NTTPCのIoT / M2M向けモバイルが選ばれる理由

~ Why NTTPC? ~

はじめに

IoTとSIMについて

IoT(Internet of Things)とは、「モノのインターネット」と呼ばれ、建物の監視カメラや工場の製造ライン、家電製品、自動車などのさまざまな「モノ」をインターネットに接続し、データをやりとりする仕組みを指します。IoTの普及は、私たちの生活や産業の発展に貢献しています。
そして、モノをIoTネットワークに接続するために重要なツールがSIM(Subscriber Identity Module)です。SIMカードはスマートフォンなどの通信機器にも内蔵されていますが、特にIoT専用のSIMは通信コストを大幅に低減できるため、長期的なIoTネットワークの運用には必要不可欠なツールとなります。また、データ通信を行うため、セキュリティや信頼性も重要な要素となります。

IoT導入のメリット

IoT導入の主なメリットとして、1.生産性の向上2.企業のコスト削減3.ヒューマンエラーの防止が挙げられます。

生産性の向上

IoTを活用することで、例えば、センサーからのリアルタイムデータの収集が可能になります。このデータをリアルタイムでモニタリングや解析することで、生産ラインの最適化や故障の早期検知が可能となり、生産停止時間を減少させることができます。

コスト削減

IoTを活用した効率的なリソース管理と予測メンテナンスによりコスト削減を実現することができます。例えば、消費者の購入情報や製品の在庫情報をリアルタイムで収集し、ニーズの分析・予測を行うことで、需給バランスを把握し、効率的な在庫管理を実現します。これにより、在庫リスクの軽減や余分な人的リソースの削減、適切な人員配置が可能になります。

ヒューマンエラーの防止

センサーからの収集データをヒトが目で確認し、その判断を基にデバイスを制御する場合、データの読み取りミスや判断ミス、制御コマンドの入力ミスなど、さまざまなヒューマンエラーが考えられます。一方、ヒトが介在せず自動処理を行うことで、これらのエラーが発生せず、高速かつ正確な処理が実現できます。

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IoTネットワークの課題とSIM選定ポイント

近年、IoTの普及は目覚ましく、各企業でIoT導入に向けた取り組みが活発になっています。IoTを利用する際、特に有線回線によるネットワーク敷設ができない環境では SIMによるモバイル通信が有用であり、IoTの普及にはSIMの存在は欠かせないものとなってきています。工場のIoT化などの場合、SIMは設備や機器へ搭載されるIoT端末ごとに1枚ずつ必要であるため、その数は膨大になり、その管理や運用に関する稼働が増加することも容易に想像ができます。IoT導入の範囲が拡大することで、そうした増加するSIMの管理や運用の課題に加えて、外部からのハッキングやIoTデバイスの脆弱性を狙ったサイバー攻撃など、セキュリティリスクも発生します。そのため、IoT用途のSIMを導入する際には、次の点を考慮して選定することが重要になります。

SIM選びのポイント

セキュリティ

IoTネットワークを構築する場合の多くは、インターネットに接続するため、外部からの悪意ある攻撃や不正アクセスを受けるリスクがあります。IoT機器が不正アクセスやマルウェアの感染といったサイバー攻撃を受けることにより、情報漏えいやデータの改ざん、システムの停止などの発生を引き起こす可能性があるため、ネットワークのセキュリティ対策を行うことが重要です。
IoTのセキュリティにおいては、セキュリティソフトの導入や端末の脆弱性対応だけではなく、外部からの解析や読み取り、改変がされにくい、セキュアなモバイルネットワークを導入するといった対策も効果的です。

用途

通信事業者が提供するプランによって、料金や利用できるデータ量が異なります。
自社のIoTビジネスの用途を明確にしてから適したSIMや通信プランを検討することが重要です。
たとえば、センサーなどからの小さなデータ通信なのか、カメラ映像のデータ通信のような、大容量の上りトラフィックを必要とするのか、など、必要な通信量から選定したり、国内だけではなく海外からでも接続出来る必要があるか、などが選定材料として挙げられます。

管理方法

サービス提供範囲の拡大、IoT端末の普及に伴いSIM枚数が増加し、通信量の把握やSIMの新規発行・廃止といった管理は煩雑になってゆきます。そのため一つのツールでまとめて管理運用が行える状態が好ましいです。

