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【ベジェ曲線】
グラフィックソフトなどで滑らかな曲線を描く方式のひとつ。ベジェというのは、この方式を考えた人の名前。
たとえば、ウィンドウズに付属している「ペイント」という簡易グラフィックソフトでも曲線は描ける。しかしペイントは、画面を構成している点に色を付けて絵を表現する方式のため、斜めの線や曲線の部分がギザギザになってしまう。特に拡大したり印刷したりすると目立つ。
一方、アウトライン・フォントと呼ばれる書体は、拡大しても印刷してもギザギザが出なくて美しい。これは、文字の輪郭(アウトライン)を曲線のデータとして記録していて、画面の解像度やプリンタの解像度に合わせて表示や印刷するため。
コンピュータで曲線を描く方法は、大まかに分けて以上の2種類がある。そしてベジェ曲線は、後者のように線のデータを記録しておく方式だ。
具体的には、曲線の始点と終点のほか、途中に曲線を制御する点(アンカーポイント)を設ける。そして、それぞれの点にハンドルと呼ばれる直線が出て、その長さや向きで曲線の曲がり具合を調整する。
と、文章で書いても分かりにくい。最も確実なのは、実際にやってみることだけど、とりあえずパソコン店の書籍コーナーでアドビ・イラストレータ(Adobe Illustrator)というソフトの解説書を見るとベジェ曲線の操作方法が書いてある。
なお、このように曲線データを使って描いたイラストや文字などをベクターグラフィックスという。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修