大容量データの送受信やクラウド業務を快適に行いたい企業に最適なのが、NTT東日本とNTT西日本が提供する「フレッツ光クロス」です。最大10Gbpsの超高速・高安定な光回線により、テレワークやオンライン会議、基幹システムのクラウド化など、ビジネスの生産性を大きく向上させます。
本記事では、法人利用における「フレッツ光クロス」対応IP-VPN(閉域網)サービスの特長や導入メリットを解説します。通信速度に不満を感じている企業や、業務効率化を目指す情シス担当者やネットワークインフラ担当者は必見です。
はじめに
企業ネットワークのトラフィック量は増加の一途
近年、デジタル化が進むビジネス環境において、企業が取り扱うデータ量は爆発的に増加しています。リモートワークの普及、クラウドサービスの活用拡大、高度なデータ分析の必要性など、あらゆる業種・業態でネットワークを介したデータ通信が日常業務の根幹を支える存在になっています。これに伴い、ネットワークトラフィックも年々増加しており、従来の通信インフラでは対応しきれないケースも少なくありません。
特に、大規模な企業ネットワークでは、複数拠点間での大量データのやり取りや、リアルタイム性が求められる業務アプリケーションの利用が増加しており、高速かつ安定した通信環境がビジネスの成功を左右する重要なカギとなっています。そのため、企業は現在のインフラを見直し、より高速な通信速度でコストパフォーマンスのよいソリューションを活用する必要があります。
このため、高速なアクセス回線が注目
こうした背景から、現在、多くの企業が高速かつ安定したアクセス回線の導入を検討しています。特に、従来の専用線に比べて料金を抑えながらも、高速通信を実現できる新しいアクセス回線が注目を集めています。これにより、通信速度の向上や通信コストの削減が期待され、企業インフラの大幅な改善が可能となります。
インターネットやクラウドサービスの利用がますます拡大する中で、企業ネットワークの通信速度を向上させることは企業競争力を高めるための重要な要素です。本記事では、企業ネットワークの通信速度を向上させるための手段としておすすめできる、「フレッツ光クロス」対応のIP-VPN(閉域網)サービスについて詳しく解説します。
専用線よりも安い料金で高速なアクセス回線:「フレッツ光クロス」の利用が拡大

高速回線のニーズにあわせて登場した「フレッツ光クロス」
「フレッツ光クロス」とは、NTT東日本とNTT西日本が提供する光インターネットサービスの一つで、従来の「フレッツ光ネクスト」との違いは、約10倍の通信速度を実現する高速インターネット回線であるということです。最大通信速度は上り・下りともに最大10Gbpsに対応しており、専用線に匹敵するパフォーマンスを提供します。これにより、大容量データの送受信が日常的に求められる企業や、リアルタイム性が重要な業務でも快適に利用可能です。
提供エリアの拡充と採用の広がり
「フレッツ光クロス」は、当初の提供エリアが限定されていましたが、近年そのエリアが拡大され、多くのユーザーが利用可能となっています。特に、従来の「フレッツ光ネクスト」では通信速度や安定性に不満を抱いていたユーザーにとって、「フレッツ光クロス」はコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
一般ユーザー向けの利用拡大
「フレッツ光クロス」は一般家庭でも注目を集めています。オンラインゲームや高画質動画配信といった大容量データ通信を必要とする用途において、その高速性が高く評価されています。これにより、個人ユーザーの間でも利用が拡大しており、高速インターネット回線の新たなスタンダードとしての地位を築きつつあります。
「フレッツ光クロス」の魅力
「フレッツ光クロス」は、専用線に肩を並べるぐらいの通信速度を低料金で提供することで、企業や個人のニーズに応える画期的なサービスです。通信速度とコストのバランスが取れたこの回線は、今後さらに広範囲での利用が進むことが期待されています。
IP-VPN(閉域網)にもフレッツ光クロス対応サービスが登場
「フレッツ光クロス」対応のIP-VPN(閉域網)とは?
