【技業LOG】
技術者が紹介するNTTPCのテクノロジー

2021.01.20
その他

NTTPCの技術コミュニティ活動について

大塚 悠平

ネットワークエンジニア

大塚 悠平

「JANOG」という技術コミュニティ活動への参加

はじめに

テクノロジー&オペレーション開発本部・インフラストラクチャサービス部の大塚です。InfoSphere®やMaster'sONE®などのネットワークサービスを支えるバックボーン基盤の開発を担当しています。

今回は弊社における技術コミュニティ活動に関する取り組みや、技術コミュニティ活動を行うことによるメリットについてJANOGという技術コミュニティへの参加体験をもとに紹介します。

IT系技術コミュニティ『JANOG』への参加

JANOGとは20年以上継続している日本最大級のIT系技術コミュニティで、インターネットを運用するための技術ノウハウなどを組織や会社の壁を超えて共有し、日本のインターネットをよりよくするために様々な技術事項の検討、意見交換、紹介が行われている日本のネットワーク運用者の集いです。

弊社もInfoSphere®を提供するISP業者として古くからこのコミュニティに参加しています。

JANOGではメーリングリストやSlackなどに加え年に2回1月と7月に開催されるミーティングにて参加者同士の交流が行われています。コロナ禍前のJANOG45ミーティングin札幌では1529名、コロナ禍以降多くの方々がリモート参加となった前回のJANOG46ミーティングin沖縄では1802名の方々が本会議へ参加されています。
私はJANOG40ミーティングin福島から計6回ほど参加しています。

最近のJANOGでの取り組み1:ミーティングプログラム参加

たくさんのコメントは参加企業にとっての宝物

昨今のJANOGミーティングは3日間にわたり開催されており、その中で数十ものプログラム発表が行われ、その内容は最新技術情報の紹介や事業者の事例紹介、BoFなど多岐にわたります。また、JANOGのプログラムは単に発表をするのみではなく「発表後に議論を行い新しい価値を生み出す」ことが重視されており、発表後の質疑(議論)からも目が離せません。

なお会期中に開催される懇親会には多くの発表者が参加しているため、懇親会へ参加し発表者の方々と直接お会いして深く交流・情報交換することが出来ます。ある意味JANOGで最も価値の高い時間を過ごせるのは懇親会かもしれません。そのため人見知りの私も勇気を振り絞って出来るだけ様々な人達と懇親会で交流出来るように努めています。

前々回のJANOG45では私自身がプログラム発表をしました。

写真:JANOG45 Meetingでの発表の様子

JANOG45 Meetingでの発表の様子

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog45/program/evpn

業務で扱った新技術について事例紹介と直面している課題について発表したところ、多くのコメントを頂戴し課題解決に繋がる重要な情報を得ることが出来ました。
またJANOGは非営利のコミュニティであるため、競合企業の方々からもたくさんのコメントが寄せられました。
これは一見、自社の重要な技術情報やノウハウを世界に広く流出させているでは? と見られるかもしれませんが、私はそうではないと考えています。
昨今OSS(オープンソースソフトウェア)が発展してきているのと同じで、技術情報に関しては会社や所属など関係無く、どんどんたたき上げて発展・進化させることによって、結果的に会社そして社会にも貢献することが出来るからです。

このようにミーティング参加し、様々なプログラムの中から自身の業務に関連するものや注目している新技術に関するプログラムへ積極的に参加し、自社の取り組みや技術に関して発表(アウトプット)し、そのフィードバックを得ることにより、エンジニア個人の成長だけでなく会社としても既存サービスの品質向上や新サービスへの提供など新たな価値の創造につながるのではないかと考えています。

最近のJANOGでの取り組み2:ハッカソンイベント参加

課題設定はフリー、技術担当者の素朴な疑問をその場で解決

このブログをご覧の方はHackathon(ハッカソン)をご存知でしょうか?HackとMarathonを組み合わせた造語であり、エンジニアが短期間で集中的にソフトウェア開発を行うイベントのことを指します。
ここ最近のJANOGミーティングでは同時開催イベントとして「JANOGハッカソン」が開催されています。日々の業務から離れ、思い切ってまとまった時間を確保して集中的に開発を行うことの出来る良い機会のため、毎回このハッカソンへ参加しています

