【VPN料金相場】有料・無料の違いと法人向けおすすめサービス4選
VPNサービスには有料・無料の種類があり、方式も多様です。本記事では特徴や料金相場、選び方のポイント、法人向けおすすめサービスを紹介します。
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- 目次
有料・無料VPNサービスの違い
VPNは「トンネリング」や「カプセル化」などの技術を用いて、リモートワークや外出先からの社内へのアクセス、複数拠点間の通信などに活用できる仮想的な専用線を構築できる技術です。
VPNサービスの提供にはサーバーの運営費用のほか、使用するソフトウェアの開発・更新など様々なコストがかかります。
有料版のVPNではこれらの費用を利用者からの料金によってまかなっているため、セキュリティが高く、通信速度も安定、サポート体制も整っています。
しかし無料版のVPNでは、一定期間だけ有料版の機能を試せる「お試し版」として提供されているものや、広告を表示することで収益を得ているものがあります。
そのため、セキュリティが低く、通信速度も遅い、サポートが無いことが多いです。
こうした有料版VPN、無料版VPNの違いから、無料版VPNはセキュリティリスクが高く、通信品質も有料VPNにはおよばないため、業務利用には向かないとされています。
次の表で有料版VPNと無料版VPNの違いを簡易的にまとめました。
| 有料版VPN | 無料版VPN | |
|---|---|---|
| 暗号化方式 | 強力な暗号化(AES-256など)を標準採用 | 暗号化が弱い、または未対応の場合あり |
| 認証方式 | 多要素認証や高度な認証方式に対応 | 簡易認証、または認証機能が限定的 |
| 通信環境 | 通信速度、通信の安定性など一定の保証あり | 使用するサービスにより異なる |
| ログ取得 | 「ノーログポリシー」を採用するなど、プライバシー保護とセキュリティが高い | 運営者によりログの取得、通信内容の確認なども可能 |
| 追加セキュリティ機能 | マルウェア対策、ファイアウォール、DNS保護などの付加機能が充実 | 基本的なVPN機能のみ、追加セキュリティ機能はほぼなし |
| サポート体制 | 24時間対応のカスタマーサポートあり | 基本的にサポートなし、自己解決が必要 |
| 運営会社の信頼性 | 運営会社の実績・拠点が明確、法的保護も十分 | 運営会社が不透明、拠点や法的保護が不十分な場合が多い |
セキュリティの違い
VPNはインターネット上の通信が暗号化され安全になりますが、VPNの運営会社がその通信内容や接続履歴を記録してしまうと、プライバシーが守られなくなります。
そのため、有料版VPNでは利用者の閲覧履歴やIPアドレスなどの通信に関する記録を残さないことを確約する「ノーログポリシー」を掲げている高セキュリティなVPNサービスが複数存在します。
一方、無料版VPNには「ノーログポリシー」が設定されておらず、ユーザー情報の収集を目的としているものや、一部に通信の暗号化が不十分な場合があり、信頼性が低く注意が必要です。
通信環境の違い
有料版VPNでは通信の安定性などを一定程度保証しているものが多い一方で、無料版VPNでは多くの場合それらの保証がなく、途中で通信が途切れるケースもあります。また、有料版VPNの試用バージョンでは通信量を制限しているものもあります。
サポートの違い
有料版のVPNではトラブルが発生した際に電話やメールで24時間対応が可能なカスタマーサポートなどを設けている場合もあり、サポート体制が充実している傾向があります。一方、無料版VPNでは基本的にサポートはなく、トラブルが発生した際には自己解決が必要となります。
【法人向け有料VPN】種類別に料金相場を比較
VPNには様々な方式があります。この章ではVPN方式別にそれぞれ、どの程度の費用が発生するのか、初期料金と月額費用の相場感を法人向けに解説します。
また、VPNと比較されることの多い広域イーサネットおよび専用線の相場感についても解説します。
1:IP-VPN(閉域網型VPN)の料金相場
IP-VPNは通信事業者の閉域IP網を使用するVPNです。高いセキュリティ性能と安定した通信を実現します。
必要とする帯域や機能により異なりますが、初期料金は約30,000円程度、月額は約5,000円~50,000円前後で利用できます。
本社と支店など拠点間の接続が必要な企業や、社外からのリモートアクセスを検討している企業に適しています。
2:インターネットVPN(SSL-VPN、IPsec-VPN)の料金相場
インターネットVPNはインターネット網上に構築するVPNです。既存のインターネット回線を利用するため、導入コストが低いという特徴があります。一方、公衆網を使用するため、セキュリティ性能や通信品質の面ではほかの方式に劣る場合があります。
必要とする帯域や機能により異なりますが、初期料金は約20,000円~50,000程度、月額は約5,000円~20,000円前後で利用できます。
導入のしやすさやコスト面を重視する企業、または初めてVPNを導入する企業にもおすすめです。
3:エントリーVPNの料金相場
エントリーVPNは、拠点から通信事業者アクセスポイントまでを既存のインターネット回線で、そこから先を事業者が管理する専用のネット回線で結ぶVPNです。インターネットVPNとIP-VPNのメリットを組み合わせたVPNで、コストパフォーマンスに優れています。