NTTPCのSIMが
IoTネットワークに選ばれる理由

01 低価格でセキュアな
SIMを提供

SIMを大量に使用するIoT / M2MにおいてSIMのランニングコストは重要なポイントです。NTTPCは月額280円(税込308円)からプランを用意しているので通信費用を抑えてスタートできます。
NTTPCのIoT / M2M向けモバイルサービスは、VPNモバイルとインターネットモバイルの2つを提供。
VPNモバイルはインターネットを経由せず、セキュアなVPN(閉域)を利用し、端末から社内ネットワークに安全にアクセスできます。
ゲートウェイ接続料金の設定もなく、VPNモバイルが1回線から安価に使えるので、BYODデバイスによる在宅勤務など、働き方改革やリモートワークの推進に寄与するほか、IoT / M2Mなどのネットワーク構築時にも役立ちます。
インターネットモバイルはインターネットを通じたクラウド利用や社内リモートアクセス、センサーデバイスやM2Mルーターなどからのデータ収集に利用することはもちろん、グローバル固定IPアドレスの付与(有料オプション)も可能なので、リモートアクセス時にIPアドレス制限をかけたりIoT / M2M通信で遠隔からモバイル端末を制御する際にも活用できます。また、ラージスケールNATやDDoS攻撃対策装置を導入し、サイバー攻撃リスクを低減しています。

02 ネットワーク、モバイルサービスの長年の実績と経験
サーバーやインフラも幅広く対応

NTTPCは1985年から30年以上にわたり、ネットワークサービスを提供してきました。この歴史と経験を生かし、セキュアで安定したネットワークをお客さまに提供しています。モバイルサービスは2008年から提供を開始し、法人約1,000社以上、約50万ID以上を提供中。データをの集積・処理においても、データセンターやAIoT向けに高性能なGPUサーバーの提供も可能です。

03 IoT事業の海外展開に
1枚のSIMで国内外複数の
通信キャリアネットワークを
利用可能

IoT事業の海外展開ではネットワークの確保は課題の1つです。
NTTPCでは国際ローミング接続SIMを利用したマルチキャリア接続のモバイルサービス「マルチキャリアタイプ」を、インターネットとVPNで提供しています。
1枚のSIMでプロファイルを変更することなく、国内外複数の通信キャリアのネットワークを利用可能です。また、お客さまのご利用場所における電波状況によりキャリアを自動で選択かつ接続するため、エリアカバレッジの拡大および通信環境の現地調達の稼働を軽減。IoT事業の国内全国展開や海外展開にお役立ていただけます。

IoTの活用事例

製造業 × IoT

スマートファクトリーなど、製造業でのIoT活用が増えています。生産ラインでの活用が拡大しており、工場内のカメラとIoTのシステムを連動させることで、作業現場の状況をリアルタイムで認識が可能となり、作業トラブルの未然防止を図る、といった例があります。
さらに、工場内にIoTを導入することで、各機器からのデータ収集を可能にし、機器のパフォーマンス分析にも役立ちます。分析結果を応用して、工場内の業務効率化や異常検知、製品の品質安定化などのメリットが得られます。

物流業 × IoT

物流では、IoTを活用して、倉庫管理業務(荷物や入出荷に関わる帳簿など)の生産性向上を図っています。
効率的に荷物を届けるため、RFIDを利用して全体のサプライチェーンにデータを共有し、発注時にそのデータを活用することで、より適切な在庫管理が可能になります。
配送する荷物に食材など、温度の変化によって品質が悪化するデリケートな荷物が存在します。IoT機器を荷物に付属し、温度情報をシステムへリアルタイムで伝達して管理、温度の自動調整をするなどして、事前にトラブルを防止します。

建設業 × IoT

建設業では、重機や機材、ヘルメットなど現場に存在するあらゆるものにIoTが活用されております。位置情報や温度・湿度等のデータを取得でき、それらのデータを一元的に管理したり、双方向でデータ通信をさせたりすることによって、作業員や現場監督者の生産性向上を図ります。
建設現場では、高所や重機の利用といった危険と隣り合わせの環境で作業することもあるため、従業員の安全性担保が不可欠です。たとえば、重機にセンサーを設置し、車両の侵入や進行方向の通知が可能です。腕時計やヘルメットにセンサーを搭載して、温度や脈拍といったデータを収集し、健康状況の把握・熱中症対策も可能になります。

農業 × IoT

農業では、温度や湿度、日照時間、太陽光発電の状況などの各種データの収集および状況管理や、カメラ監視による盗難防止や鳥獣被害対策などに活用されており、「スマート農業」が進展しています。人手不足やノウハウの継承が課題となっていますが、ドローンによる自動農薬散布、ロボットトラクターによる自動作業などにより、省力化・効率化が可能となりつつあります。

医療業 × IoT

医療分野では、高齢者増加・医師不足・医療費増加といった傾向があり、人材不足や医療格差の課題があります。これらの課題を解決する手段として、IoT導入が注目されています。医師から患者まで、さまざまな立場での活用が考えられており、遠隔医療の実現や業務負担の軽減に寄与します。また、IoTで患者データを収集・分析できる環境を整えることで薬の誤投与の防止や診療・治療の品質向上も期待できます。

NTTPCの導入事例、
ユースケース情報に関しては次をご覧ください。

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