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【XML】

  • エックスエムエル

 インターネットを、さらに便利なものにする技術のひとつ。特に電子商取引などビジネス面での期待が大きい。eXtensible Markup Language の略。

 現在、ホームページのデータは、ほとんどがHTMLという方式で記録されている。HTMLは簡単なプログラム言語のようなもので、基本的にはホームページに載せる原稿の前後にタグと呼ばれる記号を付けて、文字の大きさや並べかた、画像の位置などを指定している。

 HTMLは、扱いやすい反面、限界もある。まず、複雑なレイアウトを作るのは大変だ。また、アンケートコーナーを作ったり、データベースソフトと連携させて商品情報を公開するといった場合は、CGIなどの機能を使って別のプログラムを呼び出すことで対処している。

 XMLを使うと、こうした問題が大幅に改善される。HTMLとXMLの最大の違いは、HTMLはあらかじめ決められたタグしか使えないのに対して、XMLは自分でタグを作れること。それと、XMLを使うとデータ同士の主従関係を決めたり、データの意味を識別したりできる。

 これで、なぜ画期的に便利になるか、それを理解するにはHTMLを基本から知る必要がある。でも、ごく簡単な例として次のようなことが考えられる。

 たとえばHTMLでも、ホームページ上で見るための住所録を作ることは可能だ。しかしそれは、ワープロソフトの文書に名前や住所、電話番号などを書き並べたものに近い。特に、元のHTMLファイルの状態で見ると、電話番号とファクス番号の区別がつかなくなったりする。

 一方、XMLで住所録を作るときは、名前には<名前>、電話番号には<電話>、ファクス番号には<ファクス>というタグを使うことができる。もちろん<name>、<tel>、<fax>でもかまわない。自分で決められる。こうしておくと、元のXMLファイルを見ても電話番号とファクス番号が一目瞭然だ。番号の変更があっても簡単に修正できる。

 さらに重要なのは、パソコン(XMLファイルを扱うソフト)も各項目を識別できること。たとえば、住所録のデータから<名前>と<電話>の項目だけ抜き出して電話番号簿を作るといったことが可能になる。さらに、そのデータをPDAや携帯電話に移して持ち歩くこともできる。もちろん、それらの機器にXMLに対応したソフトが入っていれば、だけど。

 個人の住所録のレベルで考えると、ことさら便利な感じがしないかもしれない。はがき作成ソフトやPIMソフトを使えばいいし。しかし、企業内でイントラネット(インターネットの技術を使った社内ネットワーク)を使って商品管理をするとか、ホームページ上で取引先と受発注データを交換するといった場合、このようなXMLの機能がものすごく役立つ。

 さらに、従来の受発注システムのデータをXMLファイルに変換して取引先に送り、相手は別のデータベースソフトに合わせたデータ形式に再変換して受発注処理するといったことも考えられている。つまり、XMLファイルを互換性のないデータ間の通訳のように使うこともできる。

 そして、このようにXMLを使ってインターネットの機能やデータを連携させる技術としてSOAPがある。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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