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【EnOcean】

  • エンオーシャン

 電気の供給を必要としない無線通信技術のひとつ。または、その技術を使った製品。正確には、この技術を開発したドイツ企業の名称。

 今後、いわゆる M2M や IoT が進むにつれて身の回りの機器や建物に設置されている各種センサーなどが、どんどん相互接続されて監視や遠隔操作が容易になっていく。その接続には無線を使うのが現実的だ。しかし、その際に電力の供給が問題になる。

 たとえば、オフィスビルのドアや窓にセンサーを付けたとする。このセンサーから情報を送信するために電池を使うと、定期的に電池交換が必要なる。大きなビルだと何百個、何千個という数になって、交換の手間とコストが大きい。

 エンオーシャンの技術は、さまざまな方法で僅かな電気を作り、その電力で情報を送信するのが最大の特徴。具体的には、照明器具などのスイッチのオン/オフ、小型電卓に付いているような光発電パネル、あるいは振動や温度変化から電気を作ることができる。

 こうした技術によって、各種センサーや通信モジュールへの電気の供給、配線、電池交換などが不要になる。

 エンオーシャンは、このような発電方式をエナジーハーベストあるいはエネルギーハーベスティングと呼んでいる。ハーベスト(harvest)は本来、穀物などの収穫のことで、「自然界や環境から得られる電気」といった意味合いだろう。

 エンオーシャンは現在、エンオーシャン・アライアンスという団体を作って、こうした技術に対応するセンサーやスイッチ、通信モジュールなどを開発・販売している。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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