現場の状況を把握可能。
  • VPNを使用した強固なセキュリティ。外出先からでもモバイル回線を使用してアクセス可能。

さらに、現場を確認した際のひらめきを形にしたものとして、「バーチャル水位標」の提供と「動態検知アラート」があります。
通常、河川の水量を図るため、護岸等に水位標を張り付けるのですが、直射日光によるハレーションや夜間の低照度などで水位を読み取れないことがあります。
これに我々は、カメラサービスの機能の一つとして、「表示しているカメラ映像に、バーチャルのメモリをつける」ことにしました。
実物ではなく、カメラが撮影した映像に対して水位標の投影を行っているため、天候やハレーションに左右されることなく、深夜帯でも水位の変化を見ることができます。

「バーチャル水位標」の写真

そして、もう一つが「動態検知アラート」
これは、河川に対し"漂流物が流れてきた"、"増水激流となり橋脚で水が暴れている"等の場合に、カメラが検知を行い、管理者へメールで状況の写真とともに直ぐにお知らせするサービスです。
カメラの映像を常に見ていなくても河川の異常を知ることができるようになり、職員の稼働削減にも大きく貢献できることとなりました。

「動態検知アラート」の写真

「バーチャル水位標」と「胴体検知アラート」を組み合わせて提供することで、悪天候などにより水位が異常に上がってきた際は事前にお知らせするといったソリューションの提供も進めています。
これらのサービスをパッケージ化し、各展示会で出店した際の反響は、各自治体様、並びに、他メーカー様からも多くの反響を頂戴しました。
設計にご協力くださった岡山市役所様はもちろん、福島県の檜枝岐村様など各地でご採用の声が上がっております。
ご利用者さまの声にとどまらず、有用性、機能性、AIを活用した連携等が高く評価され、「第12回ASPIC IoT・AIクラウドアワード2018 ベストイノベーション賞」を受賞いたしました。

セキュアカメラクラウド 河川監視パッケージは、河川専用のCCTVカメラと比べ低コストで導入できることも魅力の一つであり、災害対策のみならず普段の治水管理にもご活用くださり、管理業務の効率化ができたとご評価いただいております。
多くの人に認められたそのサービスを更に発展させ、我々のサービスが地域生活により役立つようチーム一丸となって今後も邁進してまいります。

サービス紹介

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