初期料金は約5,000円~50,000円、月額は約5,000円~20,000円前後で利用できます。
中小企業や多拠点展開を進める企業、リモートワークを導入したい企業など、コストとセキュリティの両面をバランスよく重視する企業に適しています。
4:広域イーサネットの料金相場
広域イーサネットは、通信事業者のイーサネット網を利用し、VPNでは難しいレイヤ2接続やマルチプロトコル通信など、多様なネットワーク構成を柔軟に実現できるサービスです。
必要とする帯域や機能により異なりますが、初期料金は約10,000円~30,000円、月額は約150,000円~200,000円、100Mbpsの中規模帯域なら約300,000円~400,000円、1Gbps以上の大規模帯域では約1,500,000円~数百万円で利用できます。
柔軟なネットワーク設計や幅広い通信方式に対応し、様々な運用ニーズを持つ企業に適しています。
5:専用線の料金相場
VPNを「仮想専用線」と呼ぶことがありますが、仮想的ではなく物理的に拠点間を通信回線で結んだものが「専用線」です。高いセキュリティと安定した通信を実現できます。
接続する拠点間の距離や必要とする回線速度によって大きく変動しますが、初期料金は約100,000円程度、月額の平均は約100,000円~300,000円ですが、数百万円に達する場合もあります。
高い安定性とセキュリティが必要な拠点間通信や、大容量データのやり取りを行う企業に適しています。
【法人向け有料VPN】選び方で重視すべき4つの比較ポイント
上記のように、有料のVPNサービスの中でもセキュリティレベルや通信品質などに違いがあります。VPNを選択する際には、特に次のポイントに注目して比較すると失敗が少ないでしょう。
1:通信速度
通信環境も重要です。自社で必要とする通信速度、データ通信量などを考慮し、快適に業務を遂行できるサービスを選択しましょう。また、自社のファイルサーバーに外部からアクセスするには「固定IP」など関連サービスも備えているかも確認しましょう。
2:対応端末台数
同時接続できる最大台数を確認し、自社の状況にあったサービスを選択しましょう。サービスにより、VPNを同時に利用できる端末数は1台~10台以上と開きがあります。また、接続できる端末がOSなどにより制限されている場合もあるため、あわせて確認しておきましょう。
3:運用・管理コスト
VPNサービスは一旦導入すれば完了というものではなく、また通常は数年間にわたって使い続けることとなります。導入にあたってはユーザーの追加・変更など運用・管理のしやすさや万一のトラブル発生時の対応なども十分に考慮しましょう。
4:利用料金(初期料金および月額料金)
自社の要件が決定したら、最後に予算に合わせて導入するVPNサービスを決定します。月額料金だけでなく初期料金が発生する点に注意しましょう。また、月額料金は保証されている通信品質や搭載されている機能により変動します。自社に必要な機能が含まれているか、費用対効果に優れたサービスを選択しましょう。
5:AIエージェントを組み合わせたVPNサービスの検討
最近では、VPNサービス単体ではなく、ネットワークの運用・保守、監視サービスを請け負う「マネージドサービス」も登場しています。こうしたサービスを利用することで、コスト面でお得になり、セキュリティ性能を向上することができます。また、AIエージェントを活用したサービスであれば、ネットワークの運用負荷やセキュリティ対策の工数を削減することができます。
【法人向け有料VPN】NTTPCが提供するおすすめサービス4選
ここでNTTPCが提供する有料VPNサービスを、具体的な料金なども含めて紹介します。
NTTPCの有料VPNサービス比較表
| Prime ConnectONE® (おすすめ) |
Master'sONE CloudWAN® |
Master'sONE® ネットワーク IP-VPN |
InfoSphere® ダイナミック VPN |
Master'sONE® 広域 イーサネット |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 接続方式 | IP-VPN | エントリーVPN | エントリーVPN | インターネットVPN | 広域イーサネット |
| 初期料金 | 0円 | 0円 | 約50,000円~200,000円/拠点 | 約30,000円~100,000円/拠点 | 約100,000円~500,000円/拠点 |
| 月額料金 | 約10,000円~250,000円/拠点 | 約20,000円/拠点 | 約5,000円~30,000円/拠点 | 約3,000円~100,000円/拠点 | 約20,000円~100,000円以上/拠点 |
| セキュリティ | 高 | 高 | 高 | 中 | 高 |
| 通信速度 | 1Mbps~10Gbps(フレッツ光クロス対応) | 利用回線に依存 | 1Mbps~10Gbps | 最大1Gbps | 10Mbps~10Gbps |
| 品質保証 (SLA) |
有 | 無 | 有(可用性99.99%など) | 有(ただし品質保証なしの場合あり) | 有(帯域保証型あり) |