ハッカソンは下記のような流れで進行しており、当日に開発へより専念出来るよう事前のアイデアソンでテーマを決定し、当日のタイムマネジメントをしっかり行うことがポイントです。

図:ハッカソンの流れ

ハッカソンの流れ

写真:JANOG44ハッカソンの参加模様

JANOG44ハッカソンの参加模様

これまでのハッカソン参加による成果物(開発物)の紹介

NW機器をPythonプログラムやWorkflow Engineなどによって自動制御させるものから、Chrome Extensionによりビッグデータを収集しWEBアプリで統計表示させるものなど、特にテーマを絞らず参加メンバーが日々の運用で課題に感じているものや注目している技術などから自由にテーマを決めます。

これまでJANOGハッカソンでの開発テーマ

会期 テーマ
JANOG43ハッカソン Telemetryを用いた障害検知と復旧の自動化
JANOG44ハッカソン NW構築の工程を全自動化する
JANOG45ハッカソン スマホアプリベースで作業工程を自動化してみた
JANOG46ハッカソン Traffic Newsをつくってみた

開発成果の一例としてJANOG44ハッカソンの開発成果を紹介します。この会では我々が日々手動で行っている業務工程のTo Be像を考え、「NW構築」という業務を全自動化するシステムの開発を行いました。新入社員含む弊社若手メンバーも意欲的に参加してくれ、もちろんJANOGというコミュニティイベントでもあり、他社のエンジニアにもジョインしてもらい協力し合い、皆で協同して開発した甲斐もあり、なんとか動くシステムを開発することができました。

図:JANOG44ハッカソンでの開発成果

JANOG44ハッカソンでの開発成果

また勿論ハッカソンイベントとして最後は成果発表会にて全チームの開発成果をプレゼンし合います。その後の懇親会では「もっとこういう書き方や使い方をした方が良いのでは?」や「今度一緒に開発してみない?」のような話も飛び交います。普段では得られない多様な視点からの意見を頂戴しつつ、他社の方の運用上の困りどころに共感するなど非常に貴重な意見を交換の場であると考えています。

苦手分野も克服し、変化に対応する時代へ

私の部門は元々ソフトウェア開発に長けた組織ではありません。NW機器のオペレーションやデータセンターでの物理的な作業などを専門としてきたため、プログラミングやOSSなどを活用したソフトウェア開発はどちらかというと苦手分野でした。しかし昨今は時代も変わり我々ネットワークエンジニアに要求されるスキルセットも徐々に変化してきており、また今後よりよいサービスを提供し続けるためにはこういった取り組みは非常に重要であると考えています。

このようなハッカソン参加などによってソフトウェア開発が徐々になじんできた結果、商用サービスにおいて部分的にNW運用の自動化を実現しており、お客さまへのサービス提供納期の短縮などいくつか効果が現れてきており、よい流れが作れているのではないかと思っています。

まとめ

自らの情報発信がスキルアップのカギに!

本記事では弊社における技術コミュニティ活動に関する取り組みや、参加活動体験を紹介し、コミュニティに参加し人と交流し意見交換をし、自らも情報発信していくことによって新しい情報や発想発見を得られることによって、個人のスキルアップのみならず会社への貢献にも繋がることを説明いたしました。

普段お客さまから直接見えませんが、こういった開発・取り組みを行うことによってサービス品質の向上やUX向上に努めていることをご理解くださいますと幸いです。

またこういった技術コミュニティへの取り組みは弊社のような事業者のみではなく、エンジニアリング組織を持つ企業様でも同様に有効であると考えています。昨今、ネット社会の発達から、より気軽に何らかの技術コミュニティへ参加することが可能となっています。エンジニアの方であれば是非積極的に何らかのコミュニティに参加し、また、それに伴いマネージャーや経営者の方々には、エンジニアが気兼ねなくコミュニティ活動を行い会社や社会へ貢献出来るよう優しく背中を押してくださればと思います。

番外:JANOG47の告知

次回のJANOG47ミーティングは今月1月27日(水)〜1月29日(金)に開催予定です。
そこで弊社社員より「NW運用の自動化」をテーマに発表する予定です。
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog47/vpnaut/

JANOG 47ミーティングは昨今の情勢を踏まえ現地開催を取りやめオンラインのみでの開催が決定しており気軽にリモートで参加することが可能ですので、是非弊社社員の活躍をご覧くださればと思います。

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