【無線パン】
- WPAN
- ワイヤレス・パーソナル・エリア・ネットワーク
- 無線PAN
WPAN は、Wireless Personal Area Network(ワイヤレス・パーソナル・エリア・ネットワーク)の略。一部を日本語にして「無線PAN」ということもある。この場合「むせんパン」と読む。
同じ部屋やビルの中にある複数のコンピュータを相互接続したものを LAN という。遠隔地にあるネットワーク同士を通信回線で結んだものを WAN という。これらに対して、もっと狭い範囲のネットワークを PAN という。
具体的には、通信距離は数センチから数メートル。接続する機器は、パソコンと PDA 、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、ヘッドセットといったもの。つまり、1人の人間が身に付けたり机の上に並べて使うくらいの範囲のネットワークということになる。
このほか、携帯音楽プレーヤーと接続できる AV機器、家電のリモコン代わりに使える携帯電話なども PAN の一部になる。一方、デスクトップパソコンとノートパソコンを直結したような場合、イメージ的には PAN に近いけど、おそらく簡易LAN だと思う。
これらのネットワーク=PAN のうち、無線を使ってデータ交換するものを無線PAN という。具体的には、IrDA やブルートゥース、ZigBee といった方法を使う。一方、有線の PAN は USB や IEEE1394 といった方法を使うのが一般的だ。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修