【SMTP】
- IMAP4
- POP
- POP3
- アイマップ
- ポップ
一般のパソコンユーザーが、POPとかSMTPという用語を目にするのは、電子メールソフトの設定をするときだと思う。「接続するプロバイダーのPOPサーバーおよびSMTPサーバーのアドレスを入力してください」なんてメッセージが出たり、それぞれの入力枠が表示されたりする。
この場合は、入会したプロバイダーの資料のどこかに書いてあるので、それを半角アルファベットで入力すればいい。普通は、電子メールアドレスの@の後と似ているはずだ。たとえば「pop.*****.ne.jp」といった感じ。
さて、POPやSMTPは何かというと、電子メールを送受信するときに使われる技術的な約束事。この約束事をプロトコルという。
インターネットの電子メールは、いきなりあなたのパソコンに届くわけではなく、まずメールサーバーと呼ばれるコンピュータに蓄積される。メールサーバーは、電話回線を使ってインターネットに接続(ダイヤルアップ接続)している場合はプロバイダーに置いてある。企業の場合は、社内に置いてあることもあるし、プロバイダーやレンタルサーバーの業者に置いてあることもある。
そして、たとえば電子メールソフトを開いて受信の操作をすると、メールサーバーから自分宛の電子メールが手元のパソコンに送られてくる。このときに使われるプロトコルがPOPというもの。POP3の「3」は、バージョン3という意味。
また最近は、IMAP4と呼ばれる新しい方式も普及しつつある。POPは、メールサーバーに届いている電子メールを手元のパソコンに一気に引き出す方式だった。IMAP4だとメールサーバーに残したり、読みたい電子メールだけ選んで引き出すといったことができる。
SMTPの方は、手元のパソコンからメールサーバーに電子メールを送るときに使われるプロトコル。それと、メールサーバーから別のメールサーバーに電子メールを転送するときにも使われる。
なお、POPは Post Office Protocol の略。SMTPは Simple Mail Transfer Protocol の略。IMAPは Internet Message Access Protocol の略。読み方は、POPがピーオーピーまたはポップ、POP3はポップ・スリー、SMTPはエスエムティーピー、IMAP4はアイマップ・フォー。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修