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考えているだけでは
新しいサービスは生まれない。
チャレンジあるのみです

可能性へのトライを続ける経験豊かなサービスストラテジスト

三澤 響

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ビジネスが目まぐるしく変化する時代、システムには柔軟性が求められ、クラウドで提供されるサービスも多様化しています。ネットワークもソフトウェアで制御する今、にわかに注目を集めている「SD-WAN」を使ったサービス開発に従事するサービスストラテジスト三澤 響。現場を知る視点から、未来に求められるネットワークのあり方をお伝えします。

可能性へのトライを続ける経験豊かなサービスストラテジスト 三澤 響

クラウド全盛時代に求められる
ソフトウェア制御ネットワーク

SD-WANがこれほどまでに注目されるのは、なぜでしょうか?

クラウドを利用するのが当たり前の時代になり、リモートアクセスを使う機会が増えているのはご承知のことと思います。働き方の多様化も手伝い、オフィスだけでなく、外出先や自宅からも社内システムにアクセスするニーズが増えてきています。クラウドへの移行によりサーバーの場所が変わったり、リモートアクセスが使われたりしている環境では、当然、WANの環境も変えていく必要が出てくるわけです。それが、ネットワーク制御を柔軟に行えるSD-WANが注目されている理由の1つということでしょう。

また、利用環境の変化だけでなく、人手不足の影響もあります。従来であれば、サーバーやネットワーク機器など、物理的な機器を設置して、壊れたら誰かが現地に行って修理。設定も現地で作業をするのが一般的でした。しかし、昨今の人手不足の現状を考えると、できるだけ効率的に、すばやく対応をする必要が出てきています。企業のデジタルトランスフォーメーションの流れだと思います。さらに、企業では、アプリケーションやセキュリティ、AIなど、新しい分野へ積極的に人材を投入する必要性が出てきています。可能な限り、単純な作業はシステムにまかせて処理をしていきたいと考える企業は増えています。

そのような状況の中、ソフトウェアによる一元管理が可能なSD-WANを活用すれば、故障や設定変更の度に技術者を現地に派遣する必要が減り、企業としてもより新しいビジネスやデータ活用分野に人員を割くことができるというわけです。

SD-WANの導入において課題となることはなんですか?

導入には越えなければならないハードルがいくつかあります。中でも大きな障壁は、既存のシステムや業務プロセスに引きずられて改革が進まないということです。新しいサービスや技術を導入するためには、現状の業務や仕組みを大きく見直すような意識改革も必要になってくると思うのですが、「自社だけでは難しい」という声もよく耳にします。

我々が行うべきは、質の高いサービスやソリューションの提供のみならず、そのようなお客さまの組織が抱える課題の解決をお手伝いすることです。具体的に何が課題になっているのか、パートナーやお客さまへのヒアリングを重ねつつ、「世の中は変化していくので、我々はこのように考えています」と、これまでの経験やノウハウを最大限に活用した本音の提案をするようにしています。

サービスの開発には営業的センスも
エンジニア的センスも必要となる

お客さまとはどのような姿勢で向き合っていますか?

我々は世の中の流れをすばやく察知し、先々を考えながら、お客さまと一緒にサービスを開発してきました。しかし、当然ながらすべてが順調だったわけではなく、開発をしたものの、なかなか売れなかったものもあります。

そのような経験から「あきらめたら売れない」という信条のもと、日々の活動に取り組んでいます。自分達が間違いなく前に進んでいる、と確信するのであれば、やり続けるべきだと考えています。

例えば、今も販売している『セキュア・インターネット VPN』というサービスがあります。NTT東日本・NTT西日本の「フレッツ」回線を使ったVPNサービスですが、私が営業の現場にいた時、爆発的に売れました。最初は、なかなかヒットせず、苦労した期間があったのですが、あきらめずに売り続けた結果、お客様に受け入れられるようになりました。この経験が、今のビジネス姿勢にも大きく影響していると思います。

サービスの魅力をいかにわかりやすくシンプルに伝えるのか?は意外と難しいことです。「あれもできます、これもできます。新しいこともできます」といってもなかなか伝わらない。ワンメッセージくらいでわかりやすく伝えるのが重要だろうと、最近は特に思っています。

今後のネットワークサービス開発者に必要とされる素養はどのようなことですか?

私は常々、「自分がやりたいことに能動的にチャレンジし続けることが大事」と言っています。また、「失敗は恐れない。他社よりも早く失敗することで、成功する確率は上がっていく」とも考えています。チャレンジ精神がなければ新しいものを作ることはできない、と思います。また、重要なのは、開発したサービスによって何を解決できるのかを考えること。ユーザーの真の課題を理解する営業的な目線と、課題を解決するエンジニア的な目線が紐付く時、本当のイノベーションが誕生すると思うのです。

NTTPCでは伝統的に営業と技術の垣根が低く、ビジネスを進めていく文化があります。私も、営業だから、技術だからと自ら制約を設けるのではなく、お客さまのために自分ができることは何かを考え抜いてやってきました。

お客さまと接しながら、課題感やコスト、運用などをサービスとうまく組み合わせる。それができたからこそ、先述のセキュア・インターネット VPNは成功できたのだと思っています。

「新しい技術を思いついたけど、何を解決するのかわからない」というケースは少なくありません。大切なのは新しい技術と解決すべき課題をどう紐付けるかだと思います。営業的なセンスとエンジニア的なセンスを併せ持つことが、いよいよ重要な時代になってきたのではないでしょうか。

可能性へのトライを続ける経験豊かなサービスストラテジスト 三澤 響

本格到来するクラウド時代。
変わっていくネットワークのあり方

ビジネスのニーズを受けて、ネットワークを取り巻く環境は今後どのようになっていくのでしょうか?

今はデータマネージメントの時代です。散らばった膨大なデータを吸い上げてクラウド側に集め、価値に転じさせることが求められています。さまざまなデータを集める役割を担うネットワークとして、SD-WANがポイントになってくると、私は考えています。

これは企業のイントラネットだけの話ではありません。例えばいろいろな場所にあるカメラの映像やセキュリティのログをクラウド側にあげて分析するなど、「データを吸い上げるためのツール」のような使い方になっていくと考えています。

さらに、今後は、データは、より分散配置・集中管理の時代になってくるのではないでしょうか。以前はサーバーを1ヶ所にまとめておいた方が管理は容易でしたが、今後は設備を分散させつつ、管理は統合して行う。それがトポロジー的なトレンドになるだろうと見ています。

データマネージメントやデジタルトランスフォーメーションの時代が到来する中で、SD-WANが果たす役割はますます大きいものになっていくでしょう。未来に対応していくためには、とにかく思考停止しない、やりたいことをやり続ける姿勢が大事だと考えています。

NTTPCは、新しいことにチャレンジをして、プロとしてしっかりとお客さまに提案できる会社。「私たちはプライドを持ってお客さまのビジネスを支えているんだ」ということをぜひ知ってもらいたいと思っています。

詳細プロフィール

三澤 響(みさわ ひびき)

三澤 響(みさわ ひびき)

経歴:1998年にNTTPCコミュニケーションズ入社。長年に渡り、サービス企画に従事し、業界の主流となるようなサービスも開発。日本のビジネス環境に即した展開が可能なSD-WANを推進。サービスストラテジストとしてイベントやメディアなど情報発信も積極的に行なう。

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