用語解説辞典

用語解説辞典 知りたい用語はここで検索

用語解説辞典トップに戻る

【オーバーザトップ】

  • OTT

 OTT は Over The Top(オーバーザトップ)の略で、インターネットを使った映像配信や音声通話、SNS などのサービスを総称する言葉。ただし、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や携帯電話会社(キャリア)が提供するサービスは含まない。

 具体的に OTTサービスとされるのは、動画投稿・配信サイト、専用ソフト(アプリ)等を使った音声通話やメッセージ交換サービス、大手SNS など。共通点は、音声や映像をリアルタイムで送受信するためデータ容量が大きい。そして、課金を伴うことが多い。

 従来、こうしたサービスは、パソコン向けは ISP が、携帯電話やスマートフォン向けは携帯電話会社が有利と考えられていた。送信するデータ量が多いため実際に通信回線を持っている方が強いし、有料サービスでも月々の通信料にコンテンツ利用料を乗せて請求・回収できる。

 しかし、通信回線の速度が上がり、クレジットカード決済やネット上で使える電子マネーが普及したことで、回線を持っていない事業者でもサービスを提供できるようになった。そこで、ISP や携帯電話会社以外が提供するサービスを OTT と呼んで区別するようになってきた。

 もちろん、ISP や携帯電話会社も手をこまねいているわけではなく、特色あるコンテンツを提供して利用者や通信量を増やす努力をしている。ただし基本的には、その ISP や携帯電話を利用している人向けのサービスになるので、契約者数以上に利用者が伸びないという問題がある。

 現在、OTTサービスは、パソコン向け、スマートフォンやタブレット向け、テレビ・レコーダー向けに分類されている。パソコンは普通のブラウザーソフトを使う。スマートフォン・ダブレットは専用アプリを利用する。テレビ・レコーダーは最初から OTT に対応している機器もあるし、あとから機能を追加する方法もある。

 今は、ひとつの事業者がこれら複数の機器に向けてサービスを提供するケースが増えている。一方で、インターネット経由のテレビ放送は OTT-V(オーバーザトップビデオ)といって区別することがある。

 なお、OTT が広まると、ISP や携帯電話会社の役割は単にデータの送信だけになる。こうした状況を、土管化(ダムパイプ)という。

おの一覧に戻る

用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

page top