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プロバイダーとは? 役割や選び方、申し込みの流れをわかりやすく説明

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インターネット接続の話題でよく耳にする「プロバイダー」という用語ですが、「回線事業者とどう違う?」「どんな役割を担っている?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるのでは。今回はプロバイダーの役割や乗り換え時の注意などを紹介します。

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目次

プロバイダーとは?

インターネットに関して、一般的に「プロバイダー」は「利用者の回線をインターネットにつなげる接続事業者」を指します。もともと英語の「プロバイダー(provider)」には「供給者」という意味しかありませんが、「インターネット・サービス・プロバイダー」を略してこう呼んでいます。また、「インターネット・サービス・プロバイダー(Internet Service Provider)」のそれぞれの頭文字を取って「ISP」と呼ばれることもあります。
プロバイダーと契約しないと、インターネットを利用することはできません。

回線事業者との違い

ではプロバイダーと「回線事業者」との違いはなんでしょうか。
回線事業者とは、インターネットに接続する回線を提供する事業者を指します。「物理的な回線」を利用者に貸し出すわけです(携帯電話回線は無線のように思えますが、その先には携帯電話基地局などがあります)。そのため、屋内に回線を引き込むなど、回線を貸し出すための設備工事は回線事業者の担当です。

回線事業者と契約すればプロバイダーとの契約は必要ないのか

回線事業者と契約すれば、直感的にはプロバイダーとは契約しなくてもインターネットを使用できそうです。しかし、実際には双方との契約が必要となります。回線事業者を鉄道会社、プロバイダーを遊園地運営事業に例えると、現地に行くまでの切符代を鉄道会社に、遊園地の入園料を遊園運営会社に支払うイメージです。簡単に言えば、回線事業者が貸し出した回線の先でサービスを提供するのがプロバイダーと言えます。
ただ、回線事業者とプロバイダーが一体となってサービスを提供している場合もあります。この場合は少々複雑になりますが、先の例で言えば「鉄道会社が経営している遊園地の、お得な往復乗車券付き入場券を買った」状態と考えてみてはいかがでしょうか(そういえば鉄道会社の中には遊園地を経営しているところもありますね)。

プロバイダーの役割

回線事業者が物理的な回線を貸し出していることは分かりました。では、プロバイダーの役割はいったい何なのでしょうか。実は、次のようなサービスを提供しています。

IPアドレスの割り当て

第一の役割は「IPアドレスの割り当て」です。「IP」は「インターネットプロトコル(Internet Protocol)」のことで、インターネット上で通信する際の規則です。そして「IPアドレス」はIPに則って割り当てられるいわば「インターネット上の住所」にあたります。IPアドレスがないとインターネットは使用できませんから、IPアドレスの割り当てはプロバイダーの重要な役割であると言えます。

メールサービスの提供

プロバイダーと契約すると、AAA@BBB.BB.BBのような「プロバイダーメール」と呼ばれるメールアドレスでメールを利用することができます。一般的に、AAAの部分は使用されていなければユーザーが自由に決めることができ、BBB.BB.BBにはあらかじめプロバイダーによって決められた会社名などが入ります。
プロバイダーとの契約が切れると、一部を除きプロバイダーメールが使用できなくなること、新規アドレス取得やアドレスの変更には別途料金がかかる場合があるので注意が必要です。

セキュリティ対策の提供

セキュリティ対策もプロバイダーの重要な役割です。例えば前述のプロバイダーメールでは、一般的に迷惑メールフィルターやウィルス検疫などのセキュリティ対策が実施されています。また、Webブラウジング中にインターネット経由のウィルス感染を防ぐ保護を提供しているプロバイダーもあります。
特に機密情報を取り扱う場合には、優れたセキュリティ対策を提供しているプロバイダーを選ぶのが良いでしょう。

プロバイダーの選び方

プロバイダーを選ぶ際には、セキュリティ対策以外にもいくつかポイントとなる点があります。

通信速度で選ぶ

回線の種類によって通信速度が異なることはもちろんですが、実は同じ回線を使用していてもプロバイダーによって通信速度が変わることがあります。「混雑時には通信速度が落ちる」というのでは困ってしまいますから、通信速度とともに安定性も加味してプロバイダーを選択しましょう。
また、回線事業者と契約している場合や、お気に入りの通信回線がある場合には、現在の回線に対応しているプロバイダーを選択しましょう。

料金で選ぶ

言うまでもありませんが、利用料金はプロバイダーを選択する際の重要なポイントとなります。月額料金だけでなく、工事料金などの初期費用、付加サービスの利用料金、通信機器などのレンタル料の有無もしっかり確認しましょう。複数社を比較して納得できるプロバイダーを選択するのが良いでしょう。

