成長する倉庫管理システムをAWSへ移行しクラウド化!
高速かつ安全なネットワークで、事業ICTを確立。

株式会社イー・ロジットさま

  • #セキュリティ強化
  • #アウトソーシング

「Master'sONEセキュア・インターネットVPN-HighSpeed」で高速かつ安全なネットワーク基盤を実現。

株式会社イー・ロジットさま
  • 効果
    セキュリティ強化|運営のアウトソーシング
  • 導入サービス
    Master'sONEセキュア・インターネットVPN-HighSpeed

2000年設立の株式会社イー・ロジットは、通販物流にターゲットを絞り、急成長中の通販物流代行企業だ。200社を超えるクライアント数は、業界トップの実績を誇る。同社は、今後の事業成長を見据え、事業の根幹を担う倉庫管理システムを、従来のデータセンターから、パブリッククラウドAmazon Web Services(以下、AWS)への移行を決断。それにあわせてネットワークも「Master'sONE ダイレクト接続 for AWS」を導入し「Master'sONEセキュア・インターネットVPN-HighSpeed」に刷新。高速かつ安全なネットワーク基盤を手に入れた。

課題と成果

お客さまの課題
  • ビジネス拡大に伴い倉庫管理システムが逼迫、クラウドはセキュリティに不安が...。
  • 従来VPNではリモート接続できず、外出先からの在庫把握に手間取った。
  • 回線、VPN、インターネットでサポートや契約の窓口がバラバラ。
成果
  • ダイレクト接続 for AWSにて、AWSへ閉域接続でき、高セキュアなクラウド利用を実現!
  • セキュアリモートアクセスで、外出先からも倉庫管理システムへ安全にアクセスでき、お客さまへ柔軟な在庫対応が可能になった。
  • 全サービスのサポート・契約をNTTPCへ1本化し、保守・管理の手間を大幅に軽減。

導入の背景と経緯

ビジネス成長を支えるため根幹システムのクラウド化を決断

株式会社イー・ロジット
コンサルティング部 兼 システム部
コンサルタント 中小企業診断士
福田 将彦氏

株式会社イー・ロジットは、2000年の設立以来、他品種少量多頻度の物流をターゲットに、アウトソーシング・コンサルティング・システム導入の3つの側面から企業の物流を支援している。特にアウトソーシングにおいては、手間のかかるEコマースの通販流通に特化し、撮影スタジオを持つ倉庫を構え、梱包や返品も含めた顧客の細かいニーズに対応することでビジネスを拡大してきた。現在、クラ イアントは200社を超えているが、これはサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)の業界ではNo.1を誇る。

同社は、これまで約10年間にわたり京都のデータセンターで倉庫管理システムを運用していたが、ビジネスの急成長に伴い、現行のままではスペック不足に陥る危惧があったと、同社の福田 将彦氏は次のように語る。「お客さまの数が年々増加しているのに加え、技術的に古くなってきたこともあり、2014年に入ってからシステムリプレースの検討を開始しました。現行サーバのスペックアップも考えましたが、現在の当社の成長速度を考えると、成長に合わせ柔軟に拡張できるAWS上でシステムを構築することにしたのです」(福田氏)

ただし、倉庫管理システムは大量の個人情報を扱うため、セキュリティを確保できるVPNネットワークは不可欠と考えていた。ところが、それまで使っていたネットワークには課題があったという。「VPNのメインハブが京都のデータセンターにあったため、関東圏内の拠点間で通信する際にも、いったん京都のデータセンターを経由する必要があり、レスポンスが非常に悪かったのです。また、社外からのリモート接続ができず、緊急時にシステム担当者が社内端末にアクセスするには、別途、リモート接続専用のアプリケーションが必要でした」(福田氏)

「従来と同コストで高速通信とリモート接続、バックアップ環境が整備され、
窓口も1本化できました。マイナスは一つもありません」

AWSを活かすネットワーク構築を実現!!

