ウェアラブルデバイスの選び方!種類・機能・用途別に解説
ウェアラブルデバイスとは、手首や頭などに装着して使用する端末です。本記事では種類や機能、企業での活用事例や導入メリットをわかりやすく解説します。
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ウェアラブルデバイスとは「手首や頭などに装着する小型端末」
ウェアラブルデバイスとは、手首や頭など身体に装着して使用する小型のコンピューター端末です。スマートフォンやタブレットのように手で持って使う機器とは異なり、常時装着して利用できます。このような機器は「ウェアラブル端末」とも呼ばれます。例えば、腕時計型のスマートウォッチやメガネ型のスマートグラスなどが代表例です。
ウェアラブルデバイスが急速に普及した背景には、技術の進歩によるCPUやメモリなどコンピューターを構成する部品の小型化・低価格化があります。加えて、健康意識の高まりや、日常的に生体データを活用した健康管理へのニーズが拡大したことも普及の要因となっています。
総務省「情報通信白書令和7年版」によると、世界のウェアラブル端末市場規模は2024年に441.3億ドルに達し、2027年には475.4億ドルまで拡大すると予測されています。健康管理や安全管理への活用が進む中、企業においてもウェアラブルデバイスの導入が広がっています。
また、IDC Japanの調査によると、2024年の国内ウェアラブルデバイス市場の出荷台数は前年比3.1%増の1,241万台となりました。
出典:総務省「情報通信白書令和7年版・データ集『第Ⅱ部第1章第5節 36. 世界のウェアラブル端末市場規模の推移及び予測』」
出典:IDC Japan「国内ウェアラブルデバイス市場予測を発表」
ウェアラブルデバイスの主な機能と活用例
ウェアラブルデバイスは、生体情報や位置情報の取得、データの共有・分析などが可能なデバイスです。近年では健康管理だけでなく、熱中症対策や一人作業者の見守りなど、職場の安全管理にも活用が広がっています。
健康管理への活用
ウェアラブルデバイスでは、心拍数や歩数、睡眠時間、消費カロリーなどのデータを取得できます。これらのデータは健康状態の把握や日々のセルフケアに活用されています。
現場の安全管理への活用
ウェアラブルデバイスは、建設現場や工場などにおける安全管理にも活用されています。生体情報や位置情報を活用した見守り、一人作業者の安全確保、異常時の通知などを支援する製品もあります。
データ管理・共有への活用
ウェアラブルデバイスで取得したデータは、スマートフォンやクラウドと連携して管理できます。アプリや管理画面を通じて心拍数や活動量、睡眠データなどを確認できるほか、データを継続的に蓄積・分析することも可能です。企業向けのサービスでは、複数の作業者のデータを一元管理できるものもあり、健康管理や安全管理に活用されています。
ウェアラブルデバイスの種類と特徴一覧

| 種類 | 用途 | 具体例 |
|---|---|---|
| 腕時計・リストバンド型 | 通知・生体情報取得 | スマートウォッチ |
| 指輪(リング)型 | 決済・生体情報取得 | スマートリング |
| メガネ・ゴーグル型 | 情報表示、娯楽 | スマートグラス、VRゴーグル |
| スピーカー・イヤホン型 | ハンズフリー通話、音楽鑑賞 | クリップ型イヤホン、首かけスピーカー |
| ウェア(服)型 | 生体情報取得 | スマートウェア、スマートアパレル |
| AIカメラ型 | ハンズフリー録画 | スマートカメラ、ボディカメラ |
腕時計・リストバンド型
スマートウォッチなど、手首に装着するタイプのウェアラブルデバイスです。
腕時計でいう文字盤にあたる部分がタッチ式ディスプレイになっており、時計機能やスマートフォンの通知確認機能などを持つものが一般的です。
心拍数や睡眠時間の計測など健康管理に役立つ機能を持つデバイスもあり、現在主流となっています。
指輪(リング)型
指に装着するタイプのウェアラブルデバイスです。
腕時計型・リストバンド型に比べて小型のため機能は限られますが、装着の負担が少なく、また手首に比べて細かい動作がしやすいという特徴があります。
心拍数の計測など健康管理に役立つ機能や、電子決済機能を持つものが一般的です。ディスプレイは搭載されていないものの、スマートフォンやPCとの連携によりデータの記録・管理なども行うようになっています。
メガネ・ゴーグル型
スマートグラスなど、メガネのように耳と鼻にかけたり、ゴーグルのようにベルトで頭部に装着したりするタイプのウェアラブルデバイスです。
