【スミア】
デジタルカメラは、CCD と呼ばれる電子部品で光を受け止めて、それを画像データに変換している。シャッターボタンを押すと、まず電気を放電して(空の状態にして)、一定時間後に溜まった電気量を取り出す。この方式を電子シャッターという。
電子シャッターには、機構が簡単でカメラ本体を小さくできるというメリットがある。しかし、常に CCD が光にさらされているため、太陽などの強い光源があると電気の量があふれてしまう。あふれた電気は縦方向に流れ、画面上では白い線となって現れる。そして、この白い縦線をスミアという。
フィルムカメラは、フィルムの前面に黒い膜(シャッター)を置き、シャッターボタンを押すとその幕が開いてフィルムに光が当たり写真が撮れる方式になっている。このような方式をメカニカルシャッターという。
デジタルカメラでも、スミアの発生を防止するため、CCD の前にシャッターを置いて光を遮る機構を持ったものが増えている。つまり、電子シャッターとメカニカルシャッターを併用しているわけだ。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修