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【ダビング10】
- ダビング・テン
デジタル放送されたテレビ番組を HDDレコーダーなどに録画した場合、従来はダビング(コピー)できなかった。これは著作権保護のためで、HDD に録画した番組を 1回だけ、 DVD に移動(ムーブ)することだけが可能だった。これを、コピーワンスという。
しかし、これでは「あまりにも厳しい」という声があって、2007年10月、業界団体のJEITA が新しいルールを発表した。それは、HDD から DVD へ 9回までコピーできて、10回目は移動になるというもの。10回目のコピーをすると、HDD内の録画データが消える。この新ルールをダビング10 と呼ぶ。そして、ダビング10は 2008年7月からスタートした。
ただし、いろいろ細かな制約は残っている。
まず、ダビング10 に対応するのは HDD に記録する機器だけ。一般のHDD&DVDレコーダーのほか、デジタル放送の受信や録画が可能なパソコンも対応できる。一方、DVD だけに録画可能な DVDレコーダーだと従来どおりダビングできない。
また、HDD&DVDレコーダーを使っていても、HDD ではなく DVD に録画した場合は従来どおりコピーできない。
ダビング用のメディア(DVDディスク等)は、AACSやCPRMといったコンテンツ保護技術に対応したものでないといけない。
孫コピーはできない。つまり、HDDに録画した番組を DVD にダビングして、その DVD からさらに別の DVD にダビングすることはできない。
ダビング10は、地上デジタル放送に対応した新ルールで、BSデジタル放送や CSデジタル放送など他のデジタル放送にも対応するわけではない。
そして、従来のコピーワンス対応の機器ではダビング10に対応できないケースが多い。一部の機種は、ファームウェアのバージョンアップなどでダビング10に対応できるようになるけど、対応できない場合は新しいHDDレコーダーなどを購入する必要がある。
一方、従来はデジタル方式で録画した番組をアナログ方式で VHS などにダビングすることができなかったけど、新ルールでは無制限にできるようになる。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修