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【ベストエフォート型】

 通信サービスの説明で、よく「ベストエフォート型のサービス」といった表記を見かける。

 ベストエフォート(best effort)は「最大限の努力をします」といった意味。というと、すごく頑張ってくれるような感じがするけど、実際は「提示している通信速度やサービスの質を保証できません。なるべく、その内容に近づくよう努力します」といった意味だ。

 たとえばADSLという通信サービスがある。これを使うと、一般の電話回線(アナログ回線)で、最大 54Mbps などの高速でインターネットを利用できる(下り回線の場合)。

 しかし実際には、よくても 70~80%の速度になる。ADSLには、電話局から離れるほど通信速度が落ちるという特性がある。また、家の中で使っている機器やモジュラーケーブル、他の電話回線の状況、パソコンの性能、基本ソフトの種類や設定なども通信速度に影響するので、実際にはもっと低速になる。

 つまり技術的な都合で、「必ず○Mbpsの速度を保証します」ということができない。そのため「最も条件がいい場合で 54Mbps」という契約内容になっていて、こうしたサービスをベストエフォート型といっている。

 このほか、以前は高速回線を複数の人で共有する方式もあった。この場合、空いているときは高速だけど、混んでいるときは通信速度が落ちる。インターネットも、全体的に見るとこの方式になっている。

 サービスの質に関してベストエフォートという言葉を使うときは、トラブルがあったとき何時間で復旧するか約束できない、あるいは対応は窓口の営業時間に限る、でもその中で最大限の努力をしますといった感じになることが多い。

 一方、常に一定の通信速度や品質を保証しているサービスもある。こうした通信サービスをギャランティ型という。ただしギャランティ型のサービスは一般に高価だ。これに対してベストエフォート型サービスには、個人でも負担できる程度の値段で高速通信を利用できるというメリットがある。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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