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【IEEE802.11ac】

 無線LAN の規格のひとつ。2013年3月の電波法関連規則の改正によって日本でも使用できるようになった高速無線LAN の規格。ただし、2014年9月現在、この規格はまだドラフト(Draft)で、最終的に確定したものとはなっていない。

 無線LAN の通信規格は、IEEE802.11 から始まり、11b → 11a → 11g → 11n と進化してきた。通信速度も、最大2Mbps(11) → 11Mbps(11b) → 54Mbps(11a/g) → 600Mbps(11n) と上がってきた。

 ただし、これらの数値は理論値で、実際には最高でもこの半分程度、一般的には 3分の1 から 4分の1 程度の通信速度になることが多い。それでも、11n では光ファイバーによる有線インターネット接続の 100Mbps を凌駕する高速通信を実現するまでに至った。

 11ac の通信速度は、最高 6900Mbps(6.9Gbps)で、11n の 10倍以上。仮に実効速度が 4分の1程度としても、有線LAN の 1Gbps を上回る高速通信を実現できる。

 その結果、複数の機器を同時に接続してハイビジョン映像のような容量の大きなデータを再生するといったことが可能になる。また、3階建の住宅でも余裕をもって使えるほどの電波の強さを確保できる。

 こうした高速化を実現するために 11ac では、帯域幅の拡大、変調信号の多値化、MIMO方式の拡張を行っている。

 帯域幅の拡大は、簡単にいうと情報の通り道を広くすること。道路を拡幅して車線を増やす、あるいは水道管を太くする、といったイメージ。

 変調信号の多値化は、同時に送信できる情報量を増やす技術。たとえていうなら、コンテナに荷物を詰めるとき、入れ方を工夫して従来より多くの荷物を一度に運ぶようなイメージ。

 MIMO は、複数のアンテナを使うことで同時に送受信できるデータ量を増やす技術。11ac では、同時に使えるアンテナの数を従来より増やすことで、通信速度を約2倍に引き上げている。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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