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【ハーフ・デュプレックス】
- 半二重通信
電気や電波を使った通信方法のうち、双方向の通信が可能ながら同時には一方向しか情報を送れない方式のこと。一般に、半二重ということが多く、英語では half duplex(ハーフ・デュプレックス)という。
最も分かりやすい例は、トランシーバー。自分が話す間はボタンを押して、話を終えるときは「どうぞ」とか「オーバー」といって合図する。そして相手は、その合図を聞いてからボタンを押して話し始める。これは、自分と相手が同時に声を送ることができないためだ。
一方、一般の電話は双方が同時に話しても、それぞれの声が相手に届く。これを全二重通信という。
なお、有線LAN に使われているイーサネットも、初期の 10BASE-2 や 10BASE-5 は同軸ケーブルを使っていたため、一組の端末同士が通信している間は別の端末が通信できなかった。そのため、これを半二重通信といっていた。
その後普及した 10BASE-T や 100BASE-TX などはツイストペアケーブルを使うため同時に複数の端末が通信できる。そのため、これらは全二重通信となっている。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修