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『この業界にいたこと
あるんじゃないですか?』と
よく言われます

顧客とパーティーを組み、未知の領域を切り開くIoTスペシャリスト

古田 健

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モノとインターネットがつながり、相互に通信し合うことで新たな価値を創造するIoT。自動車産業や医療、スポーツなど、さまざまな業界で加速度的に普及しつつあります。その背景には何があるのか。NTTPCのIoTスペシャリストである古田 健が目指す未来をお伝えします。

顧客とパーティーを組み、未知の領域を切り開くIoTスペシャリスト 古田 健

IoTの価値を証明するには

とくに最近、“IoT”という言葉を目にする機会が多くなったと思いますが、どのような背景がありますか?

近年、IoTの普及が進んできている背景には「デジタル・ディスラプション」などの言葉が生まれたように、ビジネス環境が劇的に変化し、デジタルトランスフォーメーションが本格的に求められていることが挙げられます。時代の流れの中でIoTが重要度を増し、各企業とも実現に向けて取り組んでいるのです。

この流れは私も現場で身をもって感じています。例えば、東日本大震災前後に注目されはじめたBEMS*1やHEMS*2などのエネルギー管理システム。あるいは水道局のスマートメーターなど、一般消費者の目に触れるインフラ周りでIoTが導入され、世の中の仕組みにおいて、IoTは欠かせないものになりつつあります。

しかし一方で「IoTの価値の測り方がわからない」という企業が多いのも事実。そこで私が申し上げているのは、IoTに求められる価値は2つあるということです。1つは“革新的な業務の効率化”。既存のサービスを見える化し、効率化していくことです。もう1つは“新しいビジネスの創出”。IoTを使い、培った経験を活かしていかに新しいビジネスを創出していくか、です。そして、その価値を証明するには、投資対効果の明確化と低コストをかなえる仕組みを設ける必要があります。

例えば、用途に合わせ機能パーツを組み合わせることで、IoTビジネスの素早い立ち上げを支援する「IoT BLOCKs」という、いわゆるマイクロサービスの概念がNTTPCにあります。この概念は私のIoTチームが独自開発したものですが、従来の、まずIoTプラットフォームを構築し、そのうえでお客さまのデバイスや基盤を組み込む、という工数のかかる手順を劇的に簡略化できるため、シンプルに環境整備ができるようになりました。効率的にIoTの仕組みを作れるようになる、と、アライアンス・パートナーさまからも極めて高い評価を頂戴しています。

  • *1 :
    Building Energy Management System(ビルエネルギー管理システム)
  • *2 :
    Home Energy Management System(ホームエネルギー管理システム)

ニーズも答えも現場にある。
だから徹底した現場主義を貫き続ける

顧客ニーズを的確に捉えるためにどのような工夫をしていますか?

私がお客さまのニーズに沿った製品を開発するために大事にしているのが、現場との対話を頻繁に行ない身も心も現場のヒトになりきる、ということです。現場との対話から課題を洗い出し、サービスに反映することこそがお客さまのニーズに的確にお答えする最初の一歩だと考えているからです。

よくアライアンス・パートナーさまから「古田さん、もともとこの業界にいたんじゃない?NTTのヒトじゃないでしょう―」などと言われるのですが、お付き合いして2週間後にはお客さまビジネスの中長期戦略をともに企画する間柄になってしまっています。パートナーさまの強みとNTTPCのIoTを合わせ、ダイナミック・ケーパビリティを実践し新ビジネスを企画・共創することで、想定を超えた結果を生み出すことができると確信しております。NTTPCのIoTチームは常にパートナーさまと同じ目線に立ち、パートナー様の長期的な目標を達成することこそを第一のミッションとし、アライアンスビジネスの検討・新サービスの開発に全力を尽くしております。

企業のIoT化は一業態では成し得ません。重要なのは、異業種間の交流で得られる知見です。お客さまやパートナーさまなど、対象となるマーケットでの経験と知識を持つ人々の考えを現場レベルで把握し、そこにある課題の解決に向けともに取り組んでこそ、新たなIoTビジネスが構築できるのだと信じております。

例えば、IoTのセンサーデバイスは業界業種毎に千差万別で数千種類も製品がありますが、それらのほとんどが独自のデータフォーマットを有しており、そのままではIoTプラットフォームに接続することができません。それらをIoTプラットフォームへつなぐためには、IoTゲートウェイなどの中継機へ独自にカスタマイズ開発する必要があり、高額な投資を要します。NTTPCがご用意する「IoT BLOCKs」では、「マルチアクセス・ゲートウェイ」と呼ばれるBLOCK機能をIoTプラットフォーム側に実装することで、これらの投資を劇的に圧縮することに成功しました。

