

AWS移行で、肥大化するファイルサーバー課題を解決。~ 秘訣は、クラウド要件を満たすネットワークと14年間で培った信頼関係に ~
生活協同組合連合会 コープネット事業連合さま
- #コスト削減
「価格やサービス品質はもちろん、我々のネットワークを熟知されているので、安心してお任せできるんです」


-
効果ファイルサーバーコストの削減
-
導入サービスMaster'sONE インタークラウドネットワーク
課題と成果
クラウド要件を満たしたダイレクト接続により、AWS移行に成功。
ユーザー利便性を担保しつつ、データ肥大化の課題をクリア
- お客さまの課題
-
- データ肥大化による、ファイルサーバー容量とネットワークの帯域不足。
- AWS移行にあたり、インターネット接続には不安があり一旦中止に。
- 成果
-
- AWSへの移行とダイレクト接続により、ユーザー利便性はそのままにスケーラビリティを確保。
- AWSと各拠点を閉域かつダイレクトに接続することで、優れた通信パフォーマンスとセキュリティを担保。
コープネットグループは、1都7県の生活協同組合とコープネット事業連合で構成されている。グループが共同利用する情報システムのネットワークは、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のMaster'sONE® を10年以上継続利用しており、Amazon Web Services(以下、AWS)を導入、利用する上でも「Master'sONE ダイレクト接続 for AWS」を、必要不可欠なネットワークとして選択した。
背景と課題
ファイルサーバー容量とネットワーク帯域が逼迫。
原因は「データ肥大化」に...
我々のネットワークを熟知する安心感から、Master'sONEを14年間継続利用

コープネット事業連合
情報システム
システムサービス部
インフラ課 課長
高橋 延之氏
コープネットグループは、1都7県の生活協同組合とコープネット事業連合(以下、コープネット)で構成されている。事業連合の役割は、商品・システム・物流・経理・人材教育などの共通基盤を整備し、宅配・店舗・サービス事業などのチェーン本部機能を会員生協に提供することだ。もちろん、そこにはネットワークを含めた情報システムも含まれる。コープネットとNTTPCとの関係は長いと、高橋 延之氏は語る。
「今から約14年前の2001年、現在のMaster'sONEの前身となるネットワークを導入したのが始まりになります。以後、5 ~ 6年に一度はネットワークを見直して、都度、他社を交えたコンペも実施してきましたが、毎回、NTTPCを選んできました。価格やサービス品質はもちろん、我々のネットワークを熟知されているので、安心してお任せできるんです」(高橋氏)
NTTPCのネットワーク導入以降も、会員生協が増えた際や事業所が増減する度、ネットワーク変更や拡張が必要になるといった経緯があったが、NTTPCはその都度、適したネットワーク構成となるよう、コープネットをサポートしてきたという。
データの肥大化によるファイルサーバーの容量不足が問題に

コープネット事業連合
情報システム
システムサービス部
インフラ課
川村 輝彦氏
コープネットでは、各拠点をVPNでつなぎ、データセンターにあるファイルサーバーを利用していた。ところが、このファイルサーバーがパンク気味になり問題が生じ始めたと、川村 輝彦氏は次のように説明する。
「原因は、データの肥大化です。ファイルサーバーの使い方は、部署・人によってさまざまです。業務用ファイルデータ(Office、PDFファイルなど)はもちろん、特に最近はマニュアル等で使う画像や動画をアッブロードするユーザーが増え、容量が逼迫していました。また、データセンターとMaster'sONEの間を専用線で結んでいるのですが、やりとりするデータ量の増加とともに帯域不足も懸念されるようになりました」(川村氏)
そこでコープネットでは、スケーラブルなパブリッククラウドの導入を検討。同時にトラフィック分散を考えたが、インターネット接続による通信パフォーマンスの低下とセキュリティリスクへの懸念があり、一旦中止することになってしまった。
解決とその効果
AWSへの移行要件をクリアし、サイジング課題を解決。
さらに、幅広な選択肢へ
通信パフォーマンスとセキュリティへの懸念を払拭!
クラウド時代のニーズに適した、AWSとの「ダイレクト接続」
状況が一気に動いたのは、「ダイレクト接続 for AWS」リリースにより、Master'sONEとAWSを直接閉域で接続できるようになったことがきっかけだった。
「すぐに検証環境を用意し、AWSにデータを置いて検証しました。その結果、通信パフォーマンスにまったく問題ないことを確認。セキュリティ対策と通信品質の確信を得て、2014年9月、正式に全面展開することになりました。移行したデータは、合計で11TBにもなりました」(川村氏)

