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【太い回線】

  • 大容量回線
  • 高速回線

 いろいろな言い方をするけど、どれも通信速度が速い通信回線ということだ。インターネットでも同じ表現を使うけど、インターネット自体が基本的には通信回線なので意味は同じ。

 ブロードバンドという言葉もあって、これも基本的には同じ意味だ。しかし、ブロードバンドは流行語のようになって本来の意味より拡大解釈されているように思う。これに対して高速回線、大容量回線、太い回線というと、そのものズバリ、たくさんのデータを送れるという印象が強い。

 通信速度が速いというのは、1秒あたりに送受信できるデータ量(ビット数)が多いということ。この1秒あたりのデータ量を bps という単位で表す。

 たとえば、一般の電話回線(アナログ回線)とモデムを使った場合、通信速度は最大 56,000bps(56kbps)。これを ADSL にすると、最大 24,000,000bps(24Mbps)になる。実際は、この数字どおりの速度は出ないのだけど、単純計算で400倍以上だ。つまり、アナログ回線より ADSL の方が、はるかに高速な(大容量な、太い)回線といえる。

 では、どうやってデータ量を多くするのか。たとえば、普通の電話で用件を伝える場合で考えてみよう。一定時間にたくさんの用件を伝えるには早口でしゃべればいい。同様に、電気信号を送るスピードを速くすれば、それだけ通信速度が速くなる。

 また、声の高い女性と、声の低い男性が同時にしゃべって、聞き取る側にも女性担当と男性担当がいれば同時に2倍の用件を伝えることができる。これと同じように、周波数の違う信号を同時に何種類も使ってたくさんのデータを送る方法もある。

 また、一本の回線を短い時間ごとに切り替えて、別々のデータを交互に送るといった方法もある。あるいは、データを圧縮して送って相手側で元に戻すこともある。

 いろいろな方法があるけど、実際にはこれらを組み合わせて高速化を図っている。どの方法でも、実際の導線の太さは変わらない。太い回線というのは、たくさんのデータを送れるから感覚的に「太い」というだけだ。前述のアナログ回線と ADSL は、まったく同じ銅線を使っている。

 ただし、複数の導線をまとめて使うことで高速化しているケースもある。この場合は、2本使えば2倍太いといえるかもしれない。関連項目として、WDM や MP も見てもらうといい。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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