これも現場に出て、業種業態毎に存在する数々の専用デバイスを知り、扱ったからこそ創出できたひとつの答えだと感じております。「つなぐ⇒ためる⇒創りだす」のIoTフローにおいて、「つなぐ⇒ためる」の投資は「IoT BLOCKs」を活用して圧倒的に安価に実現して頂き、そこで浮いたリソースをNTTPCとともに「創りだす」新領域に向けて頂けるのが、NTTPCのIoTだと考えております。「NTTPCならばこれができる」、にお応えし続けていくことを私もIoTチームも常に意識しています。

IoTのような先端技術は変遷も早いと思いますが、どのように情報をキャッチアップしているのですか?

現場での対話は情報のキャッチアップにも非常に役立ちます。その対話で得た情報をコンソーシアムや加入している業界団体、イベント出展を通じ、IoTに関わっている方々と議論することで、具体的なアイデアや更なる可能性の広がりを得ることができます。その可能性を改めて現場のお客さまとコミュニケーションし、アップ・スパイラルすることで、ひとつの情報から、多くの情報や課題を解決できる先端技術、IoTビジネスのアイデアを得ることができます。

もともとNTTPCの企業背景として、グループ会社であるNTTが開発した技術をいの一番に活用し、新しいビジネスやサービスを創出してまいりました。その企業風土の中で、新しい技術をビジネスの中に取り入れる意識が全体的にあります。

私のIoTチームも大いにその風土に染まっており、この数年で、85~90個ほどの新しいIoT関連の案件をさまざまな企業とコラボレーションしながらアライアンスビジネスや新サービスの開発を行ってきました。国家プロジェクトにも参画し、さまざまな現場で得た新しい技術や情報が日々の業務に生かされています。

顧客とパーティーを組み、未知の領域を切り開くIoTスペシャリスト 古田 健

これからは個が立つ時代。
一人の人間として顧客に向き合い
新たな地平を切り開いていきたい

今後、IoTを軸としてどのような変化が起こると考えていますか?

時代は多様化が進み、ますますコラボレーションの重要性が増しています。未来に見えてくるのは、個が立ち、お互いにコラボレーションすることで大きなシステムとして機能していく世界です。

今後、数年のうちに自治体や社会インフラに近いところでもIoTがどんどん導入され、目に見える形で私たちの生活に溶け込んでいくでしょう。その延長線上にある未来は、暮らしやすさが向上していく中で、今一度、個別のシステムや個人の持つ力を引き出し、互いにシナジーを生むことで、さらに大きなシステムを構成するような社会が来るのではないでしょうか。

日本では少子高齢化による人口減少、労働力不足が叫ばれています。一層、個人の力を発揮し、社会に活かすことが求められるのだろうと思うのです。そうした世界が到来すると「人をしっかりと見守り、大切にしていく」という流れになっていきます。今いる人材をいかに見守り、活躍してもらうかを考えていくということです。

熟練工の高齢化にともない、彼らのノウハウが失われていくという状況があります。テクノロジーによってノウハウを次世代に引き継いでいくだけでなく、熟練工本人にもあと10年長く活躍してもらう、などの観点が必要とされています。

例えば、NTTPCのIoTサービスのひとつ、「みまもりがじゅ丸®」のような仕組みを使って、従業員の日々の健康管理をするといったことも、個人が長く働くための解決策だといえます。

また、鳥獣害対策の「みまわり楽太郎」では、高齢化により失われつつある伝説の猟師の捕獲秘技をサービスに実装する研究を行っております。

NTTPCでは、今後ますます広がりを見せるIoTでも全力でお客さまがご満足される提案をしてまいります。もし機会があれば、NTTPCのIoT担当者に無茶な依頼をしてみてください。ご一緒に考えるお時間を頂戴しますが必ずベストアンサーを提供いたします。お任せください。

詳細プロフィール

古田 健(ふるた けん)

古田 健(ふるた けん)

経歴:1997年にNTTPCコミュニケーションズ入社。アカウント営業として大手メーカー系など数百社を担当。戦略的な協業案件やビジネス・コラボレーションの中でサービス開発に没頭するうちに開発領域へと転向。世の中にないサービスを創り出すIoTというテーマに熱意を注いでいる。IoTスペシャリストとして社外への発信も精力的に行なう。

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