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【AI】

  • 人工知能

 AIは、Artificial Intelligence の略。日本語では「人工知能」という。

 人工知能を簡潔に説明するのは、とても難しい。というのも、言葉や研究の幅がものすごく広い。すでに実現している比較的簡単な技術もあれば、将来的にも実現できるか分からない高度な技術もある。

 という前提のもとに簡潔にいうと、AIとは状況判断できるコンピュータや機器、ソフトウェアではないかと思う。

 極めて単純な例だと、室温が28度以下になったら冷房を止めるエアコンとか。これは、エアコンが温度を測っていて28度以下という状況を判断する。このくらいの機能は、とっくに実現している。

 パソコンの世界には、AI変換と呼ばれるものがある。たとえば「くつをはく」と入力して漢字に変換するとき、たいてい一発で「靴を履く」と変換される。「靴を吐く」や「靴を掃く」になることは少ない。これは「靴」という単語のあとには「履く」が来る可能性が最も高いとプログラムしてあるため。今の日本語入力ソフトは、この機能に対応している。

 このように、人間の知識や経験をプログラムにして適切な答えを返す仕組みをエキスパートシステムという。そして、エキスパートシステムは人工知能の主要なテーマのひとつになっている。

 ここから発展したものとして、人からの問い合わせに対して適切な受け答えをするソフトや、ベテラン職人の技術を再現できる工作機械などが実現しつつある。ただし、こうした人工知能は、蓄積されたデータの中から答えを探しているだけ。自分で「考えている」といえるか微妙なところ。

 一方、最近は経験から学んでいく機器やソフトも登場しはじめた。たとえば、育て方によって性格や反応が変わるペット型ロボットがそうだ。

 これと関連して、かなり期待できるところまで来たのが音声認識の技術。すでにパソコン用の音声認識ソフトが市販されている。しかし、まだまだ完璧ではない。誰の声でも理解して、さらに話の内容に合った答えを返すまで、もう少しといったところ。

 今のコンピュータは、プログラムされたことを高速で計算する仕組みになっている。たとえば、チェスの世界チャンピオンを破ったコンピュータも、絶対に打たない手も律儀に計算して、自分が最も有利になる手を探す方式だった。

 一方、人工知能の研究がもっと進んでニューロコンピュータなど新しい仕組みを使ったコンピュータが実用化すると、人間のように直感的な判断ができるようになるといわれている。

 こうした研究のずっと先に、人間と意志の疎通ができる、そして感情や愛情を理解できる人工知能があるのだと思う。しかし、その実現は早くても数十年後だろうし、実現できるかどうかも分からない。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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