| 導入目的 | AIによりネットワーク運用を自動化したい企業(製造業、流通業向け) | 物理回線を仮想化し最適化したい企業(製造業、保険業向け) | 高信頼・高セキュリティの拠点間通信(金融、自治体、大企業向け) | コスト重視の多拠点・テレワーク通信(中小・スタートアップ向け) | 大容量・独自ネットワーク構成の構築(製造業、DC通信など) |
| 主な特長 | ・VPNとセキュリティの統合型サービス ・ネットワークAIエージェントを活用 |
・物理回線をソフトウェア技術によって仮想化 ・ネットワークを可視化 |
・安定品質と高セキュリティ ・全国規模に対応 |
・低コスト・導入が早い ・柔軟な拠点展開に向く |
・L2構成で柔軟設計可能 ・広帯域が必要な環境に最適 |
高セキュリティVPN+AIで運用管理の負担を軽減する統合型サービス「Prime ConnectONE®」
これからVPNの導入を検討するなら、高いセキュリティを実現しながら、AIの活用で運用業務を自動化できるNTTPCのVPNサービス「Prime ConnectONE®」もあわせておすすめします。
NTTPCの「Prime ConnectONE®」は、企業向けIP-VPN&セキュリティサービスです。
各拠点から直接インターネットに接続できる「インターネットブレイクアウト」機能で、クラウドサービスも快適に利用できます。
また、「ウェブセキュリティ(DNS)プラン」「ウェブセキュリティ(クラウドプロキシ)プラン」「クライアントセキュリティ(エンドポイント)」など、3種類のセキュリティプランを用意し、包括的なセキュリティ対策を提供します。
さらに便利機能を満載したダッシュボードから遠隔地にある機器の状態が把握できるため、IT担当者が現地に赴かなくても迅速な障害・故障対応が可能。AIによる故障原因の自動切り分け機能、マルウェア感染端末の自動隔離機能など、様々な機能で運用業務を自動化。IT担当者を日々の運用業務や障害対応から解放します。
料金は、初期料金0円、月額は約10,000円~250,000円/拠点で利用可能です(帯域や機能構成により変動)。
「Prime ConnectONE®」を導入して、「攻めのDX推進」を実現しましょう。
Master'sONE CloudWAN®
「Master'sONE CloudWAN®」は、SD-WAN技術を用いたVPNサービスです。中小企業向けに適した機能を、シンプルな料金体系で安価に提供します。
ソフトウェア技術で仮想的なネットワークを構築し、各拠点からのクラウド接続や拠点間接続を可視化し制御することで、安全で快適なネットワークを手軽に実現できます。
初期料金は約0円、月額は約20,000円/拠点から利用できます。
IP-VPN:Master'sONE®ネットワーク IP-VPN
「Master'sONE®ネットワーク IP-VPN」は、閉域網を経由することで、"安全性"と公衆網の"低コスト"というメリットを兼ね備えた「エントリーVPN」です。従来のエントリーVPNでは、通信遅延や狭い帯域などパフォーマンス面での課題がありましたが、このIP-VPNでは、NTT東日本・NTT西日本のNGNのIPoEを利用し、低遅延・広帯域を実現。離れた拠点間やクラウド上のシステム・ファイルサーバーでも、社内サーバーと同じようにストレスフリーでアクセスできます。
網内ゲートウェイの冗長化やSLA(品質保証制度)などを備え、高信頼なネットワークを実現しており、初期料金は約50,000円/拠点から、月額費用は約5,000円/拠点から利用できます。
インターネットVPN:InfoSphere®ダイナミックVPN
「InfoSphere®ダイナミックVPN」は、従来のインターネットVPNの弱点を克服した先進的でコストパフォーマンスに優れたインターネットVPNサービスです。ルーターにケーブルをつなぐだけで設定が一切不要なため、VPN技術者がいない企業でも容易に導入可能です。
初期料金は約30,000円/拠点から、月額費用は約3,000円/拠点から利用できます。
広域イーサネット:Master'sONE®広域イーサネット
より高いセキュリティ、より自由なネットワーク設計をお望みの場合は、「Master'sONE®広域イーサネット」がおすすめです。プロトコルなどの制限を気にせずネットワークの構築が可能で、さらに低遅延・広帯域を実現。
回線だけでなく網内ゲートウェイも冗長構成とし、24時間365日のサポートを提供するなど、信頼性の面からも企業の基幹系WAN回線にふさわしいサービスと言えるでしょう。
初期料金は約100,000円/拠点から、月額は約20,000円/拠点から利用できます。
まとめ
今回は各VPNサービスの特徴およびNTTPCが提供するVPNサービスについて説明しました。安全で快適なリモートワーク環境の構築に向け、この機会にVPNサービスの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
また、サイバー攻撃の高度化、多様化にともない、現在ではEDR、ゼロトラストなど現代的なセキュリティ対策も登場しています。VPNとこれらのソリューションを組み合わせれば、さらに高度な多層防御が可能となります。
将来的な不安を払拭するため、VPNの導入で満足することなく、自社のさらなるセキュリティ向上に向け取り組みを続けることが重要です。
※ICT Digital Columnに記載された情報は、リリース時点のものです。
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