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【Webサービス】

  • ウェブサービス

 インターネットの技術を使って、いろいろなプログラムを連係させて便利に使うこと。そのための仕組み。まだ、「これがWebサービスだ」といえる事例が少ないので実体は理解しにくい。ただし、これを実現するための構想として、マイクロソフトの Microsoft.NET やサン・マイクロシステムズの Sun ONE などがある。また、その中核的な技術として XML や SOAP が注目されている。

 Web(ウェブ)は、インターネットのことだと思えばいい。ただし、インターネット=ホームページではない。インターネットは世界中のコンピュータ・ネットワークを相互接続したもの。要は通信網で、データの通り道のようなものだ。電子メールなど、いろいろな形式のさまざまなデータが行き来している。最近は、企業の商取引データなども増えている。

 次にサービスという言葉だけど、普通は「無料で何かもらえる」とか「何かしてくれる」とか「愛想がいい」といった感じで使われることが多い。しかし、コンピュータやネットワークの世界でサービスというと、単に「機能」とか「仕組み」という言葉に置き換える方が理解しやすい。

 では、オンライン・ショッピングを例に、Webサービスの一例を考えてみよう。今、あるお店のサイトで「○○会員のAだけど、『特製お鍋セット』を一組ほしい。支払は、いつものクレジットカードで」という注文が入った。といっても、Aさんは商品を選んで「購入」ボタンをクリックしただけ。

 一方、お店の側では、Aさんが本当に○○会員か、登録しているクレジットカードは有効か、在庫はあるか、といったことを確認する。在庫がなければ、問屋にいつ入るか問い合わせる。こうした作業が終わったら、Aさんに「いつもありがとうございます。ご注文の商品は現在切らしておりますが、一週間以内に入荷いたします」といった返事を送る。そして、品物が入ったら「本日入荷しましたので、宅配便で発送いたします」といった電子メールを送ったりする。

 以上の例では、○○会の会員情報、クレジットカードの信用情報、自社の在庫状況、問屋への問い合わせ、Aさんへの返信、電子メールでのフォローといった作業がある。以前は、すべて人間が手作業や電話などで行っていた。今は、どれもコンピュータ化されているものの、それぞれ別々のプログラムで、別々のデータ形式になっている。そのため、一連の作業としてコンピュータに任せるのは難しい。

 そこで、インターネットで標準的な技術を使って、どのプログラムとも連係できるようにして、自動的に対応できるようにしようという構想が現実味を帯びている。そして、こうしたことを実現させる技術や仕組みを総称して、Webサービスと呼んでいる。

 この他、営業担当者が取引先からPDAで在庫を確認して、その場で受注操作をするといった場合も、在庫データをPDAに対応したデータ形式に変換して送る仕組み、PDAから発注する仕組みなどを連係させる必要がある。こうしたことも、Webサービスで実現できるようになる。

 もっと簡単に、会社のパソコンに入っている文書を出先でPDAに呼び出して参照するなんてことも可能だ。あるいは、携帯電話の画面にテレビ番組表(EGP)を呼び出して、インターネット経由で自宅のビデオに録画予約するなんてこともできるだろう。

 以上の例は、どれも独自にプログラムを連係させれば従来の技術でも実現可能だ。しかし、個別に連係させると、すごく複雑なことになって収集がつかなくなる。Webサービスと呼ばれる共通ルールで実現できるようにすれば、最初のオンライン・ショッピングのようにかなり複雑なケースでもスッキリと実現できるようになる。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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