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【分散データベース】

 複数のデータベースを、実質的にひとつのデータベースとして運用すること。あるいは、そうした形態で運用されているデータベースのこと。

従来は、データベースで扱う情報量が増えて記憶装置(ハードディスク等)を増設しても、全体を 1台のサーバーで一括管理するのが一般的だった。これを物理的な製品を保管する倉庫に例えると、在庫の増加に合わせて倉庫自体をどんどん大きくするイメージ。

一方、在庫製品が増えたら、複数の倉庫に分けて保管することもできる。しかし、在庫管理は倉庫ごとに分けるのではなく一元的に行う。という方法もある。分散データベースは、この方式に似ている。

つまり、まず複数のサーバーがそれぞれ独立したデータベースとして機能している。しかし、ひとつの管理システムで全体が管理されていて、あたかもひとつのデータベースのように利用できる。これが分散データベースと呼ばれるもので、各サーバーは同じ場所(施設内)にあってもいいし、遠隔地にあってもいい。

たとえば、中堅企業の本社、営業所、工場にそれぞれ物理的に独立したデータベース(それを運用しているサーバー)がある。しかし、本社から工場のデータベースを参照することもできるし、営業所から本社のデータベースを参照することもできるといった状態が最も分かりやすい例だろう。

ただし分散していても、保管されているデータが常に同じ内容に保たれていることが必要だ。そのため、ひとつのデータベースに対して情報の更新があったら、それを全体に反映させる仕組みがある。これを、レプリケーションという。

あるいは、更新可能なデータベースを決めておいて、そこに更新があったら、他のデータベースにその内容をコピーする方式もある。これを、ディプリケーションという。

ほかにも分散データベースには、それぞれのデータベース間の通信速度やセキュリティの確保、管理が煩雑になるといった課題がある。

一方で、比較的安価なサーバーの組み合わせで運用できる、地理的に離れていれば災害時にデータを失うリスクを軽減できるといったメリットがある。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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