ユーザーの使い勝手はそのままに、運用メリットが大幅に向上
ファイルサーバーがデータセンターからAWSへ移行しただけなので、ユーザー(職員など)の使い勝手に大きな変化はなく、高橋氏は「こういった移行では、パフォーマンスを含め『変化がないこと』が最大のメリットです。スムーズな移行ができました」と語る。一方で、運用面では目に見えるメリットがあった。
「AWS利用のため、ファイルサーバーにおけるサイジングを気にする必要がなくなりました。従来では、ファイルの削除をお願いすることもあったのです。しかし、AWSであればスケーラブルに増減できますし、通信負荷に悩むこともなく、安心して運用できるようになりました」(川村氏)
現在は、部署ごとに容量が割り当てられているが、新たに個人用にも1GBの容量が割り当てられるようになった。申請すれば容量を増やせるため、中には50GB ~ 60GBもの容量を活用しているユーザーもいるという。
今後の展開
AWSがシステム開発の新しい選択肢に

コープネット事業連合
情報システム
システムサービス部
インフラ課
西村 邦彦氏
「ダイレクト接続 for AWS」の活用により、AWSへの移行を成功させたコープネットだが、今後のシステム開発においても新しい選択肢を手に入れたと、西村 邦彦氏は次のように説明する。
「今までは、何らかの仕組みを作ろうとするとオンプレミスが基本でした。しかし、現在は仮想化の技術が使えるようになり、さらに今回、AWSというパブリッククラウドが使えるようになりましたので、選択の幅が大きく広がりました」(西村氏)
通信パフォーマンスとセキュリティを鑑みると、AWSを利用するには「ダイレクト接続 for AWS」が不可欠となる。Master'sONEを利用し続けている高橋氏は、NTTPCを高く評価する。
「ネットワークの価格は10年前に比べて約1/3になっていますが、帯域は太くなり、遅延は小さくなっています。技術の進歩に合わせてNTTPCが、ネットワークを強化・拡張しているのがよくわかります。今回の『ダイレクト接続 for AWS』も、クラウド時代に不可欠な機能として、適切なタイミングにリリースされ助かりました」(高橋氏)
技術進化を取り込み、お客さまニーズを先読みし、常に進化しているNTTPCのMaster'sONE。今後もコープネットの活動を、しっかりと支えていくことになりそうだ。
会社概要

1992年に設立され、グループ内の6つの会員生協に、商品・システム・物流・経理・人材教育などの共通基盤を整備・提供する役割を果たしている。
-
会社名生活協同組合連合会コープネット事業連合
-
URL
-
本部埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13
-
職員数4,893人(グループ合計)
-
事業内容
- 会員の事業に必要な物資を購入し、これに加工し若しくは加工しないで、又は生産して会員に供給する事業
- 物流事業、商品媒体作成、システム共同化による開発ソフトの作成その他コープネットが会員の事業に必要な各種機能やサービス等を提供し、会員が共同して利用する事業
この記事で紹介しているサービスはこちら
Master'sONE®ネットワーク インタークラウドネットワーク
拠点・モバイルからもダイレクトに。AWS、Azureなどのパブリッククラウドへ安全・シームレスに閉域接続
関連する課題・テーマ・業種
関連するキーワード
お気軽にご相談ください
pickup
- ※AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- ※Microsoft, Office は、米国Microsoft Corporationおよびその他の国における登録商標または商標です。
- ※「Master'sONE」「Master'sONE CloudWAN」および「WebARENA」は、NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。