メガネのレンズの部分には液晶画面が搭載されており、地図を表示したり、視野内にある物品の情報を表示したりする機能を持つものが一般的で、業務効率化に活用することができます。また、VRやARの技術を使ったゲームや映像体験の機能を持つものもあります。
スピーカー・イヤホン型
肩にかけたり、耳にはめたりして装着するタイプのウェアラブルデバイスです。
スマートフォンなどの外部機器と無線接続し、ハンズフリーで通話できる機能を持つもの、脈拍数の計測など健康管理に役立つ機能を持つものなどが一般的です。
また、肩掛けタイプの一部には、カメラやセンサーが内蔵されていて装着者の位置情報や視覚情報を共有できるものもあり、工事現場などで働く作業者の安全を守るためなどに活用されています。
ウェア(服)型
着るタイプのウェアラブルデバイスです。ほかのウェアラブルデバイスと比較して、心電図、肺活量を含む呼吸状態、歩行姿勢など、より詳細に生体情報を取得することができます。フィードバックも可能であるため、プロアスリートのフォーム確認・改善、睡眠の質向上、高齢者や疾病患者の見守りなどに利用できます。
AIカメラ型
カメラ型のウェアラブルデバイスで、ヘルメットや胸部に装着して使用するウェアラブルデバイスです。ハンズフリーでの録画や管理者との視覚情報共有の機能を持つものが一般的です。建設現場とオフィスで視覚情報を共有してコミュニケーションを促進したり、AIによる分析により異常事態を検知したりすることなどに利用できます。
【目的別】ウェアラブルデバイスの選び方
ウェアラブルデバイスには様々な種類があり、活用目的によって適したデバイスや機能は異なります。ここでは、主な目的別に選び方のポイントを紹介します。
健康状態の把握・管理
心拍数や睡眠時間、活動量などのデータを取得し、健康管理やセルフケアに活用したい場合は、バイタルデータを計測できるウェアラブルデバイスが適しています。
また、スマートフォンやクラウドと連携できる製品であれば、日々のデータを記録・可視化できるため、健康状態の変化を継続的に把握できます。睡眠やストレス状態の分析、運動量の管理などに活用できる製品もあります。
現場作業者の安全管理・見守り
建設現場・工場などの安全対策という目的であれば、腕時計・リストバンド型などによる生体情報のリアルタイム監視が有効です。バイタルデータに加え、位置情報取得やアラート通知、見守り機能を備えた製品が適しています。熱中症リスクや体調変化の把握、転倒・落下の検知、一人作業者の見守りなどに対応できるため、現場の安全対策を強化できます。
また、管理画面で複数の作業者の状態を一元管理できる製品であれば、管理者が離れた場所から状況を確認することも可能です。
ウェアラブルデバイス導入時の選定ポイント
建設現場や工場、オフィスなどでウェアラブルデバイスを活用する場合は、取得できるデータの種類や見守り機能、管理機能、通信方式などを事前に確認することが重要です。ここでは、導入前に確認したい主なポイントを紹介します。
バイタルデータの取得
心拍数や体温など、作業員の体調変化を把握するために必要なバイタルデータが取得できるかを確認しましょう。特に建設現場や工場などでは、熱中症や体調不良の早期発見につながるデータをリアルタイムで取得できることが重要です。また、製品によっては睡眠やストレス状態なども把握できるため、日頃の健康管理やセルフケアに活用できる場合もあります。
バイタルデータの取得機能は、「健康状態の把握・管理」「現場作業者の安全管理・見守り」を目的とする場合にも重要な機能です。
見守り・異常検知機能
一人作業が発生する現場では、作業員の安全確保を支援する見守り機能や異常検知機能の有無を確認しましょう。転倒や長時間の静止状態などを検知し、異常発生時に自動でアラートを発報できる機能があれば、迅速な初動対応につながります。
また、位置情報を把握できる機能があれば、異常が発生した作業員の居場所を速やかに特定できるため、救護や安否確認を円滑に行えます。特に広い敷地や屋外での作業が多い現場では、見守り機能や位置情報連携機能の有無も確認しておくとよいでしょう。
特に「現場作業者の安全管理・見守り」を目的に導入する場合は、優先的に確認したい機能です。
管理画面・通知機能
取得したデータを管理画面で一元管理できるかどうかも重要な選定ポイントです。現場作業者が多い場合、個別に状態を確認することは現実的ではありません。管理画面上で複数の作業者の状態や位置情報をまとめて確認できる製品であれば、効率的な安全管理が可能になります。
また、熱中症リスクや体調異常、転倒などを検知した際に管理者へ通知できる機能があれば、離れた場所からでも作業者の状況を把握でき、迅速な対応につながります。複数の従業員を管理する場合は、「健康状態の把握・管理」「現場作業者の安全管理・見守り」のいずれにおいても役立つ機能です。
