【ECM】
- エンタープライズ・コンテンツ・マネジメント
Enterprise Contents Management(エンタープライズ・コンテンツ・マネジメント)を略して、ECM ということが多い。エンタープライズ・コンテンツ管理と呼ばれることもある。
エンタープライズは、大企業のこと。コンテンツは、情報の中身という意味だ。
企業で扱う情報の量は飛躍的に増えている。コンテンツというと一般的には、ウェブサイトで公開されている情報を指すことが多い。しかし、それ以外にも、受発注の記録や請求書、企画書や設計図書、社員間で送受信された電子メール、掲示板などに蓄積されたコメントなどなど多くの情報がある。
従来、こうした情報は個別の情報システムで管理されていた。経理・会計などの基幹システムは早くからコンピュータ化されていたし、不定形の情報管理にはナレッジ・マネジメントの手法が用いられた。
しかし最近は、情報量が急増するとともに、情報の管理精度に対する要求も高まっている。たとえば、ISO9001 をはじめとする QMS を導入し、企業のコンプライアンスを遵守しようとすれば、それだけ高度な文書管理が必要になる。
また、さまざまな情報システムが存在することで、管理・運用に大きな負担がかかっている。そして、利用者にとっても効率が悪い。
こうした状況を受けて注目されてきたのが ECM だ。要は、企業内にある、あらゆる情報を効率よく管理するためのコンピュータ・システムである。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修