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【シェアードソース】
正確には、シェアードソース・イニシアチブ(Shared Source Initiative)といって、条件付きでプログラムのソースコードを公開する制度。マイクロソフトが、自社ソフトの一部をこの方式で公開している。
できれば、まずソースコードやオープンソースという言葉を理解してほしい。別のページで詳しく説明しているけど、簡単に書くと、ソースコードは市販ソフトなどの元データで普通は極秘にされている。一方、あえてソースコードを公開して、世界中の技術者に利用してもらうのがオープンソースだ。
マイクロソフトも、大多数のソフトメーカーと同様にソースコードを非公開にしてきた。しかし、オープンソース方式で発展してきたリナックスの利用が増えたり、ブラウザーのネットスケープ・ナビゲーターがオープンソース方式に移行したり、世の中の状況が変わってきた。
その他、もろもろの事情もあって、マイクロソフトも技術者向けのプログラムから順次、一定の条件を付けてソースコードを公開するようになってきた。そして、この制度をシェアードソース・イニシアチブと呼んでいる。
ただし公開の条件は厳しくて、個人ユーザーが「私も見たい」といえば見せてくれるようなものではない。企業や大学、研究機関、政府機関など、それなりの組織が対象で、商業利用の場合は有料になる。また、ソースコードを見て開発されたプログラムもマイクロソフトのものになる。
なお、シェア(share)は「分配する」とか「共有する」といった意味。シェアードは、これに ed が付いたカタチで「共有された」といった意味。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修