IP-VPN(閉域網)は、インターネットを経由せず、企業ネットワークの安全な通信環境を構築するためのサービスです。この閉域網において、近年注目されている「フレッツ光クロス」に対応した新しいIP-VPN(閉域網)サービスが登場しました。「フレッツ光クロス」は、従来の「フレッツ光ネクスト」を上回る通信速度を提供する光アクセス回線であり、最大10Gbpsの超高速通信を可能にします。これまでの「フレッツ光ネクスト」では通信速度が不満、といった企業ユーザーにおすすめで、IP-VPNでも「フレッツ光クロス」を利用できることで、企業ネットワークの通信速度を向上させることができます。
法人利用におけるフレッツ光クロス対応IP-VPNのメリット
「フレッツ光クロス」対応のIP-VPNは、以下のような法人利用における課題解決に役立ちます。
・オンライン会議の品質向上
高速で安定した通信により、映像や音声の遅延が少なく、スムーズなオンライン会議が可能になります。特にハイブリッドワーク、リモートワークが増加している現代において、業務の生産性向上に寄与します。
・大容量ファイルの迅速な送受信
動画や設計データなどの大容量ファイルも、「フレッツ光クロス」対応の高速通信を活用することで、短時間で送受信が可能です。これにより、業務効率が大幅に向上します。
・データバックアップの効率化
大量のデータを扱う企業にとって、バックアップ作業は不可欠です。「フレッツ光クロス」の高帯域を活用することで、短時間でのデータ同期や転送を実現します。
専用線との比較における優位性
専用線は高い通信品質を提供する一方で、コストが非常に高いという課題があります。一方、「フレッツ光クロス」対応のIP-VPNは、専用線のような高額な初期費用や月額料金を抑えつつ、高速かつ安定した通信環境を提供します。そのため、「通信速度に不満があるが、専用線導入のコストは避けたい」という企業にとって、非常におすすめの選択肢となります。
「フレッツ光クロス」対応IP-VPNを選ぶ際のポイント
・通信速度とコストのバランス
現在のネットワーク環境で十分な速度が得られていない場合、「フレッツ光クロス」対応サービスはコストパフォーマンスの観点で優位性があります。
・セキュアな通信の確保
IP-VPNの閉域網により、インターネットを介さない通信が可能であり、セキュリティ強化の対策としても有効です。
・将来の拡張性
企業の成長に伴い、通信量や通信速度の要件が高まる場合でも、10Gbpsの通信速度をサポートする「フレッツ光クロス」は柔軟に対応できます。
「フレッツ光クロス」対応のIP-VPNは、企業ネットワークの高速化とコスト削減を同時に実現する新たなソリューションとして、多くの法人にとって魅力的な選択肢となっています。

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「フレッツ光クロス」導入に適した業種・業態
「フレッツ光クロス」は、高速で安定した通信環境を実現する光回線サービスであり、特に次の業種・業態に適しています。
1.IT・テクノロジー企業
IT企業やテクノロジー関連の業態では、クラウドサービスの利用や大容量データの送受信が頻繁に行われます。「フレッツ光クロス」の最大10Gbpsの高速通信は、こうした通信負荷を効率的に処理するのに適しています。特に、リモートワーク環境の普及に伴い、安定した通信が必要不可欠となるため、「フレッツ光クロス」の導入が効果的です。
2.メディア・コンテンツ制作業
動画編集やCG制作などのメディア産業では、大容量ファイルのやり取りやリアルタイムの共同作業が求められます。「フレッツ光クロス」の高速通信と低遅延の特性は、そうしたクリエイティブな業務をサポートし、作業効率を大幅に向上させることが可能です。
3.医療機関
医療機関では患者情報の管理や遠隔診療、さらには画像診断データの共有などで高速かつ安全な通信環境が不可欠です。「フレッツ光クロス」は、高いセキュリティと安定した通信速度を提供するため、こうした医療業務用途にも適しています。
4.金融業界
金融業界ではリアルタイムのデータ処理が重要です。取引情報の更新やデータベースへのアクセスにおいて、「フレッツ光クロス」の高速通信は、業務効率化の向上に寄与します。また、IP-VPN(閉域網)を利用することでセキュリティ面でも安心して利用できる点が、金融機関にとって大きなメリットとなります。
5.小売・物流業
小売業や物流業では、在庫管理システムや顧客データベースへのアクセスが頻繁に行われます。さらに、オンライン販売の増加に伴い、安定した通信環境が必要となっています。「フレッツ光クロス」は、迅速なデータ処理を可能にし、業務の効率化をサポートします。
これらの業種・業態において、「フレッツ光クロス」は効率的なネットワーク運用と業務の生産性向上に大きく寄与するサービスとして注目されています。
まとめ
「フレッツ光クロス」対応のIP-VPN(閉域網)サービスは、企業ネットワークを効率的かつコストパフォーマンス良く運用するための有力な選択肢です。従来の専用線と比較して、高い通信速度や安定性を持ちつつも、安価な料金で利用できる点が大きなメリットです。また、高速な通信環境が必要な企業や複数拠点を持つ組織にとって、柔軟性の高い閉域網はセキュリティを高める重要な要素となります。
導入にあたっては、自社のネットワーク要件や業務内容に最適なサービスを選定することが成功の鍵です。「フレッツ光クロス」の特性を活かしつつ、IP-VPNの利便性を最大限に引き出すことで、より安全で快適に利用できる企業ネットワークの構築が可能となるでしょう。
NTTPCでは、業界に先駆けて「フレッツ光クロス」に対応したIP-VPN(閉域網)サービス『Prime ConnectONE®』を提供しています。
これまでNTTPCが提供してきた『Master'sONE®』と比較して、10倍以上(設計帯域)の高速な通信環境を実現し、拠点間通信はセキュアな閉域網で、拠点間の最短経路で通信できるNGN折り返し機能(※1)を装備しています。
クラウドなどインターネットへのアクセスは、拠点から直接接続するインターネットブレイクアウト(IBO)機能を持ち、センター拠点での輻そうを回避できるため、社内・社外共に高速な通信が可能です。一方で、拠点から直接インターネットアクセスする際に心配なセキュリティ機能、ネットワーク・セキュリティ運用の負担を軽減するAIOps(※2)機能も具備しており、安全かつ高速な企業ネットワークを実現することができます。
※1 NGN折り返し機能:IP-VPN網を経由せずNGN網での折り返し通信を行うことができるため、高速な通信が可能になる
※2 AIOps(Artificial Intelligence for IT Operations):AIを活用してICTインフラのオペレーションを効率化・高度化し、安定的な運用と迅速な障害復旧を支援するもの
※「フレッツ」等はNTT東日本、NTT西日本の登録商標です。
※「Prime ConnectONE」、「Master'sONE」はNTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
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