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【Y2K】

  • 2000年問題
  • 西暦2000年問題

 西暦2000年になると、コンピュータや電子機器の動きがおかしくなるとされた問題。

 2000年問題を、Y2Kと書くこともあった。「Y」は「year」で年。「K」は「キロ」で 1000 という意味。つまり、Y2K = Year two thousand で 2000年ということだ。

 2000年問題の原因は、古いコンピュータソフトが年号を下2桁で表示してきたことにある。たとえば、1998年9月15日なら「980915」といった具合。

 コンピュータが実用化してきたのは 1960年代。当時は、メモリー容量もディスク容量も驚くほど少なかった。そのため、少しでもデータ量を減らしたかった。そのため下2桁を使うのは、むしろ良いことだった。

 ところが、2000年の下2桁は「00」になる。すると、コンピュータは 1900年と区別がつかなくなる。そのため間違った計算結果が出たり、入力を受け付けなくなってしまう。

 コンピュータが誤った日付を表示する程度ならまだしも、2000年1月1日以降の日付入力ができないとか、年齢の計算を誤るといった問題が実際に起きた。さらに恐いのは、預貯金の利息計算や保険や年金の計算。過去に遡って金額がマイナスなんてことになったら大変だ。

 2000年問題を解決するには、古いプログラムの中から 2桁で年表示している箇所を見つけて 4桁に直せばいい。ところが、このプログラムが膨大な上、どこに年表示が使われているか分からない。しかも、関連した箇所と連携して間違いなく動くことまで確認しようとすると、ものすごい作業量になる。

 自社の対応が終わっていても、コンピュータ・ネットワークで接続された他社の対応が遅れているとトラブルに巻き込まれる可能性も予見された。また 2000年が近づくにつれて、コンピュータだけでなく一般の電子機器や機械類、家電製品の中に入っているマイクロチップという電子部品にも 2000年問題の可能性があると指摘された。

 そのため、コンピュータソフトを提供している会社も、それを使っている会社も大変な労力をつぎ込んで対策にあたってきた。

 パソコンの場合、1990年代後半に買った機種なら、ほとんど心配ないと言われてきた。しかし実際には、一部の機器やソフトで細かな問題が発生することが確認された。

 表計算ソフトやデータベースソフトで作った資料も、表示や計算結果がおかしくなることがある。ただし、ワープロソフトで作った文書の中で年号を略しているような場合は、まったく問題ない。

 2000年問題は当時、世界的な問題として取りざたされた。しかし実際には、多少のトラブルは発生したものの、社会を混乱させるような大きな問題は発生しなかった。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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