技業LOG
はじめに
前回、航空ドローンのシミュレータについてお話をしましたが、今回は水中ドローンの体験会に行ってきて色々と学びがありましたので、そのお話をしたいと思います。
目次
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1. 水中ドローンって?
- 定義:水中ドローンは、水の中を操作して動かすことができる機械です。主に有線で遠隔操作や自動操縦で水中を探索するのに使われます。
- 機能:水中ドローンは、カメラを備えており、水中の映像や写真や動画を撮影できます。また、水温や水圧などのデータを測定するセンサーを持つこともあります。
- 使用目的:海洋調査、環境モニタリング、水中写真撮影、検索救助、科学研究など、様々な目的で使用されます。
- 操縦方法:リモートコントロールやスマートフォン、タブレットなどを使って操作します。一部のモデルはプログラムによる自動操縦が可能です。
- 深度と耐久性:水中ドローンは、一般に数十メートルから数百メートルの深さまで潜ることができます。耐圧性や耐水性に優れている必要があります。
- サイズと形状:サイズは小型から大型まで様々で、用途によって形状やデザインが異なります。
- コスト:価格はモデルによって大きく異なり、安価なものから高価な専門的な装備まであります。
ということを前書し、水中ドローン体験会についてお話します。
2. 体験日当日
2023年11月某日、その日は天気も良く気持のいい日でした。場所は埼玉県春日部市、みどりのPark内の屋外プールで行いました。
主催のセキド社の方とインストラクターの方からの事前説明があり、受講者約10人を2グループに分けて実機体験会開始です。
3. 1台目 CHASING M2 PRO
この機体の特徴は、プロフェッショナル、産業用途向け 水中ドローンで強力なモーターやライトを搭載し全方向に対し4ノット(2m/s)の水の流れに耐えるアンチフロー機能を搭載しています。また、オプションでロボットハンドやサンプラーなど多様なマウントが用意されており、現場作業の様々な場面に対応が可能になっています。
最初は、恐る恐る操作していましたが慣れると皆さん思い思いに動かして感触を試していました。航空ドローンは基本的に目視飛行が原則ですが、水中ドローンは潜航するとよほどきれいな水中でないと機体は見えません。
そこで頼りになるのは機体に装備されているカメラからの映像ですが、濁った水中だと視界も数センチとなることもあり、そうなると計器を頼りにせざるを得ない場合も出てきます。
水中ドローンの操作は、プロポを操るオペレータと機体に付いている有線を捌くケーブル回しが必要になります。ケーブルが絡まると回収が難しくなるためペアで操作することが推奨だそうです。
この機体にはアームなど多種のオプションが取り付けられるため、例えば海底に落ちているゴミとか採取物を掴むことができます。握力も強く一度挟むとなかなか外すことができません。
4. 2台目 QYSEA FIFISH V-EVO
この機体の特徴は、水中撮影を得意としており、4K 60fpsで鮮明で美しい映像を撮影可能なカメラを搭載。また、クイックな動きが可能で、あらゆる方向で思い通りに姿勢維持ができます。機体を深度ロック、角度ロックすることで安定した水中ホバリングをしながら様々な方向を撮影・観察が可能です。
1台目より機体サイズも小さいので、障害物も子気味よく器用にかわしながら進むことができます。
初心者には非常に扱いやすい機体となっています。
この機体にはオプションとしてアームの取り付けができるため、簡易のアーム操作は可能になっています
5. まとめ
体験前には資料などで知っていたことはありましたが、実機に触るとそれが実感として感じられて良い経験になったと思います。特に目視とビデオカメラを通しての操作は感覚的に誤認識を起こすような場合もあり体験による感覚習得は重要と感じました。
来ているメンバーも目的が多種で、海底の清掃、ダムの排出口の確認、ダイビングの映像撮影など様々な使われ方が模索されているとわかりました。
我々としてもより水中ドローンを広め、市場の拡大の一助となるよう水中ドローンシミュレータのプロトタイプに着手する予定です。今後の動向にご期待ください。
6. ご参考
- QYSEA 今回体験に使ったFIFISHのメーカーサイト
https://www.qysea.com/jp/ - CHASING 今回体験に使ったM2 PROのメーカーサイト
https://chasing.jp/ - SEKIDO 今回体験の主催を行ったドローンの販売店のサイト
https://sekido-rc.com/?mode=grp&gid=1278099
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