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【ルーターコールドスタンバイ】
- ルーターホットスタンバイ
情報通信サービスに不可欠な、ルーターの故障に備えた対策方式を表す言葉。「コールド」か「ホット」かで方策が異なる。
ルーターは、他のネットワークと接続する際に必要な機器。いろいろなネットワークを相互接続するために、さまざまなルーターが使われている。もちろん、その設定もまちまちだ。
今は、メンテナンスなどの時間をのぞいて通信回線が切断されることは基本的にない。そのためルーターも24時間365日、常に稼働している。しかしルーターは物理的な機器なので当然、故障するときがある。
そうした場合に備えて予備のルーターを準備しておくわけだけど、その状況によってコールドスタンバイとホットスタンバイに分かれる。
まず、予備のルーターを準備しておくものの、通信設定やネットワークへの接続をしないのがコールドスタンバイ。電源が入っていないため、機器が冷たい(コールドな)ので、こう呼ばれる。
ルーターにトラブルがあった場合、その場所へ担当者が行ってルーターを交換し、電源を入れて、必要な設定を行う。そのため復旧まで、少なくとも数分、場合によっては数時間くらいかかる。
一方、ホットスタンバイは予備のルーターを使用中のルーターに併設しておく。設定を済ませて、電源も入れておく。そして、使用中のルーターにトラブルが発生したら自動的に予備のルーターに切り替わる。
ルーターの電源が入った状態で待機しているので、ホットスタンバイと呼ばれる。この方式だと、停止時間が数ミリ秒から数分程度で済む。その代り、機器代と電気代がかかる。
そのため、1秒たりとも停止させたくないシステムは、コストがかかってもホットスタンバイを採用する。一方、ある程度の停止時間は許容できる、コストを優先したいという場合はコールドスタンバイを選択するのが普通だ。
なお最近は、コールドスタンバイでも少しでも交換の手間を減らして停止時間を短くしようということで、ネットワークに接続するだけで自動的にルーターの設定が行われる技術が普及しつつある。これを、アクティブスタートアップとかオートコンフィグという。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修