【活用事例】IP-VPNとその他VPNとの違いやサービスを紹介
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IP-VPNとは？複数拠点と本社をネットワークで接続におすすめ
IP-VPNの仕組み
まずはIP-VPNの仕組みから説明します。
IP-VPNでは、通信事業社の用意するルーター・IP通信網に接続し、その内部に仮想的なプライベートなネットワークを構築し、離れた拠点間を接続します。通信の暗号化や閉域IP通信網・論理的な分割技術などを使って強固なセキュリティを確保できます。
複数の拠点と本社間でお客さまの個人情報などの機密情報をセキュアにやり取りしたい、安価で短い工期でネットワークを構築したいなどの場合におすすめです。
IP-VPNと比較されるその他VPNの種類と特徴
では次に、IP-VPNと比較されることの多い、その他の種類のVPNの特徴を見てみましょう。
| IP-VPN（専用線） | IP-VPN （エントリーVPN） |
インターネットVPN | 広域イーサネット | |
|---|---|---|---|---|
| 使用回線 | 閉域網（IP） | 閉域網（IP） ブロードバンド回線 |
インターネット網 | 閉域網 （イーサネット） |
| セキュリティ | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
| 帯域保証 | あり | なし | なし | あり |
| コスト | 比較的高価 | 中間 | 比較的安価 | 比較的高価 |
IP-VPNの特徴
IP-VPNは前述のとおり通信事業者の閉域IP網を使用するため高いセキュリティ性能を確保できます。
また、帯域保証があるため速度低下や遅延の心配も少なく、社内ネットワークと同じように快適に利用することができます。
インターネットVPNの特徴
インターネットVPNはインターネット網上にVPNを構築する技術です。インターネット公衆網を使用するため閉域網と比較しセキュリティの懸念が高めです。また、帯域保証がないため通信品質はお使いの環境に依存します。ただし、比較的安価であるというメリットがあります。
エントリーVPNの特徴
エントリーVPNはIP-VPN同様に通信事業者の閉域網を使用しますが、ブロードバンド回線を使用するため従来のIP-VPNよりも安い価格を実現しています。ただし、インターネットVPN同様に帯域保証はありません。
広域イーサネットの特徴
広域イーサネットは、通信事業者のイーサネット網を使用したサービスです。設定は複雑なものの、VPNでは扱えない方式の通信も可能で重要なネットワークを構築できます。帯域保証があり、コストはIP-VPN同様に比較的高価となっています。
複数拠点との通信ならNTTPCの
Master'sONE®ネットワークIP-VPNがおすすめ
IP-VPNの導入をお考えでしたら、NTTPCのエントリーVPN「Master'sONE®ネットワークIP-VPN」がおすすめです。NTTPCが長年培ってきたネットワーク技術の粋を集めて開発した、企業の基幹系WAN回線にふさわしい次世代の閉域VPNです。
既存のエントリーVPNでは通信遅延や狭い帯域など、パフォーマンスの面で課題がありましたが、「Master'sONE®ネットワークIP-VPN」では、IPoEを用いた低遅延・広帯域を実現。離れた拠点やクラウド上のシステム・ファイルサーバーにも、社内サーバーと同じようにストレスフリーでアクセスできます。
Master'sONE®ネットワークIP-VPNにはお客さまの用途に合わせて選択可能な「セキュア・インターネット VPN-HighSpeed」「セキュア・インターネット VPN Light」の2つのプランを用意しています。
セキュア・インターネット VPN-HighSpeedプラン
高度なセキュリティおよび低遅延、広帯域を必要とする、パフォーマンス重視の企業向けのプランです。クラウド時代にも適したエントリーVPNを提供します。
セキュア・インターネット VPN Lightプラン
小規模拠点での利用やバックアップ用途を想定している場合など、コストを重視の企業向けのプランです。低コストで優れたパフォーマンスのエントリーVPNを提供します。
Master'sONE®ネットワークIP-VPNの活用事例
「セキュア・インターネット VPN-HighSpeed」「セキュア・インターネット VPN Light」のどちらを選択したら良いかお悩みになることもあるかと思います。ここでは具体的な利用ケースを通じ、2つのプランの特徴ついて説明します。
セキュア・インターネット VPN-HighSpeed
テレワークによるWEB会議・オンライン商談など、スムーズな通信を実現可能！
「セキュア・インターネット VPN-HighSpeed」は、IPoE接続を採用し従来型エントリーVPNと比較してファイルコピーは約10倍、ファイルオープンは約6倍、リモートデスクトップ接続完了までの時間は約2倍、PING往復は約2倍と低遅延、広帯域を提供するプランです。網内ゲートウェイが冗長化されているほか、サービス品質保証も設定されており、高信頼のネットワークを実現します。
1つの画面で拠点ごとの通信状況、各拠点の日・週・月ごとのトラフィックレポート、ネットワーク状態監視（Ping監視）を1つのWeb画面で閲覧できるなど、ネットワークを一元的に管理できるマネジメントサービスを提供しているため、ネットワーク管理者の負担軽減と安定的なネットワーク運用を求めている事業者に最適なプランです。
また、アクセス回線1本でテレビ会議、IP電話（ひかり電話）をストレスなく利用可能。高パフォーマンスなVPN環境を構築できます。
セキュア・インターネット VPN Light
インターネット接続を一元管理し、内部統制の強化と高パフォーマンスなVPN構築を実現
「セキュア・インターネット VPN Light」は、網内をシンプルな構成にすることでランニングコストを抑えた価格での提供を可能としたエントリーVPN。
サービス名称に「インターネット」の語句が含まれておりますが、インターネットVPNではなく、インターネットから遮断されたNTTPC閉域網を利用するセキュアなVPNサービスです。
短期的通信が途絶えても大きな問題とはならない拠点や、バックアップ用途での利用に最適な、ハイコストパフォーマンスIP-VPNサービスです。
まとめ
IP-VPNや広域イーサネットの価格帯が低下し、インターネットVPNのセキュリティが向上し、エントリーVPNのパフォーマンスが向上するなど、VPNの技術は日々進歩しています。
以前にVPNの導入を見送った経験をお持ちの方でも、通信のセキュリティ意識が高まっているこの時期に再度導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※ICT Digital Columnに記載された情報は、リリース時点のものです。
商品・サービスの内容、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
