導入事例

事業ICT 岡山市役所さま|セキュリティ|導入事例 遠隔リアルタイム監視で、安心の街づくりへー。
~ 職員の工数削減と、スピーディな冠水対策を両立 ~

市街地を流れる用水路の遠隔リアルタイム監視。実現のヒケツは、カメラを含めた
システム全体のアウトソーシングによる"手間いらずな安定運用"にありました。

人口約70万人、全国で18番目の政令指定都市に移行している岡山県岡山市では、市街地に隣接する農地へ水を供給する用水路が市内一円に広がっている。岡山市役所では、遠隔地から用水路をリアルタイムに監視するシステムとして株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)の「セキュアカメラクラウドサービス」を導入。現場に赴くことなく、日々の定期巡回や大雨・洪水など災害時の状況確認を遠隔からスピーディに行うことが可能な環境を整備している。

課題と成果 現地に赴く時間の削減に成功。リアルタイムな状況把握で市民の安心・安全を確保。

これまでの課題
  • 用水路の定期巡回に時間と手間がかかる
  • 冠水被害を未然に防ぐため、迅速な状況把握が求められている
  • カメラを利用した遠隔監視を検討するが、保守・運用にかかる手間がハードルに
導入後の成果
  • 用水路の遠隔監視により、現場確認の工数を費用換算で約600万円削減
  • 複数現場のリアルタイムな状況把握により、早期の対策が可能に
  • NTTPCによるカメラを含めたシステム全般の状況監視により、安心の安定運用を実現

背景と課題 冠水対策は市役所の責務。しかし、少ない人員での対応には限界が…。

岡山県の県庁所在地であり、中四国地方の中核都市の1つとして位置づけられる岡山市。岡山藩池田氏の城下町であり日本三名園の一つである岡山後楽園のある同市は、日本有数の観光地として多くの方が訪れるだけでなく、農林水産省が5年ごとに発表する農林業センサスで農家戸数が全国第3位(2013年度)を誇るなど、高級フルーツや稲作など農業が盛んな地域でもある。そこで農業用の利水施設の管理や土地改良事業など農業農村事業を手掛ける岡山市役所 経済局 農村整備課では、市内を流れる農業用水路の維持管理も所管し、市内の各区役所では定期巡回をはじめ大雨・洪水など注意報が発令された際は現場確認に職員を派遣していた。

  • 岡山市経済局
    農村整備課主査
    金月 晃宏 氏

「本来は農地へ水を供給するための農業用水路ですが、岡山市では雨水排水路としても利用しています。この用水路の運営や管理は地元の農業者の方にお願いしていますが、雨が降ったときには市街地での冠水被害を未然に防ぐため、取水を中断したり、堰上げしている用水路のゲートを開閉したりなど、細かな調整を行う必要があります。調整が必要かどうかの判断を行うためにも区役所の職員を派遣しての状況把握が欠かせませんが、一方市民の方からの問い合わせ対応も行う必要があります。限られた人員で運営していることもあり、移動時間の削減など確認作業の効率化が求められていました」(金月氏)。大雨・洪水の注意報などが発令された際には、農業者の方に連絡を入れて操作を依頼しているものの、高齢化が進んでいることで操作する人員の確保も将来的な課題として顕在化していた。そこで、ゲートの開閉などが自動化できるような仕組みも長期的な視野に入れながら、まずは現場の状況を遠隔地から的確に判断できるカメラの設置が検討されたという。「遠隔地から状況把握できれば、冠水被害への対策をすばやく実施できます。市民の皆さんの安心・安全を確保することが我々市役所の大きな役割の1つです」(金月氏)。

そこで、映像によるリアルタイムな監視が可能な仕組みを検討した結果、セキュアなネットワークとカメラの一括提供に加え、保守運用サポートまで対応可能なNTTグループが入札を経て選択されることになった。

