【スプール】
処理速度が遅い機器へデータを渡すとき、そのデータを一時的にメモリーやハードディスクなどに保存すること。
たとえば、文書や画像を印刷するとき、CPUの作業に比べてプリンタ側の作業は時間がかかる。プリンタの作業が終わるまでCPUも次の作業にかかれないでいると、その間、パソコンを使えず時間がムダになる。
そこで、CPUの作業が終わったら、そのデータを別の場所に移してプリンタには自分のペースで作業してもらい、CPUには次の仕事をしてもらおうという仕組みが考えられた。そして、このように一時的にデータを溜めておく機能をスプールという。
同じような機能に、バッファというのがある。バッファの場合は、どちらかというと物理的な仕組みを指すことが多い。スプールの方は、データを一時的に保存するという行為を指すイメージが強い。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修