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【Mini Disk】
- MD
- MDデータ
- エムディー
- ミニディスク
音楽が好きな人なら、MD(エムディー)は知っていると思う。1991年にソニーが発表した音楽用の記憶メディアで、最初の製品が発売されたのは1992年だった。録音・再生にはMD対応のオーディオ装置かプレーヤーが必要で、最大80分の音楽を録音できる。
MDは Mini Disk(ミニディスク)の略で、約 8cm 角の四角いケースの中に 2.5インチのディスク(円盤)が入っている。そして、そのディスクにレーザー光線と磁気を使って音楽データを記録する。いわゆる光磁気ディスクという技術だけど、パソコンの外部記憶装置として普及している MO とは少し方式が違う。
音楽CDの曲データをMDに移したことのある人は分かっていると思うけど、おおむね CD 1枚分の曲を MD 1枚にコピーできる。CD 1枚の記憶容量は約 700MB。一方、MD 1枚の記憶容量は約 140MB と少ない。そのため、MD に音楽を記録するときは ATRAC という方法を使って自動的にデータを約5分の1に圧縮している。
今は、さらに圧縮率の高い ATRAC3 という方法を使うことで、従来の MD の 2倍または 4倍の長時間録音ができる MDLP という方式もある。
MD は基本的に、音楽データを記録するものだ。しかし、パソコンのデータを記録できる MD も開発された。つまり、MD を使った記憶装置で、これを MDデータ(MD DATA)という。しかし、ほとんど普及していない。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修