

高齢者が安心して暮らせる村を目指して
クラウドベースの防犯カメラを導入。
福島県檜枝岐村さま
- #業務効率化
- #セキュリティ強化
クラウドで管理負担が軽減。
セキュアカメラクラウドサービスの導入により、自主防犯力の意識も向上。
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効果セキュリティ強化|業務の効率化
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導入サービスセキュアカメラクラウドサービス
尾瀬国立公園の入り口としても知られる福島県檜枝岐(ひのえまた)村は、高齢化が進む中で、安心して暮らしていける村づくりを目指して、NTTPCのセキュアカメラを導入しました。
課題と成果
- お客さまの課題
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- 高齢化が進む中、安心の村づくりを目指した「自主防犯力」の向上が急務。
- 従来のカメラシステムでは、映像の鮮明度が光量により左右され、夜間の画質にも不安があった。
- 従来のカメラシステムは専用サーバーが必要で、管理が負担に。
- 成果
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- 村道や公的施設に設置したことで、日常生活の安心度が向上。
- 夜間光量が少ない箇所においても、幅広い光量調整により、きわめて鮮明な画像を取得可能に。
- クラウドにより管理負担が軽減、付加機能で施設入場者数も自動カウント。
導入の背景
安心して暮らせる村づくりを推進

総務課
星 満さま

法人営業部
法人営業企画担当 主査
石田 秀樹さま
緑深い山々に囲まれる人口600人余りの檜枝岐村は、住民の高齢化および過疎化という課題を抱えています。若者のUターンやIターンを促すなど人口増加を図る施策が重要なのはもちろんのこと、お年寄りが安心して暮らせる環境づくりも急務となっていました。
尾瀬国立公園に向かう観光客や登山客がハイシーズンには多く訪れる一方で、同村には警察官が常駐していないこともあって、「住民が安心して暮らしていける村づくりを進めるには『自主防犯力』を高める必要がありました」と、檜枝岐村総務課の星満さまは話します。
そこで着目したのがセキュリティカメラです。カメラの存在は防犯などの抑止力になるとともに、何かが起こったときの早期解決も期待されるからです。
導入の経緯
設置環境を問わず高い画質を維持
檜枝岐村では村の中心部を走る国道352号線沿いなどにセキュリティカメラを以前より設置し運用してきましたが、二つの課題があったと星さまは指摘します。ひとつは夜間における映像の鮮明度の問題です。「夜の映像が暗く、光量により映像が大きく左右され、個人の特定が少し難しい場合があるという印象がありました」(星さま)。
もうひとつが運用管理の負担です。従来システムは専用サーバーを必要とするタイプで、当然のことながら常に監視しているわけではないため、機器の不具合等が発生したときに対処が遅くなるなどがありました。
こうした課題のなか、NTT東日本が提案したのがNTTPCの『セキュアカメラクラウドサービス』※1でした。「檜枝岐村でセキュリティカメラを増設したいというお話があり、暗い場所にも強く、スキー場など寒冷地でも実績のあるNTTPCの『セキュアカメラクラウドサービス』をご提案しました」(NTT東日本−福島の石田秀樹さま)。
デモを行ったところ、夜間の映像は従来のシステムに比べてはるかに鮮明で、役場内部での評価も高かったと星さまは振り返ります。また、クラウドベースでの運用もポイントのひとつになりました。「VPNサービスである『フレッツ・VPNワイド』※2で接続されるため、映像が外部に漏出する懸念もありませんでした」(星さま)。
こうしたメリットが認められて、2013年3月に、NTTPCの「セキュアカメラ」13台が、村道沿いや歌舞伎伝承館「千葉之家」などに増設されました。
施工に際しては、NTT東日本が総合工事調整を担当。NTTPCチームとNTT東日本チームそして地元の工事業者との連携により、きわめてスムーズかつ短期間に現地工事を終えています。


導入の効果
施設入場者の人数カウントにも活用

同村の目的のような導入のケースではセキュアカメラが活躍しないに越したことはなく、増設から数か月が経過した時点ではとくに問題となるような事案は発生していないそうです。村民からはカメラがあることで安心できるという声もあり、導入の目的としていた「安心して暮らしていける村づくり」には一定の効果が出ていると評価できるでしょう。
運用管理面においては、NTTPCの『セキュアカメラクラウドサービス』にはなんらかのトラブルで映像が消失(ブラックアウト)したときにアラートメールを自動的に発報する仕組みがあるため、映像の状況を役場の担当者が定期的にチェックする必要がないことも導入効果のひとつとなっています。
また、『セキュアカメラクラウドサービス』の「人数カウント」機能を使って、歌舞伎伝承館「千葉之家」の来場者数のカウントも始めています。日々の業務に活用できるのも、付加的機能が豊富な同サービスならではのメリットといえるでしょう。
今後の展開
「みまもりサービス」への展開も視野
檜枝岐村には、NTT東日本の全面的な協力のもとで、全戸に光ネットワーク『フレッツ光』※3と専用テレビ電話端末が導入されています。将来はこうした情報インフラに『セキュアカメラクラウドサービス』を組み合わせて、たとえば高齢者の「みまもりサービス」が実現できるのではないか、との構想も生まれています。
高齢化と過疎化が進む地域は全国に数多く存在します。檜枝岐村のこうした取り組みは、多くの自治体や商工会などにとっても参考になるのではないでしょうか。
豊かな自然、檜枝岐歌舞伎に代表される伝統文化、山の幸や川の幸を使った「山人(やもーど)料理」など、檜枝岐村が育んできたこれら独自の文化に、新たに「安心」というキーワードが加わりました。NTTPCは『セキュアカメラクラウドサービス』を通じて、これからもお客さまの課題解決に取り組んで参ります。
組織概要

福島県の南西端に位置する檜枝岐村は、尾瀬国立公園の福島県側入り口として、また会津駒ケ岳や燧ケ岳の登山口として知られています。面積390km2、人口603人(2012年2月末)。
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名称檜枝岐村
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村役場〒967-0525 福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原880
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セキュアカメラクラウドサービス®
データセンターのサーバーに記録し、一拠点で複数拠点の画像閲覧などができるクラウド型のネットワークカメラサービス。
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- ※1「セキュアカメラクラウドサービス」「Master'sONE CloudWAN」および「WebARENA」は、NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
- ※2「フレッツ・VPNワイド」はNTT東日本、NTT西日本の登録商標です。
- ※3「フレッツ光」はNTT東日本、NTT西日本の登録商標です。