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【NFC】

 NFC は、Near Field Communication の略で、日本語で「近距離通信」と呼ばれることもある。

 たとえば電子マネーや、Suica のような乗車券カードを使う場面を思い出してほしい。ICカードや、その機能が付いた携帯電話機を読み取り機にかざす(タッチする)と、金額データなどが読み取られて買い物ができたり改札を通過できたりする。

 これと同じように、ある機器で別の機器をタッチする(接触させる)と、データ交換できたら便利じゃないだろうか。これを実現するのが、NFC と呼ばれる技術だ。

 具体的には、デジタルカメラをパソコンに近づけると撮影した写真データがコピーされる。あるいは、ポスターなどに埋め込まれた半導体チップからクーポンや入場券の情報を携帯電話に読み込んで、お店や会場で携帯電話をかざすと使えるとか。

 このほか、いろいろなお店のポイントカードの機能と組み合わせたり、携帯電話とテレビを組み合わせても便利な機能を実現できそうだ。携帯電話機で番組表をダウンロードして見たい番組を選び、その電話機をテレビにタッチすると録画予約が完了するとか。

 こうした、さまざなま近距離通信を実現するのが NFC という技術。電子マネーや乗車券カードは、カードから読み取り機へデータ送信が一方通行だけど、NFC は双方向でデータ交換できる。

 NFC はもともと、ソニーとフィリップスが開発した技術で、その後、ISO などに承認されて今は世界標準規格になっている。通信速度は最大 424kbps 、交信できる距離は約10cm。これは、誤って勝手に通信が始まらないように距離を抑えているためだといわれる。

 なお、デジタルカメラからパソコンに写真データを送るような場合、通信速度が十分とはいえない。そのため、お互いの機器の認証だけ NFC で行って、データ通信は無線LAN やブルートゥースといった別の無線技術を組み合わせて使うことも考えられている。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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