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【SD-WAN】

 SD-WAN は Software Defined WAN の略で、直訳すると「ソフトウェアで定義された WAN(広域ネットワーク)」といった意味。

 この用語を理解するには、まず WAN と SDN という用語を知る必要がある。どちらも別のページで説明しているので必要に応じて参照してほしい。ごく簡単にいうと、以下のような感じ。

 WAN はワイドエリア・ネットワークの略で、遠隔地の LAN(コンピュータ・ネットワーク)を相互接続したもの。企業の本社と支社店にそれぞれ LAN があって、それを通信回線でつないで一体化しているようなケースが典型的な WAN といえる。

 SDN は「ソフトウェアで定義されたネットワーク」といった意味。オフィス内の小規模LAN から通信回線で結ばれた巨大ネットワーク、クラウドサービス、SNS のように膨大な人がアクセスするサービスまで、現在は多種多様なネットワークが複雑に絡まって存在している。

 このようなネットワークを物理的な機器や回線で管理するのは手間がかかる。そのため、専用のソフトウェアを使ってネットワークを分割したり仮想的に統合したり、管理を容易にしたりコスト低減を図るのが SDN と呼ばれる技術あるいはサービス。

 SD-WAN は、限定的に定義すると WAN を対象とした SDN、あるいは SDN の中で WAN に関連する部分ということもできる。とはいえ、SDN に明確な定義がないように、SD-WAN にも確定的な定義はない。

 しかし、2015年ころから SD-WAN と呼ばれる製品やサービスが提供されるようになって、一定の期待と注目を集めるようになった。これらの SD-WAN の中には、おおむね 2つの要素がある。

 まず、拠点間の接続に、信頼性は高いものの高価な回線と、信頼性は下がるものの安価な回線を柔軟に組み合わせて使うことで WAN全体のコストを抑制できる。

 次に、従来は複雑だった WAN の設定をパッケージ化して簡単にすることで、管理の手間を減らすとともに専門業者に頼らずユーザー企業でも運用できるようになってきた。こちらも、コスト削減につながるだけでなく、より柔軟な WAN の運用が可能になる。

 なお、前述のように SD-WAN の明確な定義は確定していない。そのため今後、SD-WAN と呼ばれる製品やサービスの内容が変わってくる可能性もある。

SD-WAN技術で、まるで「クラウド」のようなネットワーク Master'sONE CloudWAN

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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