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【レガシーフリー】

  • レガシー
  • レガシーシステム

 パソコンや情報システムの世界で、以前から使われてきた古い規格のこと。

 レガシー(legacy)は「遺産」とか「先祖伝来のもの」といった意味。けして悪い言葉ではない。また、パソコンやコンピュータの専門用語でもない。しかし一時期、パソコン業界で頻繁に「レガシー」とか「レガシーシステム」という言葉が使われた。しかも、その印象が良くない。

 ご存じのように、パソコン関連の技術の進歩は速い。次から次へと、より新しく、より高度な技術が実用化する。ところが、ここで問題が起こる。新しい技術を取り入れると、古い(といっても、ほんの数年前は主流だった)技術をどうするか、ということだ。

 たとえば、一般的なウィンドウズパソコンで広く使われていた拡張スロットの方式にISAバスというのがある。しかしその後、主流はPCIバスという方式に移った。ところが、まだまだ ISAバスに対応した拡張ボードを持っている人がいると思われる。そのためパソコンメーカーとしては、ISAバスを簡単になくすわけにはいかない。

 一方、新しい技術の導入に積極的な企業は、ISAバスは早くなくなってほしいと考えている。というのも、ISAバスはPCIバスに比べてデータの転送速度が遅く、パソコン全体の処理速度を落とす原因になる。そのため彼らから見ると、ISAバスは過去の遺物、つまり“やっかいなレガシー”というわけだ。

 同じような例として、モデムなどの接続口として使われてきたRS-232Cポート(COMポート)がある。これもデータの転送速度が遅く、多くの機器がUSBに移行してきた。しかしRS-232Cのコネクターがなくなると、現在、RS-232Cに対応した周辺機器を使っている人は困ってしまう。こうしたレガシーシステムは、今後も次々と出てくるだろう。

 一方で、アップルコンピュータのiMacのように、キッパリとレガシーシステムを排除したパソコンも登場している。また、インターネット接続専用の端末なども、レガシーシステムを使わない機器が増えるといわれる。このように、レガシーシステムと決別した機器のことを「レガシーから解放されている」という意味で「レガシーフリー」という。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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