【技業LOG】
技術者が紹介するNTTPCのテクノロジー

2020.07.08
IoT・M2M

鳥獣対策IoT「みまわり楽太郎」を支える
テクノロジー

森泉 龍太

プロダクトオーナー

森泉 龍太

鳥獣対策IoT「みまわり楽太郎」を支えるテクノロジー
~急増する日本の鳥獣被害に新たな一手~

みなさんは、ジビエ料理をご存知でしょうか。食べたことあるよ!という方も少なからずいらっしゃると思います。では、イノシシを自分で捕まえたことがある方はいらっしゃいますでしょうか。答えはおそらく、「No」だと思います。
今回は、イノシシやシカなどを効率的に捕獲するNTTPCコミュニケーションズのIoTサービス「みまわり楽太郎」の概要と、それを支えるIoT技術について簡単に紹介します。

日本の鳥獣被害の現状
~自宅からできる、罠のみまわり作業~

下図をご覧ください。こちらは全国の鳥獣による農業被害額の推移を表しています。推移を見ると、年々被害額は減っては来ていますが、約160億円もの被害があることがわかります。背景には、イノシシやシカなどの鳥獣捕獲する猟師の方々の高齢化が挙げられます。鳥獣捕獲は主に罠を使って実施されるのですが、イノシシやシカなどが捕まったのを確認するために、毎日みまわりに行かなければなりません。中には家から車で1時間以上かけて、山などに設置した罠をみまわりに行かなければならないこともあり、この重労働が罠猟の減少につながっていると言われています。

「野生鳥獣による農作物被害金額の推移」グラフ
引用元:農林水産省ホームページ
全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(平成30年度)

みまわり楽太郎サービス概要

「みまわり楽太郎」は、罠の動作を検知し、利用者に通知することで、負荷が高かったみまわりの労力を軽減するサービスです。捕獲した鳥獣の写真をクラウドに保存でき、罠のみまわりを効率的に管理することができます。非常にシンプルな仕組みですが、地域の課題解決支援のため、NTTPCコミュニケーションズは2011年から鳥獣被害対策支援として、この「みまわり楽太郎」を提供してきました。

みまわり楽太郎を支える技術
~組み込みソフトからウェブまで~

みまわり楽太郎は現場で罠の動作を検知するデバイスから、写真を管理するクラウドまで、幅広いテクノロジーで構成されているサービスです。

みまわローラの仕組み

1. 現場装置(子機)

現場の装置は組み込みソフトウェアで構成されています。外枠のボックスは、利用される環境に耐えられるよう、頑丈で、防水仕様となっています。罠の動作はマグネットセンサーによって検知され、画像が撮影されます。

2. 装置間通信

画像が撮影されると、子機はあらかじめ設定されている親機と通信を始めます。親機と子機は、LPWAという低い周波数帯の電波を用いることで、低電力で長距離の通信を実現しています。

LPWAとその他通信との比較

3. 親機~クラウド

子機からの通知を受け取った親機は、LTE通信によってみまわり楽太郎のクラウドにデータを送信します。

4. クラウド~スマートフォン(パソコン)

親機から受け取った通知は、みまわり楽太郎クラウドで処理されます。みまわり楽太郎のサーバーはLinuxで構築されており、ウェブアプリケーション自体はRuby on Railsというフレームワークで作られています。このRuby on Railsは様々なコンポーネント(モジュールがいっぱい入ったライブラリ群)で構成されていて、ブラウザで写真が見られるのも、メールがスマホに通知されるのも、全てこのフレームワークによって実現されています。

いかがでしたでしょうか。この記事でみまわり楽太郎を始め、IoTを構成する技術により興味を持ってくだされば幸いです。2019年3月現在、みまわり楽太郎は、累計60を超える自治体さまがご利用されています。今後も、みなさまから「選ばれ続ける」サービスとして、鳥獣対策サービスの運用と改善に努めていきます。

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