【オープンシステム】
一般に、いろいろなメーカーのコンピュータ本体、ソフトウェア、周辺機器を組み合わせて使えるコンピュータ・システムのこと。「オープン」は、「開かれた」といった意味に捉えるといい。ただし、厳密な定義があるわけではなく、人によって解釈の幅が異なる。
まず、オープンではないシステムとはどんなものか。かつて、大企業や金融機関は基幹業務にメインフレームと呼ばれる大型コンピュータを使っていた。中小企業では、同じ目的でオフィスコンピュータと呼ばれる中型コンピュータを使うことが多かった。
これらのコンピュータは、基本ソフトもアプリケーションソフトも、それぞれのコンピュータやユーザー企業の業務に合わせて独自に開発されていた。つまり、コンピュータを提供するメーカーが、ソフトも開発してワンセットで納品していたわけだ。
そのため、運用管理もシステムの更新も、そのメーカーに一括してお願いすることになる。これはこれで便利なのだけど、独自開発のうえ、そのメーカーに依存するので予算が高くなる傾向があった。しかも、外部ネットワークに接続することが想定されていなかったので、他のコンピュータにデータを移すのも困難。つまり、閉鎖的だった。
そこで、登場してきたのが、オープンシステムという考え方や利用法だ。ハードやソフト、それらをつなぐインターフェース、データ形式などの仕様を公開して、相互接続、相互利用できるようする。
その結果、ユーザー企業は使いたいハードやソフト、予算にあったハードやソフトを自由に組み合わせてシステムを構築できるようになった。また、そうしたシステムを提供するベンダーも増えた。
しかしデメリットとして、どんな組み合わせでも動くという保証がない、トラブルが起きたとき、どこに原因があるのか切り分けが難しいといった状況が生まれた。とはいえ、今ではパソコンもサーバーも、それらを組み合わせたクライアントサーバーシステムも実質的なオープンシステムになっている。
なお、極めて狭義では、かつてのメインフレームやオフィスコンピュータに対して、仕様が公開されている(オープンな) UNIX を使ったコンピュータ・システムを指す言葉だという人もいる。さらに、ウィンドウズは仕様が公開されていないのでオープンシステムではないという意見もある。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修



















































































