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【クロスドメイン問題】
- クロスドメイン制約
インターネットの世界では、次々と新しい技術が導入されてウェブページの表現力が高まり、より便利になってきた。
こうした豊かな表現を支える技術のひとつに Ajax(エイジャックス)がある。そして、Ajax の一例として、あるウェブページの中に別のサイトで提供されている情報を自動的に読み込む機能がある。分かりやすい例としては、ウェブページの中に他社が提供している地図データを表示するといった使い方ができる。
ただし、このときひとつ問題が生じる。通常、ブラウザーソフトはセキュリティの都合で複数のドメインからデータを引き出すことができない。この場合のドメインは、サーバーの住所にあたるもので、ドメインが異なると別のサーバーということになる。
この複数のドメインからデータを引き出せない現象を、クロスドメイン制約あるいはクロスドメイン問題という。つまり「複数のドメインに同時にアクセスできないという制約、あるいはそういった問題」といった意味。
この問題を解決する方法として、ウェブサイト閲覧者のブラウザーから複数のドメインにデータを要求するのではなく、表示中のウェブページを提供しているサーバーから CGI という仕組みを使って別のサーバーのデータを取得して閲覧者のブラウザーに送る方法がある。
もうひとつ、JSONP と呼ばれるスクリプトを使うことで、ブラウザーのセキュリティ上の制約を回避して別サーバーからデータを取得する方法がある。こちらは、JSONP の説明を参照してほしい。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修