通信環境との適合性
ウェアラブルデバイスには、SIMを内蔵し単体で通信できるタイプや、スマートフォンと連携して通信するタイプがあります。建設現場や工場などでは、スマートフォンを携行しにくい環境も多いため、デバイス単体で位置情報やバイタルデータを送信できるリストバンド型のウェアラブルデバイスが活用されています。現場の運用方法や通信環境によって適した通信方式やデバイスの種類は異なります。リアルタイムでのデータ取得やアラート通知の必要性、装着性なども踏まえ、自社の利用シーンに適した製品を選定しましょう。特に「現場作業者の安全管理・見守り」を目的に導入する場合は、優先的に確認したい機能です。
現場の安全管理・健康管理におすすめのウェアラブルサービス
みまもりがじゅ丸®
2025年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則により、事業者には熱中症対策が義務付けられました。厚生労働省では、熱中症の恐れがある労働者を「早期に発見する」ための措置として、ウェアラブルデバイスの活用も推奨されています。
「みまもりがじゅ丸®」は、リストバンド型のウェアラブルデバイス(リストバンド型活動量計)を用いて、脈拍や位置情報をリアルタイムに取得できるサービスです。
2017年8月に提供を開始して以来、延べ800社以上、累計1万人以上の方に利用されています。特に労働安全衛生規則改正後にはお問い合わせ件数が前年同月比の2倍以上に増加するなど、注目が高まっています。また、NETIS(新技術情報提供システム)に登録済みで、公共工事入札時の加点対象となっていることから、導入の約6割が建設業となっています。
リストバンド型活動量計にはカメラや操作画面はなく、また複雑な操作も不要なため、作業者は運転中などにも負担なく使用できます。活動量計で取得したデータをもとに熱ストレスや作業強度(身体への負担)が算出され、必要に応じて管理者にアラートを通知します。さらに転倒検知やSOS発信機能も備えており、一人作業者の見守りや安全リスクの低減にも寄与します。「みまもりがじゅ丸®」では、熱中症対策に加え、一人作業時の安全管理に対応したお申込みタイプもご用意しています。詳しい内容をご希望の場合は、お問い合わせください。
健康経営®支援サービス
主にオフィスで働く従業員向けのサービスです。リング型のデバイスでバイタル情報を計測します。管理者側からは従業員個人のプライバシーを保護しつつ、部署やグループ毎の健康状態を一目で確認できます。また、管理者は従業員の不調アラートを受け取ることが可能です。※
これにより、従業員本人が気付きにくい心身の不調の兆候を早期に把握し、状態に応じたセルフケアやフォローにつなげることができます。
そのため、従業員自身ですら無自覚な心身の不調を客観的に把握でき、状態に応じて早期のセルフケアを促すことができます。また、収集したデータを統計的に分析することにより、プレゼンティーズム(心身の不調により業務効率が低下する状態)発生につながる心身への負荷を、組織のデータとしてタイムリーにとらえることができます。
そのため、スマートフォンアプリで従業員が簡単に自分自身の分析結果を確認でき、従業員自身のセルフケアに役立つとともに、管理者のラインケアをサポートします。
なお、管理者が閲覧できる情報に、従業員個人の睡眠時間や詳細なバイタルデータは含まれません。各従業員のセルフケアの促進と、管理者のラインケアサポートにより生産性を向上したい企業さまなどにおすすめのサービスです。
- ※従業員はデータ共有設定を変更することができます。
データ共有設定がオフの場合、管理者に従業員毎の不調アラートは通知されません。
取得したデータは個人を特定できない形でグループ単位の統計情報として集計されます。
ウェアラブルデバイスを企業が導入する3つのメリット
ウェアラブルデバイスは、従業員の位置情報や生体情報などをリアルタイムで取得・活用できるため、業務効率化や安全管理、健康管理など幅広い場面で役立ちます。ここでは、企業がウェアラブルデバイスを導入する主なメリットを3つ紹介します。
1:作業の効率化や生産性の向上につながる
ウェアラブルデバイスのGPS機能により各装着者の位置情報を取得することができます。大人数が同時に現場作業にあたる場合や、作業エリアの範囲が広い場合でも、従業員全員の位置を瞬時に、リアルタイムで把握することができます。
また、移動経路を精査すれば巡回ルートの効率化や作業動線の見直しなど、作業の効率化や生産性の向上に役立てられます。さらに従業員の生体情報を加味すれば職場環境の改善にも活用できます。
