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その他

XR ( VR, MR, AR ) の動向についてのご紹介

2018.5.28

加藤悠一

本日は、XRについて紹介いたします。初めにXRの概要について説明し、その後市場に出ている製品や開発ツールを紹介していきます。

■そもそもXRとは何か?

近年VRやAR、MRといったものがIT市場に爆発的に出現してきています。
VRはVirtual Realityの略称で、仮想現実という意味です。これは、コンピュータが生成した仮想的な空間をあたかも実世界であるかのように体感することができる技術です。ARはAugmented Realityの略称で拡張現実という意味です。実世界の空間にバーチャルな視覚情報を追加して表示することによって人々の目の前にある世界を仮想的に拡張するという技術です。MRはMixed Realityの略称で、複合現実という意味です。具体的な例を挙げますと、MRではセンサーやカメラといったものを活用して、位置情報を特定することでARの時には固定の表示のみだったキャラクターに対して近づいたり、いろいろな角度から見たりすることが可能になります。また、キャラクターに対して何らかの情報を入力することも可能になります。つまり仮想の世界と実世界の距離を短くしたことにより、更にリアルに感じ取ることができるのがMRというわけです。XRはこれらの技術の総称のことを指しています。

■製品の紹介

現在市場に出ている製品をいくつかご紹介します。一つ目は、Oculus Riftといいう製品です。こちらは、専用のヘッドマウントディスプレイ(通称:HMD)を装着して体験するものです。

センサーが内蔵しており、ユーザーは頭を動かすことで見ている空間も連動して映像が変わります。

二つ目はHTC Viveという製品です。こちらは、海外の会社が出している製品です。

写真のように頭にHMDを装着して両手でコントローラを持って体験するものです。一定の空間内を移動することが可能で、完全に仮想の空間に入り込んだかのような体験をすることができます。

三つ目はMicrosoft HoloLensです。こちらは、Oculus RiftやHTC Viveとは異なり、複合現実を体験することができる製品です。こちらは写真にあるように、実世界の空間に対してコンテンツを表現しているという特徴があります。指の動きを認識しているので、片手で仮想オブジェクトを操作することが可能です。

■製品事例と開発ツールについて

現在世の中に出ているXRコンテンツは主にエンターテイメント分野のコンテンツが多いです。それでは、先ほど紹介した製品等を活用した実際のコンテンツ例をいくつかご紹介します。一つ目はとしまえんのVRアトラクションです。

こちらは鉄道作業員という職業体験という要素とVR技術とホラー要素を組み合わせた事例です。このようにライド型の既存のアトラクションに対して、付加価値を付けることでアトラクションの価値を向上させていることが分かります。

次の事例は皆さんご存知のお菓子のポッキーにAR技術をコラボレーションした事例です。こちらは、スマートフォン等に専用のアプリケーションをダウンロードして、ポッキーの箱を読み取ることで画面上に箱に描かれたキャラクターが出てきて、楽しむことができるコンテンツです。

最後の事例はHTC Viveを活用したVRアプリケーションの事例です。こちらは原作がライトノベル小説である「ソードアート・オンライン」を題材としたコンテンツです。昨年の12月に東京スカイツリーでの先行公開イベントがあったため、内容をレポートしたいと思います。

こちらはNTTドコモが開発している次世代型通信技術である5Gを取り入れた最先端のVRコンテンツです。このコンテンツは、オンラインゲームの世界をVRで表現しています。オンラインゲームでは通信における遅延をどこまで抑えることができるかというのが課題です。この課題を解決するために取り入れられたのが5Gの技術です。当日の先行体験の様子をモニターで見ていましたが、大きな遅延はほぼない状態で快適にプレイすることができている状態でした。

また、当日の会場ではこのほかにもフェンシングとVRを組み合わせた展示やスカイツリーと浅草の遠距離通信の実演やHoloLensを活用した展示もありました。

次に開発ツールについて少しご説明します。VRアプリケーションの開発に用いられるのはUnityというゲーム開発エンジンです。

XRアプリケーション専用開発モードがあり、これを利用して開発を行います。ユーザーインタフェースも比較的わかりやすいようになっていますので、簡単に開発を行うことができます。Unityの通常版のインストールは無料で入門書等も多く出版されているので、XR製品さえあれば開発は始めやすいと思います。
興味がある方は是非簡単なアプリケーションから開発を始めてみるとよいです。

■終わりに

いかがでしたでしょうか?このようにXRは我々の身近に広く浸透してきています。XRを活用したエンターテイメント分野に限らない様々なビジネスも多く市場に出てきています。ぜひ機会があればXRを体験してみてはいかがでしょうか?