【CMYK】
- シーエムワイケー
CはCyan(シアン)、MはMagenta(マゼンタ)、YはYellow(黄色)、KはBlack(黒)のこと。カラーパンフレットや雑誌のカラーページは通常、この4色で印刷されている。
シアンは一般に緑青といわれるけど、実際は空色に近い。マゼンタは明るい赤紫。そして、日の丸のような赤らしい赤は、黄色とマゼンタを重ね刷りして作る。青(紺)は、シアンとマゼンタを重ね刷りする。3色を重ねると理論的には黒になるのだけど、それでは締まりがなくなるので黒インクを追加している。
さて、パソコン関連でこの用語が出てくるのは次のふたつのケースだ。
まず、インクジェットプリンタやカラーレーザープリンタでカラー印刷するとき、やはりこの4色を使っている。
最近の、画質を重視したインクジェットプリンタは、シアンやマゼンタのインクを濃淡2色ずつにして、計6色や7色のインクを使う機種が多い。しかし、印刷速度やコストを優先した機種だと、CMYKの4色のインクを使う機種が多い。カラーレーザープリンタの場合は、CMYK の4色のトナーを使う。
もうひとつは、DTPの作業をするとき。DTPは、パソコンなどを使って印刷物を作ること。で、たとえばパソコンの画面で調整した写真を印刷屋さんに渡すとき、CMYKのデータに変換したりする。
パソコンの画面は、RGBの3色の光で表現されている。RはRed(赤)、GはGreen(緑)、BはBlue(青)のこと。スキャナで取り込んだ写真やデジタルカメラで撮った写真も、この3色でできている。これを、どこかで CMYK の組み合わせに変換しないと印刷できない。
そのため、アドビ・フォトショップなどプロ用のグラフィックソフトには、画像をCMYKのデータに変換したり、CMYKカラーで表示する機能が用意されている。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修