技業LOG
NTTPCの生成AI業務変革LOG
- 活用事例/技術調査レポート -
本記事では、NTTPCが取り組む生成AIの活用事例や技術調査レポートをご紹介します。生成AIの導入により、私たちの業務やサービスの質が飛躍的に向上し、業務効率化や新たな価値創造を実現しています。
本記事を通じて、当社の生成AI活用の具体的な取り組み内容や技術的な調査結果を詳しくお伝えし、業務変革に対する積極的な姿勢を示すことで、お客さまの信頼と関心を得て、共に成長できるパートナーであることを目指しています。
はじめに
「概算でよいので、すぐに見積もりが欲しい」というお客さまの声を起点に、インサイドセールスではAIを活用し、迅速な概算見積もり回答を目指しました。「人」(オペレーター)はお客さま対応に集中し、「AI」は分析・計算・メール文作成を支援。強みを分担してCX向上に取り組んだ事例を紹介します。
インサイドセールス業務と「見積もり依頼対応」について
インサイドセールスは、見込み客の獲得(リードジェネレーション)や育成(リードナーチャリング)を担い、商談創出につなげる役割を持ちます。主にWebからいただいたお問い合わせに、状況に応じてお客さま対応を行っています。
見積もり依頼対応は、その中でも「スピードが価値になる」重要な業務です。いち早く費用感をお伝えできるかどうかがCXに直結し、ひいては受注にもつながります。
ウェアラブルIoTサービス「みまもりがじゅ丸」の紹介とお客さまの声
みまもりがじゅ丸について
「みまもりがじゅ丸」は、働くすべての人の「安全」と「健康」をみまもるウェアラブルIoTサービスです。従業員の「脈拍」や「位置情報」を専用のウェアラブル端末で取得し、体調変化をリアルタイムに把握、継続的な確認・分析で「いつも」の状態をみまもります。
サービス名は、日本南方に自生するガジュマルの花言葉『健康』を"みまもる"という思いから、親しみある名前として命名されています。
見積もり依頼対応で顕在化した課題(お客さまの声)
お客さまから多かったのが、次のような声です。
「概算費用で良いので、すぐに見積もりが欲しい。」
一方で、問い合わせの増加(大半は夏季の熱中症対策でのご利用)により、人手での見積もり対応には時間がかかるという現場側の課題が顕在化しました。
AIで実現する「AI概算見積もり回答」フロー
そこで導入したのが、AIを活用した概算見積もり回答です。
例えば、お客さまから「SIMタイプ2を10台欲しい。」とご要望いただいた場合、インサイドセールスがお問い合わせを受け取り、プロンプトでAIに指示を出します。
数分でAIが概算見積もり回答を行い、インサイドセールスが内容を確認してお客さまに返信します。
成果:見積もり回答時間を約50%削減し、CX向上へ
本施策により、見積もり回答時間を約50%削減し、最短即日での回答が可能となりました。
「すぐに見積もりが欲しい。」というお客さまの声に応えることができたと感じています。
学び:「人」と「AI」それぞれの強みを活かす
ここでの学びは、AIに任せてすべてを完結させるのではなく、「人」と「AI」それぞれの強みを活かすことでした。
- 人:お客さま対応に集中
- AI:分析・計算・メール文作成を支援
インサイドセールスが「お客さまとの対話」により多くの時間を使えるようになったことで、結果として顧客体験(CX)の向上に寄与できました。
企業におけるAI活用の現状と、最初の一歩のヒント
「AIは便利そうだが、どこから着手すべきか分からない」という声は多いと思います。
総務省「令和7年版 情報通信白書」では、生成AIの利用状況について、業務別のデータが示されています。本調査では、AIが最も使用されている業務として、「メールや議事録、資料作成等の補助」が挙げられていました。業務で使用中の企業は47.3%とされています。
「AI」と聞くと、業務への導入ハードルが高いと身構えてしまうこともあるかと思いますが、実際には些細な困りごとに対して利用している企業が多いのではないでしょうか。
今回の施策も、まさに「見積もり回答のための計算、メール文面の作成」という小さな一歩から始まりました。
最初の一歩は「現場の小さな困りごとに対して使ってみる」で十分だと考えています。
まとめ:AI活用は小さく始めて、大きく育てる
最後に、本施策から得た学びを改めてまとめます。
キーワードは「Start Small」「Human × AI」「Grow Big」です。
――まずは「お客さまの声」や現場の"困った"から小さく始め、「人」と「AI」それぞれの強みを活かして施策に落とし込む。そして、施策を育ててCXの向上につなげていく。――
今後もこの学びを活かし、現場の"困った"を起点に、小さく始めて改善を積み重ねながら、継続的にCX向上に取り組んでいきます。
参考文献
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※2026年2月27日時点の情報です。
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