記事カテゴリ
MENU

データセンター

コロケーションとは?サービス形態の違い・メリット・選び方を紹介

このエントリーをはてなブックマークに追加

データセンター内の共同スペースを借り、自社のサーバーを設置する「コロケーション」。自社内にサーバーを設置して保守・管理する場合と比較して、コスト削減やBCP対策などでメリットが多いとされています。今回はこのコロケーションについて詳しく解説します。

この記事で紹介している
サービスはこちら

WebARENA® Symphony安全なセキュリティと設備を備えた好立地・都市型データセンター

目次

コロケーションとは?

「コロケーション」とは、データセンター内にお客さまが所有するサーバーやネットワーク機器などを設置するスペースを借りることのできるサービスです。設備の整ったデータセンター内に自社サーバーを設置できるほか、自社内にサーバーを設置するスペースを確保する必要がないというメリットがあります。

データセンターについてさらに詳しく知りたい方はこちら
データセンターとは?クラウドとの違い・メリット・料金体系を紹介

コロケーションと各サービス形態の違い

自社のサーバーを移設/新設できるサービスは、コロケーションの他にも存在します。
まずはコロケーションと比較されることの多い「ハウジング」、「ホスティング(レンタルサーバー)」、「クラウドコンピューティング」とコロケーションとの違いについて押さえておきましょう。

ハウジングとの違い

「ハウジング」は、コロケーション同様、データセンター内に自社サーバーを設置するスペースを借りることのできるサービスです。コロケーションと同じ意味で使われることもありますが、一般的にラック単位での小規模なスペースを借りることを指します。

ホスティングとの違い

「ホスティング」は、事業者の所有するサーバーを借り受けるサービスで、「レンタルサーバー」と呼ばれることもあります。サーバーの所有権は事業者に帰属しますが、その用途はWebサーバーやメールサーバーなど、利用者側である程度自由に決めることができます。

クラウドコンピューティングとの違い

「クラウドコンピューティング」は、クラウドサーバーやクラウドストレージを利用できるサービスです。ホスティング同様、サーバーの所有権は事業者にあるため、自社でのサーバーの保守・管理作業が不要という利点があります。ただし、サーバー内に構築したシステムや開発アプリケーションの運用については、アウトソーシングもしくは、事業者の提供する運用サービスを契約しない場合、自社での運用となるケースが多いです。

コロケーションのメリット

では、コロケーションサービスを利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。次に代表的なものを5つあげます。

独自の機器構成の実現

コロケーションは、サーバーやネットワーク機器などの設置「スペース」を借りるサービスです。そのため、お好みの機器を使用し自社のシステムに適した構成やレイアウトをある程度自由に決めることができるというメリットがあります。

強固なセキュリティの確保

一般的に、データセンターの入退出は監視カメラなどで厳しい管理が行われており、部外者が侵入することができない構造となっています。そのため、物理的に強固なセキュリティでサーバーを安全に運用できます。

コスト削減

自社サーバーをデータセンター内に設置するため、自社内のサーバー設置スペースは不要となります。また、サーバー専用の空調機も不要となり、電気代等のコストを削減することができます。サーバーの台数が増えてもスペース分の費用しかかからないため経済的です。

BCP対策

BCPとは、「Business Continuity Plan:事業継続計画」を意味します。データセンターの多くは災害に強い立地を選んで建設されており、また建物自体も免震・液状化対策などが施されています。そのため、災害や停電等の不測の事態が発生しても、サーバーを停止させることなく事業を継続するためのBCP対策に有効です。

運用管理、効率の向上

コロケーションではサーバーの所有権は自社に帰属しますから、基本的に保守・管理は自社で行います。そのため、自社のルールに従って独自の保守・管理を行うことが可能です。

コロケーション利用に必要なデータセンターの選び方

実際にコロケーションの利用を開始したいと思った場合、どのような点に気を付けて事業者を選択すれば良いのでしょうか。特に気を付けたいポイントについて次にまとめてみました。

立地条件(エリア)

所在地が災害に強い立地(エリア)であるかはもちろん重要ですが、定期メンテナンスや緊急時にアクセスしやすい場所であるかも重要です。最寄り駅や高速インターチェンジからの所要時間も確認しておくと良いでしょう。

