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【トランザクション】
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業務用のコンピュータ・システムに関わっていると、頻繁に出てくる用語。ところが、イマイチ正確な意味をつかみにくい。
トランザクション(transaction)に対する基本的な訳語は「処理」になる。ある仕事や、ある作業を「きちんと処理する」という場合の「処理」だ。ところが、コンピュータの世界では「トランザクション処理」なんて言い方もする。この場合の原語は、transaction processing となっている。
コンピュータの世界でいうトランザクションとは、「コンピュータ(またはプログラム)が、ひとまとまりの作業をキッチリ行うこと」だと考えるといい。具体的には、データベースの更新に使われることが多い。
たとえば営業部門で、今日の売上データを今月の売上データに加えて最新情報にするとか、在庫データを最新情報にするとか。紙の伝票と電卓で作業していても「今日の分を処理する」という。コンピュータ・システムを導入していれば、コンピュータが一括処理してくれるんだけど、これがまさに「トランザクション」ということだ。
コンピュータ・システムやプログラムを開発・提供している側にいると、こうした処理を実行することを「トランザクションが発生する」といったりする。また、処理するデータをひとまとめにして「トランザクション・ファイル」なんていったりもする。
さらに複雑なトランザクションとして「オンライン・トランザクション処理(OLTP)」がある。
たとえばチケット予約などの場合、たくさんの端末(入力用コンピュータ)から同時に予約が入ってくる。それをリアルタイムで処理して、何枚残っているといった情報を正確に把握できるようにしておく必要がある。銀行口座の預金残高の処理なんかだと、もっと大変なことになる。そのため、このあたりはネットワーク型コンピュータ・システムの肝の部分ともいえる重要な技術のひとつになっている。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修