解決とその効果 用水路のリアルタイム監視で、現場確認の効率化と迅速な冠水対策を実現。

現在は、市内7ヶ所にカメラを設置し用水路の状況把握をリアルタイムに行うことが可能な環境を整備している。各担当部署にあるPCからだけでなく、スマートフォンや、職員の自宅のPCから映像が確認できるようになっており、セキュアな回線で機密性を担保しながら確認までのタイムロスを大幅に軽減している。「これまで用水路に溜まったゴミを撤去するための定期巡回も行っていましたが、カメラで確認することで巡回の回数も減らすことができました。試算ではありますが、確認作業にかかる工数を費用に換算すると年間約600万円ほど削減可能と考えています」(金月氏)。特に6~10月は用水路の水位を上げて農地に水を提供しており、大雨・洪水注意報が頻繁に発令される夏の時期でもある。毎日のように映像確認を行うほどの利用頻度が高い状況だ。

遠隔カメラの導入にあたっては、各現場へのカメラ設置とネットワーク接続するための回線手配、そして映像を保管するサーバー環境の構築が必要になる。また、導入後は、定期的なカメラのメンテナンスをはじめネットワーク・サーバーなどの保守運用が必要だ。こうした導入から運用までをワンストップで対応できるのはNTT西日本とNTTPCがタッグを組むNTTグループだからこそだと金月氏は評価する。「市民の皆さんの安心・安全をいち早く確保するためにも、手間のかかるサービスはできる限り避けたかった。運用はNTTPCにお任せすることで、私たちは監視業務に専念できます」(金月氏)。なお、稼働後半年あまりが経過しているが、カメラおよび回線の不具合は一切発生しておらず、安定運用を行っているという。設置したカメラはNTTPCのセンターが常時監視しており、何か異常が発生すれば故障個所を迅速に特定することも可能になっているため安心だと金月氏。

ほかにも、高精細な映像がカメラ内とNTTPCが提供するクラウド環境の2ヶ所に保存されており、必要があれば過去の映像も確認できるようになっている。「市内各所にある雨量計を使えば、何ミリ降ったのかが過去のデータからも明らかです。ただし、用水路の水位がどの程度変化したのかを確認するには、過去の映像が役立つ場面もあるはず。リアルタイムな映像監視だけではない使い方も可能です」(金月氏)。

今後の展開 監視エリアの拡大とカメラ連動によるIoT化への挑戦も

今後については、区の要請に従って監視ポイントを増やす計画となっており、最終的には市内の数十ヶ所にカメラを設置し、市民の安心・安全に寄与できる街づくりを積極的に行っていくという。また、カメラと連動させた自動化により高齢化の進む農業者と連携、補完し、用水路の運用管理が行える仕組みづくりにも取り組んでいきたい考えだ。「カメラで状況を判断し、遠隔地からゲートの開閉をコントロールするといった仕組みはこれから検討していきたい。注意報が出た段階でゲート付近の映像情報がメールで飛んでくるような、そういった仕掛けにも期待しています」

導入サービス セキュアカメラクラウドサービス

設置されたカメラからの高精細な画像と音声によって、リアルタイムに現場の状況が把握できるネットワークカメラサービス。ローカルに記録するだけでなく、映像をクラウド上に記録するデュアル録画に対応することで、録画データの消失を防ぐことが可能。PCやスマートフォンなど各種デバイスから映像や音声が確認・検索・閲覧できるため、必要なときに現地の状況を速やかに確認できる。

NTT東日本・西日本の「フレッツ・VPNワイド」と組み合わせるだけでなく、IPsecによるインターネットを経由したVPN環境によってセキュアな監視体制が整備可能。NTTPCによるカメラの状態監視によって運用負荷を軽減させながら万全の態勢で監視活動を行うことができる。

岡山市 概要

水資源に恵まれた岡山平野の中央に位置している岡山市は、全国で18番目の政令指定都市として中四国地方の中枢拠点都市として発展を続けている。温暖な瀬戸内海特有の風土により、春秋は快晴の日が多く、冬は厳しい季節風を中国山地がさえぎるため、高級フルーツや稲作など農業が盛んな地域である。
人口716,081人(2015年8月1日現在)

組織名 岡山市役所
URL http://www.city.okayama.jp/
所在地 〒700-8544 岡山県岡山市北区大供1-1-1
職員数 5,337(2014年4月1日現在)

※「セキュアカメラクラウドサービス」は、NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
※「フレッツ」等は、NTT東日本・NTT西日本の登録商標です。

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