その他サービスの充実度で選ぶ

プロバイダーによっては、無線ルーターの無料レンタルサービスやキャッシュバックを実施しているところもあります。また、通信速度の向上が期待できるIPv6(IPoE)への対応状況、サポート体制の充実度など、その他のサービスの充実度からプロバイダーを選択するのもひとつの方法です。

プロバイダーを申し込む際の流れ

では、実際にプロバイダーを決定したら、どのような手順を踏んだら良いのでしょうか。申し込みから利用開始までの流れを具体的に見てみましょう。

回線事業者を選ぶ

まずは回線事業者の選定から開始します。回線事業者にはそれぞれサービス提供エリアが決められていますから、利用するエリアに対応した回線事業者を選択するのがポイントです。

契約するプロバイダーを選ぶ

使用する回線が決まったら、続いてプロバイダーを選定します。先にあげた選び方などを参考に、自分のニーズに合ったプロバイダーを選択します。また、NTT東日本、NTT西日本から「フレッツ光」回線を借り受ける光コラボ(光コラボレーション)事業者のように、回線接続と回線事業の両方を手掛ける事業者もあります。すでに回線事業者と契約している場合には注意しましょう。

契約したら工事を行う

回線事業者、プロバイダーが決定したら、それぞれの事業者と契約します。利用開始には一般的に回線の引き込みなど回線事業者による工事が必要となるため、契約時に工事の日程を決定しましょう。一般的に工事には立ち合いが必要となりますので、自分の都合の良い日程を選びましょう。なお、すでに設備のあるマンションや乗り換えの場合は、工事が必要ないケースもあります。

レンタルした機器や使用するデバイスの設定を行う

通常、インターネット接続に必要な機器(ネットワーク終端装置(ONU)、ホームゲートウェイ、ルーターなど)は回線事業者から郵送などで貸し出されます。まずは届いた機器を同梱されている説明書どおりに接続します。機器の接続後、インターネットを利用できるよう、PCを使ってユーザーIDやパスワードの入力、接続方法の選択などの設定を行います。最後に使用するデバイスで設定を行います。Wi-Fi接続であれば、接続先(SSID)を選び、パスワードを入力するというお馴染みの手順です。
機器の接続や一連の設定を代行してくれるサービスもありますが、有料の場合が多いためご利用の際には料金をご確認ください。

プロバイダーを乗り換えるタイミング

既に仕事に支障が出ている場合にはすぐにでもプロバイダーを乗り換えるべきですが、急いではいないものの、より良い接続環境やよりコストパフォーマンスに優れたプロバイダーへの乗り換えを検討しているのであれば、乗り換えるタイミングを工夫しましょう。

解約料がかからないタイミング

一般的に、プロバイダーを途中解約すれば解約手数料がかかります。ただし、スマートフォンなどと同じくちょうど更新のタイミングで解約すれば解約手数料を支払わなくても済む場合があります。
乗り換えによる経費を少しでも節約したい場合には、このタイミングで乗り換えましょう。

乗り換えに関するキャンペーンが実施されているタイミング

プロバイダーによっては、一定の期間月額利用料を割引したり、入会特典を設けたりなど、乗り換えを促進するキャンペーンを行っている場合があります。
Webなどでこうした広告を目にしたことをきっかけに、思い切ってプロバイダーを乗り換えるのも良いかもしれません。

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NTTPCの「InfoSphere®」は、高品質かつ安定したインターネット回線を利用したい企業様におすすめの法人向けプロバイダーサービスです。
ネットワーク輻そうを解消する「IPoEインターネット接続サービス」、アクセス回線・インターネット接続サービス・電話サービスをワンストップで提供する「プラスアクセス」、モバイル端末から安全にインターネットへと接続する「InfoSphere®モバイル」など、さまざまなサービスが展開されており、目的別で選択することができます。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

今回は「プロバイダー」が利用者の回線をインターネットにつなげる接続事業者のことであり、インターネットを利用する際には回線事業者と共に契約が必要となることを説明しました。
また、プロバイダーの選び方のポイントを紹介し、プロバイダーの乗り換え手順や乗り換えのタイミングについても解説しました。
現在のプロバイダーに不満があったり、より良い通信環境をお求めの場合には、今回の記事を参考にプロバイダーについて調べてみてはいかがでしょうか。

※ICT Digital Columnに記載された情報は、リリース時点のものです。
商品・サービスの内容、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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