2:従業員の心身の状態を可視化できる
ウェアラブルデバイスの生体情報収集機能により、装着者の心身の状態が可視化できます。それにより、本人も無自覚な不調を発見し、早期対策につなげることができます。
また、転倒検知やSOS発信などの機能が付いたウェアラブルデバイスであれば、いざという時の対処も迅速に行うことができます。
3:離職率の低下へ向けた対策が行える
ウェアラブルデバイスにより作業の効率化や生産性の向上、職場環境の改善が可能になれば、結果として従業員の健康維持に向けた適切なフォローや従業員エンゲージメントの向上、離職率の低下、燃え尽き症候群の防止などの効果が期待できます。
ウェアラブルデバイス導入のメリットと活用シーン
ウェアラブルデバイスは、従業員の健康管理や現場の安全対策、業務効率化などに役立つことから、多くの企業で導入が進んでいます。ここでは、業種別の活用シーンと導入によって得られるメリットを紹介します。
建設業・製造業:現場の安全管理・健康管理の強化に活用
建設業では、屋外での作業が多く、近年は気温上昇の影響により熱中症対策が重要な課題となっています。ウェアラブルデバイスを活用することで、心拍数などのバイタルデータをリアルタイムで取得し、作業員本人が気付きにくい体調変化や熱中症リスクを早期に把握できます。また、転倒検知やSOS発信機能を備えた製品であれば、異常発生時に管理者へ通知できるため、迅速な対応にもつながります。
さらに、蓄積した健康データを活用して作業環境や勤務体制を見直すことで、安全管理の強化だけでなく、従業員の健康意識の向上や健康経営®の推進にも役立ちます。
物流業:一人作業者の見守りに活用
物流業では車両運転や倉庫でのピックアップ作業など、基本的に一人で作業する機会が多くなっています。また、外気温よりも暑い倉庫や冷蔵庫内での作業もあり、急激な温度変化により体調に影響が出ることが懸念されます。
生体情報の収集機能に加えて転倒検知機能やSOS発信機能の付いたウェアラブルデバイスを導入することにより、常に作業者の安全を見守ることができ、事故やトラブルが発生した際にもいち早く対応できるようになりました。
また、従業員自身もこれまで自身が無自覚だった体調の変化にも気付きやすくなり、セルフケアへの意識醸成を促すことにも成功しました。
オフィスワーク:従業員の健康管理と健康増進に活用
オフィスワークでは、長時間のデスクワークや運動不足、ストレスなどにより、従業員の健康状態を把握しにくいことが課題となっています。ウェアラブルデバイスを活用することで、歩数や心拍数、睡眠時間などの健康データを取得・可視化でき、従業員一人ひとりの健康状態を継続的に把握できます。
また、蓄積したデータを活用して健康施策や生活習慣の改善に取り組むことで、従業員の健康意識向上や健康増進につながります。さらに、健康データをもとに施策の効果を検証・改善することで、健康推進や働きやすい職場づくりにも役立てられます。
まとめ
今回は「ウェアラブルデバイス」について解説しました。
改正労働安全衛生規則により事業者に熱中症対策が義務付けられたことにともない、現在、建設業、製造業、物流業を始めとする様々な業種でウェアラブルデバイスの企業導入が加速しています。
ウェアラブルデバイスの一番のメリットは、装着者の生体情報をリアルタイムで取得・共有し、分析できる点にあります。特に熱中症対策では、腕時計・リストバンド型ウェアラブルデバイス、指輪(リング)型ウェアラブルデバイスなどで脈拍、体温などの生体情報を取得することで、早期発見、早期治療につなげ、重症化を防ぐことが可能となるでしょう。従業員の心身の健康状態を客観的に把握したい、職場環境を改善したい、などをお求めの企業さまは、今回のコラムを参考としてウェアラブルデバイスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※「みまもりがじゅ丸®」「みまもりがじゅ丸ロゴ」は、NTTPCコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
※「みまもりがじゅ丸®」は、ヘルスケアサービスです。 医療機器とは異なります。
※「みまもりがじゅ丸®」は、疾病を診断するサービスではありません。熱中症や頻脈などの症状を診断することはできませんのでご注意ください。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
※ICT Digital Columnに記載された情報は、リリース時点のものです。
商品・サービスの内容、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。