導入の効果

AWSへのセキュアな接続とリモート接続も可能な「Master'sONE」を選択

そこで、情報システム部門では、新しいネットワークの検討を開始し、最終的にNTTPCコミュニケーションズの「Master'sONE」を選択した。その理由について、福田氏は次のように説明する。「まず、Master'sONEはAWSと閉域接続できることがポイントでした。倉庫管理システムは大量の個人情報を扱うため、インターネットを利用することなく、VPN上でAWSを利用できることが不可欠です。さらに、社外のモバイル端末からVPN接続できる点も評価しました。メンテナンス用途だけでなく、(物流量によっては)一時的に倉庫を借りて運 用した場合など、社外(一時的な倉庫)から安全に倉庫管理システムにアクセスする必要が あったのです」(福田氏)

また、Master'sONEを選択することで、サポートや契約の窓口が1本化できることも大きな魅力だったという。「これまでは、通信回線とVPNで問い合わせの窓口が分かれていました。さらにインターネットについては、拠点ごとにプロバイダ契約をするなど、サポートや契約の窓口がバラバラだったのです。しかし、Master'sONEにすればそれら全てを1本化できるのも大きな魅力でした」(福田氏)

こうして、2014年の8月、Master'sONEが正式に導入され、AWS上の新しい倉庫管理システムも稼働を開始した。現在は、既存システムからの移行を徐々に進めているところである。

今後の展開

従来とコストで高速通信とリモート接続、
バックアップ環境が整備され、窓口も1本化

Master'sONE導入により、VPN通信が京都のデータセンターを経由することがなくなり、ネットワークのパフォーマンスは大幅に改善した。特に大きいファイルを拠点間でやりとりする際には、効果を十分体感できるという。AWSで構築した新しい倉庫管理システムのパフォーマンスもまったく問題ない。保守面のメリットも大きいという。「従来は、何かトラブルが発生すると問題を切り分けて、それぞれの業者に状況を説明していたのですが、Master'sONEにより1本化され、情報システム部門としては非常に助かっています」(福田氏)

また、これまではインターネットとのゲートウェイ部分のIPアドレスがDHCP機能によって変動していたため、インターネット経由でパートナー企業やお客さまサーバと通信する際、拠点を増減するたびに、相手方にIPアドレスを連絡する必要があった。しかし、Master'sONE導入後は、固定IPが利用可能となり、こうした管理も不要になった。 加えて、各拠点のバックアップ体制も整備された。重要拠点にはADSLをサブ回線に冗長化し、バックアップ用ルータが配備され、万が一の際にも、システムを止めることなく業務を継続できるようになった。

「これまでとほぼ同じコストで、拠点間の通信パフォーマンスが飛躍的に改善され、社外からのリモート接続が可能になりました。さらに、バックアップの仕組みが整備され、窓口も1本化されましたから、マイナスは一つもありません。今は、Master'sONEで提供される音声通話『セキュアモバイル定額通信サービス(音声SIM)』に関心があります。営業や倉庫内のスタッフに通話用の端末として配布すれば、管理と情報セキュリティの両面でメリットは大きいと思います」(福田氏)

AWSによる事業システム(倉庫システム)のクラウド化と、それを支える高速で安全なネットワークMaster'sONEは、急成長を続ける株式会社イー・ロジットにとって、ある意味、必然的な選択だったといえるだろう。しっかりした成長の土台を手に入れたことで、同社の快進撃はさらに加速することになりそうだ。

会社概要

株式会社イー・ロジット

2000年の設立以来、通販物流をはじめとする多品種少量多頻度の物流×少在庫(高在庫回転率)、いわゆる「小口高回転物流」を、アウトソーシング、コンサルティング、システム導入支援という3つの側面で、「小口高回転」のビジネスを行う会社を全面支援している。

  • 会社名
    株式会社イー・ロジット
  • 東京本社
    東京都千代田区神田和泉町1番地1-7
  • 従業員数
    約100名(社会保険加入スタッフ含む)
  • URL

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