物理的なセキュリティ

データセンターの物理的なセキュリティも大切です。不審者の侵入を防ぐため、監視カメラの設置や入館に際し生体認証やICカード認証など必要なセキュリティ対策が導入されているか、外部からの物理的な攻撃に対してどのような対策をとっているか等を確認しましょう。

空きスペースの有無

将来の機器増設の際には、新たにスペースを追加する必要があります。また、ラックに機器が満載されていると、冷却効率に問題がでる場合もあります。利用開始時には、ラック内および、ラック設置の空きスペースがあるかも確認しておきましょう。

高電力に対応したラックの提供

近年はディープラーニングやAI等に利用されるGPUサーバーなど、高スペックな機器が登場しています。そうした機器を少ないラック数で効率よく収容するには、高い電源容量が必要となります。1ラックあたりの電源容量は必ず確認しましょう。

高速・低遅延なネットワークの提供

事業者が提供しているネットワークも重要な指標です。アクセス集中時にも高速・低遅延の通信を実現できるか、対応している通信キャリアはどこか、主要クラウドサービスとの接続状況はどうなっているか、などを確認しましょう。

料金(コスト)

どんなに設備の整ったデータセンターでも、莫大なコストが必要となればサービス導入は困難です。自社に必要な性能・サービスを把握したうえで、初期導入コスト、運用コストともに優れたサービスを選択しましょう。

設備仕様

電源、ネットワークの他にも確認しておくべき設備仕様は多々あります。特に電源供給ルートが冗長化されているか、電源が消失した際にはUPS(無停電電源装置)または非常用発電機によりどれだけの時間稼働し続けることが可能かを確認しましょう。

サービス内容とサポート体制

コロケーションでは保守・管理を自社スタッフで行うことが一般的ですが、そうは言ってもただ電源をオン/オフするだけのためにデータセンターに駆けつけるというのでは効率的ではありません。保守・管理について、データセンターで提供されるリモートハンド作業など、どのようなサービスが利用可能かはあらかじめ把握しておきましょう。

キッティングルーム・事務室スペース

保守・管理を自社スタッフで行う場合、データセンターでのキッティング作業を行うスペースや常駐スペースが必要な場合があります。自社の運用ルールに合わせて、必要な要件に合うキッティングルームや事務室スペースがあるかも確認しましょう。

見学の可否

意外に盲点となりやすい点が「契約前の見学の可否」です。立地の確認や、セキュリティ対策はしっかりしているか、機器の搬送ルートは適切に確保されているかなど、ご自身の目で確認することができれば、自社のサーバーを安心して預けることができるでしょう。

NTTPCのデータセンターサービス
WebARENA Symphonyはコロケーション利用に最適

NTTPCの「WebARENA Symphony」は、都心に位置する都市型データセンターです。勝どきデータセンターは大江戸線の勝どき駅から徒歩3分、門前仲町データセンターは半蔵門線/大江戸線の清澄白河駅、東西線の門前仲町駅からそれぞれ徒歩10分前後の場所に立地しているためアクセスしやすく、機器の入れ替えや緊急対応時にも短時間での来訪が可能です。
ISPサービスを提供するNTTPCだからこそ実現できる高速・低遅延・セキュアなネットワークを備え、ラックは最大8kVAの高電力に対応しており、ラックの利用数を抑えて効率よく機器を搭載したり、ディープラーニングやAI等に利用する高スペックな機器を搭載したりと多彩な使用が可能です。
さらに震度7クラスまで耐える免震設備と強固なビルセキュリティも実現しており、コロケーション利用に適したデータセンターです。まずはお気軽にお問い合わせください。

WebARENA® Symphony安全なセキュリティと設備を備えた好立地・都市型データセンター

まとめ

今回はコロケーションの概要およびハウジング、ホスティング(レンタルサーバー)、クラウドコンピューティングとの違いを説明したうえで、コロケーション導入のメリットおよびコロケーションサービスを選択する際のポイントについて解説しました。
自社サーバーの移転/新設を検討中で、他のサービスと比較してコロケーションが最適だと思われる場合には、今回紹介したポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。

※ICT Digital Columnに記載された情報は、リリース時点のものです。
商品・サービスの内容、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

この記事で紹介している
サービスはこちら

WebARENA® Symphony安全なセキュリティと設備を備えた好立地・都市型データセンター

関連するおすすめ記事